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初めての従魔と奴隷



「キャン、キャン!」


………うん、凄く可愛い。今、白い毛玉ちゃんは俺が抱き上げている。

 毛並みはフワフワで今まで使っていた枕が古い座布団に思えて来た。

 そしてペロペロ舐めてくる、凄く人懐っこい。確かスキルの〈ペロペロ〉って舐めた相手を少し回復してくれんだっけ?ストレス解消に最適だそうだ。


 間違いなくこの犬はペットとしては最適だ………でもよ〜………



   俺に必要なのは戦闘用の従魔だーーー!




 こんな可愛いの戦闘に連れていけるか!

 こんなつぶらな瞳持った子が怪我なんてしたら良心が痛むは!


 でももうあのインクで契約しちゃたから売れないし、食料は与えないといけないから金がかかるし。


 これならゴブリンの方がマシじゃねーか?なんの罪悪感も抱かずに戦闘に遅れるし、こいつより格段に強い。


『すっごく可愛いワンちゃんですね!

 怖いのが出るんじゃないかって心配してましたがこんなに可愛い子も生まれてくるんですね!

 名前はどうします?[ケママン]何てどうですか?』


「グルルル……………………」


「……………どうやらケママンはお気に召さないようだぞ。と言うかこいつメス?オス?」

『えー、駄目ですか?少し待って下さい………メスですね。間違いなく雌犬です!』


「……………………そうか。(何で雌犬を強調した?)

 まぁ、一様名前ぐらいは付けてやるか。

 じゃあ白いし、シンプルに………





 [シルヴィア•エルス•ノーザンスター]でいいか?」


 モンスターでも女の子ならちゃんとした名前を挙げなきゃな。俺って紳士!


『それの何処がシンプルなんですか?ミドルネームまで付けてるし。 

 てっきり[シロ]とか[ユキ]見たいな名前にするんだと思いましたよ。

 でも良いんじゃないんですか?私の親友の一人はとても気に入りそうな名前ですし。』


「ワンワン!」


「お!どうやら気に入ってくれたみたいだな。これからよろしくな、シルヴィア。』

「キャンキャン、クーン…」


 じゃれてきた、やっぱり可愛いやつだな。おっ?何か俺をよじ登ろうとしている。んで頭の上に乗っかった。軽いから全然気にしないけど今の俺って白アフロ?

 

「フフ、名前をつけてもらって良かったわね〜。

 でもどうするの〜?その子は多分足手まといにしかならないわよ?」


 そうなんだよな〜、攻撃能力が皆無って………正直経験値やらポイントを従魔に稼いでもらう為に【テイマー】になっただ。もしこの子を連れてくならその逆をしなきゃいけね〜。また当周りだ、ゴールからどんどん遠のいていく感じがするな〜。でも…


「く〜ん………」


 シルヴィアがこちらを心配そうに見ている。さっきから思ってたんだがコイツってちゃんと俺達の言ってること理解しているよな。賢い種族なんかな?

 まぁ、そう悲しい顔すんなよ、だって………


「大丈夫だよ、別にお前を捨てる気はね~から。少し面倒だがお前を鍛えてやるよ。俺に任せな!」


「ワン!」


 お、なんかすげー嬉しそうだな。そうだよな、………やっぱり足手まといでも一緒にいたいって思っちまうんだよなー。……………………まぁ、もういいかあいつらのことは。兎に角俺はコイツを見捨てねー。

 愛玩用?なら俺は愛玩用モンスターを超強力モンスターまで育てた伝説の【テイマー】になってやる!


「いい心がけだと思うわよ〜。ちゃんと育てて上げるのよ〜。じゃ〜次はリサちゃんね~。」



『はい!お願いしますネロ君!』


「ああ、任せておけ!あっ、それとインクどうする?さっきのと同じだと契約が満たさられるまで絶対に解除できなくなっちまうけど、やっぱり効力は弱くても他のを使うか?」

『ん〜、契約って私が人型になるまで育ててくれるってやつですよね?』

「そう、ゴールは明確でシンプルなのが一番なんだよな〜。他にも契約中に守る制約なんかも付けられるが、どうする?」

『そのインクで良いですよ、契約は私が人型になるまでネロ君の奴隷になって出来るだけ手伝ってあげるってのでいいですか?』

「おう、それで良いぞ。他にもなんか制約をつけるか?」


「ちょっと待って〜、一番最初に確認したいのだけど〜。

 リサちゃんってネロ君体乗っ取られる〜?」

『へ?わ、私はそんなこと…』

「やるやらないじゃなくて、できるかできないかなのよ〜。「もしかしたら」って言う疑問が少しでもあると関係がギクシャクしちゃうのよね〜。最初から〜乗っ取ったり洗脳はどんな状況でもやらないって言う制約をしておいた方がいいわよ〜」

『なるほど………確かにそうですね。と言う事でネロ君!最初の制約はそれでお願いします!』


「………そうか、解ったか。他に何かあるか?

 できれば今度はお前に有利な条件を出してくれ、なるべく対等でいたいからな。」

『ありがとう、私は………その、ただの我儘なんだけどね。出来れば時々私がデザインした服とか着てくれると嬉しいな。別に人前で着ろっなんて言わないから。

 後、出来れば成るべく私を付けておいてくれませんか?もし顔がダメでも、体の何処かに触れてさえいれば良いから。この身体になってから、…その………不安になっちゃうことがあるんです。』

「………おお、良いぞ、そんぐらい安いもんだ。俺に任せな!」

『あ!最後に、私………死ぬ前にやりたかったことが何個があるんです。それらが心残りで………せっかく異世界に来れたんだし、色々体験したい事がいっぱいあるんです。出来らば私と一緒に何個かやってくれませんか?不可能な事はもちろん頼まないので。』

「良いに決まってんだろ………後、俺の方からも一つ条件と言うかお願いがある。




 ……………………俺の事を裏切らないでくれ。」



『…勿論ですよ!何言ってるんですか。奴隷が主人を裏切るわけ無いじゃないですか。』


「そうだな…じゃこれでぜんぶか?」


『ハイ、お願いします、(具体的なことを聞こうとする前に!)早く契約しちゃいましょう!』


「おう、すぐに始めんぞ。今印を刻んでやるからな。」


◁◁◁


そうしてこの日、俺に初めての従魔と奴隷が出来た。



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