第3話 初戦闘!
森の中を歩き始めて5分、なんかでっかい狼みたいなのがいるんだが…
『これは〔黒狼〕というAランクの魔物です。属性は《闇》です。』
こんなすぐに魔物って出るものなの!?
『はい。今まで出会わなかったのが不思議な位です。』
それにしても〔黒狼〕か。
推定8メートルぐらいか?
やべぇな。死ぬかも知れねぇ。
『〔黒狼〕の体に《結界》が見つかりました。《学習》で習得しますか?はい╱いいえ』
おぉー!こんな感じで習得出来るんだ。
もちろんはいだよ。
『《結界》を《学習》により習得しました。発動させます。』
何かで守られてる気がするな。
これが《結界》の効果か。
しかしどれくらいの強度なんだ?
『〔黒狼〕の物理的な攻撃では破壊されません。』
ってことは魔法では壊れるのか。
よし、勝てるな。
そこまでの作業が終わったと同時に〔黒狼〕はものすごい速さで俺に向かって前足を振り下ろしてきた。
だがそれを俺は《ワープ》でギリギリでかわす。
「あぶねー!あと一瞬判断が遅れたら当たってたぜ。」
『マスターの焦りを感知しました。《千里眼》と《速考》を《創造》します。』
そう《アンサー》の声が聞こえた瞬間《黒狼》がさっきの100分の1程のスピードで迫って来ていた。
「どうなってんだ?」
ここで《アンサー》からの説明。
『《千里眼》によって動体視力を引き上げ《速考》によってそのとてつもない情報を整理しています。
もちろん《千里眼》は遠くの物をみることも出来ますし、《速考》は他の用途にも使用可能です。』
そういうことらしいです。
よし、これでやり易くなったぜ。作戦続行だ!
っとその前に作戦を伝えておこう。
まず〔黒狼〕をギリギリギリギリまで引き付けて《ワープ》でかわす。
それを続ければ攻撃が当たらないと気付き魔法を放ってくる。
それを《魔法反射》で跳ね返して勝利って寸法だ。
《学習》で魔法も獲得できるし一石二鳥ってな!
『闇魔法﴾黒雷﴿が来ます。』
お、説明している間に魔法を放ってくるらしいな。
「よし《魔法反射》」
これで﴾黒雷﴿が〔黒狼〕に当たり《結界》を割ってそのままダメージが…ってあれ?
《結界》割ったら消滅したじゃん!
『結界を割れるとは言いましたが倒せるとは言っていません。』
なにー!
『闇魔法﴾黒雷﴿を《学習》で習得しますか?はい╱いいえ』
勿論獲得します。
『闇魔法﴾黒雷﴿を《学習》により習得しました。』
「はぁ、魔法も習得したし勝てないなら逃げるか…」
そう呟き瞬は《ワープ》で森の中に逃げていった。
読んでいただきありがとうございました。
まだ続きます