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また遠回り(今回は蟲人)



「いや…流石にそう言われても。」

『お願いします!そう伝えて下さるだけでいいですから! 』


「………まぁ、…一応報告ぐらいには入れておいてもいいか?何ならこのまま私達のレギオンまで付いてくるか?

 正直言うと、今の季節だとあの大陸に住んでいらっしゃる母様とは連絡が取れないのだ。だからもし本当に君が母様と親友だとしても確認できない。

 だから君が直接母様へのメッセージを送ってもらおうと思う。」


 そう言えば聞いたことあんなら。大陸自体が魔境に認定されている場合かなり異常な環境が出来上がってる事が多いいって。多分連絡が取れないのはそのせいだろう。

 元々人間が住むような場所じゃねーんだよ、あの大陸は。このウルマティアでさえ本来人がのんきに国を作くるような場所じゃね~が、聞いた話によると【覇王】達が住んでいる大陸と比べるとままごとに見えるそうだ。〈赤〉級がうじゃうじゃいんのにおままごとって…

 まっ、それは置いといて、なんで行き成り俺達を信じ始めてんだ?さっきまであんなに疑ってたのに?


『いいんですか?!有難うございます!

 ………でも何で信じてくれたんですか?』


「別にお前を信じた訳じゃない。だがもし本当にお前が母様の親友なら母様が喜ぶんじゃないかと思っただけだ。この頃母様は退屈されているそうだし、どちらにせよいい暇つぶしなればいい。

 それに私のレギオンには嘘を見破るのに長けているメンバーも居るからな、そいつに聞けばお前たちが本当のことを言っているのか、それとも嘘なのかすぐに分かる。

 どちらにせよ、今この状況で最悪の結果はもし君が本当に母様の親友で、私が君を母様に合わせない事だ。嘘なら判明したあと君達を処分すればいい。」


 うっわ、処分とか言ってるぜ。俺もう逃げていい?うん多分だめだわ。でも試してみよう。


「あのー、まだ俺達依頼の途中なんで終わってからでいいですか?」

「?素材集めならその狼だけで充分でしょ?大銀貨位になるんじゃない、どうやら特別な個体みたいだし。

 あっ、でも流石に中級程度じゃ無理か。本当に男ならもう少しマシなの狩りなさい。」


 ……………………これ狩るの命がけだったんだけどなー。

 くっそ!テメー基準で考えんなよ、こっちはまだ幼気なレベル一なんだぜ?


『あのー、私はぜひ行きたいんですけど。良いですか?ネロ君?』


 ………はぁ。


「いいに決まってんだろう?正直今日はもう疲れたし、シルヴィアも休ませたい。

 今から蟲人さんのレギオン行こうぜ。

 そう言えばまだ自己紹介してませんでしたね。俺の名前はネロ、駆け出し冒険者だ。で、この呪われている仮面はリサだ。

 貴方の名前はなんですか?」



「ああ、…そう言えば忘れていたな。

 

 私の名前はアリーナ、レギオン《蠱毒の器》の冒険者だ。

 まぁ、この後どうなるかは知らんがよろしくな。」


 

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