第2話 創造
あ、そういえば重要なことを聞き忘れてた。
この世界に魔物や魔族はいるか?
『います。魔族の王の魔王も存在し、魔王は複数います。』
え、何で魔族の王が複数いるの?
『魔族にもいくつかの国があり、その1つ1つの国のトップが魔王だからです。』
なるほど。
そーいえばこの森にも魔物と魔族いるんだよね?
『魔物はいますが、魔族はいません。』
良かった。魔族はいないんだ。
『油断は禁物です。この世界では全ての生き物が《H》~《SS》ランクで分けられていて、この森には、《C》~《B》ランクの魔物が生息しています。』
え?ちなみに俺はいまどれくらい?
『マスターは《創造》を使わなければ《F》ランクです。この森のどの魔物にも1瞬で殺られるレベルです。』
やっば!
え?でも、《創造》を使えばランクって上がるの?
『能力もランクに入っていますので上がります。
《創造》を含んだランクですと、マスターは《SS》ランクです。』
分かってはいたけどこの能力チートすぎ!
ということでまずは能力を造ろう。
必要なものは〖移動〗〖攻撃〗〖防御〗この3つかな?
じゃあまずは〖移動〗から。
『では〖移動〗手段の確保のため《ワープ》を《創造》します。
この能力は視界内のどこにでも転移できるという効果です。』
ほう、戦闘にも使えそうだな。
では続いて〖攻撃〗だな。
『では〖攻撃〗手段の確保のため《学習》を《創造》します。
この能力は見ただけでほとんどの魔法を使えるようになります。』
ほとんど?ってことは例外があるのか?
『はい。この世界には魔法の属性が火、木、水、闇、光、神の6属性あるのですが神属性は他の魔法より解析が困難なため使えるようにはなりません。
他にも《ワープ》のように造られた魔法も獲得不可能です。』
神属性ってことは神もいるの?
『はい。います。』
あ、いるんだ。
てか魔法を見るまでは何も魔法使えないんだね。〖防御〗をしっかりしないと!
よし、では気を取り直して最後の〖防御〗造りますか。
『では〖防御〗手段の確保のため《魔法反射》を《創造》します。』
おおー!反射ってことは相手に跳ね返せるのか?
《はい。マスターの不満を感知した結果です。》
よし、これでとりあえず戦闘準備も整ったし、森の大きさとか形状を調べるかな。
『高確率で迷うことが予想されるため《地図》を《創造》します。』
あ、完全にその事忘れてた。
まぁ解決したし探検しゅっぱーつ!
読んでくれてありがとうございました!
続きます。