先生の嫁(本人は出て来ません)
「おめーな、この狼。」
『大っきいですからねー。逆に片腕で持ち上げられるネロ君に少し引いてます。』
「いや、…引くってのはひでーな…
こんぐらいならコツを掴めばかんたんだよ。それに鍛えてるしな。
それにしてもシルヴィアがあそこまで活躍するなんてな。やっぱり最初に逃げたのは隠れて俺をサポートするタイミングを待ってなんだよな!」
「………ワン!」
シルヴィアは俺の足元に来てじゃれついてきた。
「はは、かわいいなー、こいつ。」
『……………………今の絶対に誤魔化しましたよね。
シルちゃんってもしかして悪女?』
ハハハ、何言ってんだこの変態仮面は、こんなに可愛いシルヴィアが悪女なわけねーじゃねーか。
ほら、アレだよあれ。主人の安全が確保できて嬉しいんだよ……………………きっと。
『現実逃避しても良いですけど、今回は上手く行きましたけど、正直まだシルちゃんには戦闘させるべきじゃないと思いますよ。』
「逃避してね~し。
まぁ、シルヴィアにはまだ戦闘が早いのは同感だな。ちゃんと訓練して、俺と連携がちゃんと取れるまでお預けだな。」
「く〜ん」
「解った、解った。そんなに悲しい顔すんなよ、ちゃんと訓練すればそのうち強くなれるって。
なんたってこの俺の従魔だからな、いつかはお前に秘められてる凄まじい力が目覚めるに違いない!」
『え?でも確かネロ君って目覚めなかったから勇者パーティーから外されたんですよね?』
わ〜お、思っクソにトラウマ攻撃してきやがったぞコイツ。
やっぱどっかのマッドサイエンティストに売ってやろうかな、あの先生なら絶対に買ってくれるぞ。
……………………解剖されっかも知れないけど。
本当になんであの人学校で教師なんてやってんだろ。何かの秘密結社に所属してた方が何倍も自然だぞ。
『なんと言うか……………………そんな人に売るなんて冗談でも言わないで下さいよ。
流石に私でもそんな人の所に行くのはやですよ。
あっ!それともその人って実は凄い性癖を持ってる同族なんですか?』
「………同族ってなんだよ。つーか声に出しちまってたか。
あの人の性癖についてはしらねーし、知りたくもねーけどよ、凄い愛妻家だから嫁さん以外は興味ないみたいだぜ。」
『へ〜、マッドなんて読んでましたからてっきり自分の研究以外は全く興味ない人だって印象がありましたけど、以外ですね。』
「………あまり否定が出来ねーけど、一応愛妻家だ。
まぁ、きっかけはお前の予想通り研究何だけどな。」
『へ?助手だったとかですか?それとも実験台?』
「実験台って…ありそうだな…
そうじゃなくてだな、何でも奥さんは元々幼馴染だったそうだ。
で、昔から先生のことが好きで世話を焼いていたそうだ。でも先生は彼女にそういう興味が無かったらしい。
そしてどんどん年だけ過ぎて行って、彼女の方がもう行き遅れって言われるぐらいの年になったんだ。」
『へー、三十歳ぐらいですか?』
「いや、…確かもう少しで二十歳だったそうだ。」
『………二十歳で行き遅れなんですか?』
「ん?まぁ、平均的な一般人でわな。貴族だったら何らかの理由で遅れることも結構あんだけど、後騎士とか冒険者の女性はできれば長い間現役でいたいからあんまし結婚を急がねーみたいだな。」
『そうなんですか。………じゃあ私もう少しで行き遅れなんですね…』
「そうだな、行き遅れだな。」
『……………………呪ってあげましょうか?
女性がいっぱいいる所でネロ君のエクスカリバーが尋常じゃ無い程フルパワーになる呪いをかけてあげましょうか?』
「ごめんなさい」
『それで、どうやって二人は結ばれたんですか?』
「ん?彼女の限界が来てある夜先生を襲ったみたいだ。」
『おお!そこをもっと詳しくお願いします!できればじっくりねっとりと!』
「食いつきすぎだろ…そんなに詳しく知らねーよ。
で、何でもその次の元気一杯で家を出たのは先生の方だったらしい。
何でもヤッタ後に今まで止まってた研究の事でアイディアがあったそうだ。そのおかげで研究が物凄く捗ったらしい。それからどんどん彼女に夜の相手をしてもらって、結婚して、今じゃ子供もいるんだよ。勿論今は家族の事を研究と同じぐらい大切に思ってるらしい。」
『なんといるか……………………まぁ幸せは人それぞれですしね……………………いいんじゃないですか?当人達が満足しているんなら。』
「まぁ、俺も初めて聞いたとき同じ様な…
なんか来る。」
俺は気配が感じられる方に警戒した。




