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運命の〈転職の義〉後編

本日二話めです。




 よっしゃーーー!


 じゃ、始めるか。

 俺が強くなれる方法達を考えられるだけ並べて見よう!


 ›上級職の限界を超えて必要な力に達する間でレベルアップし続ける。

 »千年生きても無理


 ›強い用心棒を雇ってレベル上げに協力してもらう

 »パーティーから貰える経験値じゃ限界は超えられ無い


 ›可愛い彼女をゲットし、イチャイチャしまくってラブパワーで強くなる。

 »………絶対試そう!!


 ›強力な成長強化経スキルを取る。

 »ポイント短ね~


 ›下級職の時から限界を超えて後々の上昇を上げる。

 »余り弱いままだと殺られる、もしくは上昇の時に条件を知らずに満たしたら強制的に転職させられることがある


 ›スキルカードや祝福の宝玉や〈魔名〉持ちの魔石などで強力なスキルを得る。

 »カードは天然よりもポイント使うし余り強いスキルが覚えられないから無理、宝玉や魔石みたいな伝説級のアイテムどうやれば取れるのか検討もつかねえ。場所は知ってんだけど戦力的にはそれこそ〈英雄職〉位が欲しい、それじゃ顛末本望だ。買おうとしてもそういう危険物は国とか其処の領主が管理する


 ›〈神具〉の様な強力な装備を使って強くなる。

 »未似合わない武具を使う奴は大体自滅する(お約束)




 ……………………積んでね?



 (いや、彼女のはまだ試せる。

  俺が彼女をゲットする確率?


  ……………………………積んでね?



  はは!なんてな!

  舐めんなよ!

  俺だって女の奴隷買って一年間毎日土下座すれば哀れみで三分位付き合ってくれるはずだ!……………………………………ぐす、)


 って現実逃避してもきついな…


 …うーーーん


 


 あいつ等との一番の違いは最初から強力な成長スキル持ってるかだよな〜

 俺も今までの経験や生まれついてのを含めて132ポイント有るから多いい方なんだが。(ジョブ前の平均 1〜30)

 でも、良い成長スキルは最低でも数百ポイント必要だ。

 アイツラは多分4桁行ってやがる。その上あいつ等には其々の〈天命職〉や〈加護〉特有のスキルが有りだ。それこそ取れるなら何万ポイント払ってでも欲しい程の。


 例えば【勇者】のスキル《皆の希望》が有名だ。

 他人が期待していればいるほど強くなり、その上助けて来た人々の数に応じて全能力の成長率がぐんと上がる。


 もうチートだろ。

 唯一の救いは同類の成長強化経スキルは上乗せができないってとこだな。

 まぁ、だからこそ最初から強力な成長スキル持ってるのが重要何だか。最初からあると無いとじゃ言葉道理に時間が経てば桁が誓ってくるからな。


 それらのスキルに対抗するには数千ポイントで取れる最上級スキルが必須だ。だが、それだけのポイントを貯めるには上級職の最後の方までレベルを上げなくてはいけない。


 俺にもっとポイントがあれば!!


 ポイントを得る方法は結構ある。


 一番は勿論レベルアップだ。

 レベルが上がるごとにポイントが貯まる。得られる量もどんどん増えていき、間違いなく人が得るポイントは大抵レベルアップから得るものだ。


 次に多く稼げるのはスキルポイントを直接稼げるスキルだ。

 例えば何か決められた行動を撮るたびにポイントが増えるタイプがよく知られてるな。でもこのタイプのスキルはまれで、会得が困難だ。


 後はオマケと良く呼ばれるポイントだ。

 例えば自力でスキルを得たり強化したり、厳しい試練を乗り越えたり、自分よりも格段に強い敵を狩ったり、〈魔名〉持ちや〈災害指定〉クラスの化物を倒しらかなり貰えると聞いたこと有るな。後、とてつもない感情の高ぶりを経験したり、特別なクエストを成功させたりと色々方法で取れる。簡単に言えば他の事をしていた時に偶々入って来るポイントだ。

 

 俺が稼いだポイントは最後の方法だ。

 このままポイントが貯まるまでジョブにつかない!ってのも出来ねーんだわ。今のポイントが俺の限界、ジョブを取って『器』を作らなきゃこれ以上得られない。ジョブさえ取ればレベルが何であれどんどんポイントを貯められる。


 でも取ったらレベルが上がる、そして成長スキルの効果が上がる毎に没落する。

 無いよりマシだが中級職の半分位のときまでに取っていなかったら、他のスキルにポイントを使ったほうが賢明だ。でもそれじゃあ成長スキルには勝てない。


 レベルを下げる方法は有るが、あれは病の様な者で本来避けるべきだ。レベルが下がると同時に様々な後遺症が残る。脳が死んだり、もう二度とレベルが上がら無くなったり。

 

 あ〜、もしレベルが上がらないジョブがあれば、ってそれじゃ一生強く慣れねーか。

 あぁ、じゃあ〜レベルアップを止めるスキルがあればな〜。何て、…所持者に悪影響を及ぼすスキルなんて聞いたこ………


 と、その時。俺は先生の中で最も信頼する人の事を思い出した。


 『良いですか皆さん?人は良い事が有るから、何が悪いかわかるしその逆も同様です。

 でもそれだけでは有りません、全ての事にはある程度のメリットとデメリットがあります。

 片方が上手く隠れていることが多々ありますがね。

 ただ悪い物を悪いままにしておく必要は有りません。悪い事も時には武器になるのです。

 ですから私は新しいスキルカードを作る時デメリットを恐れない、何故なら私の理論ではメリットを極限以上に上げるためにはそれに釣り合うデメリットが必要だからです。

 まぁ、そのせいで私のオリジナルスキルは全く使われないのですが。

 でも、もしデメリットを克服、または利用出来る状況が有るのなら,私は自分のカード達こそ最強だと思います。

 まぁ、私のスキル達はそう簡単に利用出来る物ではありませんがね。

 例えばこのカード。友人に見せたらこれはもうスキルじゃ無くて呪いだと言われました。妥当な評価だと思います。何せこのスキルのデメリットは、ポイントが少なく会得できると言うメリットを完全に上間ってしまった失敗作。

 このスキルの名は………』


 俺は個室を駆け出し、スキルカードが保存されてる本達を見つけた。スキルカードはポイントが高いから殆ど使われない。ジョブ徳用のスキルの方が低コストで扱いやすいし能力が高い。


 その中にあの先生、ノルモット先生のスキルカード達もあった。ものの見事に誰も触ろうとした痕跡さえない。

 確かこの本は別名『悪魔でさえ拒む禁書』だったかな。デメリットがひど過ぎと実演させられないスキル達で、ある意味有名だ。

 

 そして俺は禁書を開けて、あのカードを探し始めた。そして………


「自分でさえ失敗作だって思うスキルを普通公に出すか?…誰か間違って取っちまったらどう住んだよあの先生。

 でも、…これなら…………」


 そのスキルの名は《経験値完全貯金》、まぁ効力は名前の通りだ。

 たった1ポイントで取れるのだが、会得以降のレベルアップに行くはずの経験値は全て貯金させられる。そして貯められた経験値は1000ポイント払ってこのスキルを消すまで少しも取り出せない。

 本当に呪いだな。

 元々は伸び悩んでいる高レベル用のスキルとして開発されたようだ。このスキルが有れば、本来経験値が入らない雑魚を倒したら、微量でも一様経験値を蓄えられる。

 だが微量過ぎて余り高レベルには意味が無かった、少なくとも1000ポイントとは釣り合わない。大山に砂粒を何万足しても原型が変わらないようなものだ

 

 でも成長スキルの為のポイントを貯める間でレベルを上げたくない今の俺にはぴったりだ。………でもポイントはどう貯める?

 

 オマケでしか多分取れない。感覚でわかるがもし俺に最初からジョブが有れば、俺は14年間で大体200ポイント位取れたと思う。

 取りたい成長スキルに最低数千、それから《貯金》解除の為にもう千。更に強くなる為には他のスキルにもポイントを使うであろう。………どうやってポイントを集める?


 俺はもう一度『禁書』の中を覗いた。

 ………殆どポイント高過ぎて上級職でも手が出せない。デメリットを恐れないって言っても限度ってものがあるだろ。

 ん?これは………


 《服限定透視眼》!!!………クソ!8950ポイント、…でもいつかは………


 じゃ無くてこれ、《種を地の底へ》、ポイントが書いて無い?どう言うスキルだ?


 《種を地の底へ》

 〈このスキルを会得した瞬間スキルポイントが強制的に-2000となる。そしてレベルアップで得られるポイントが1/4になり、スキルの効果で得られるポイントは半減する。その代わりオマケポイントが付やすくなる。定期的にポイントを取らないとどんどんポイントが下がる。

 そしてもしこのスキルを持ったままポイントをプラスまで上げられたのなら、今までの困難の分だけのばく大なポイントが得られる上にこのスキルは強力なスキルへと進化する。〉


 ………マイナスなポイント何て、初めて見たぞ………………………あの先生優しそうな顔してなんてもの作るんだ。

 (《服限定透視眼》も含めてやばいだろ、……………………先生は取ってるのかな?)


 でも、オマケが取りやすくなれるのは良い。レベル1のままなら大抵のことが試練になるからオマケが取りやすくなる。それに困難の分って強制的に-2000も含まれんなら結構期待できんじゃねーか?

 ノルモット先生はメリットを上げるためのデメリットだって言ってたし、多分最低でも2000は帰ってくると思う。技術だけではあの人は信頼できる。(はず)


 遠回りになるが、どうせ2000ポイント程度稼げなきゃリヒトに勝とうなんざ到底無理だ。やったろうじゃねーか。


 でもポイントを取るのには困難なクエストを達成したり、強いモンスターや魔物を倒さなきゃいけない。レベル1じゃあ、死ぬかも知れないし効率が悪い。


 どうする?


 パーティーに入ってもそれこそ邪魔物になるだけだだ。


 誰か雇うにしてもな〜。自分でやらなきゃ意味がないし。


 他人の功績が自分の物になればいいんだが、そんなスキル『禁書』にもね~し。

 司令官形のジョブだってサポートメインで配下が戦っても経験値はパーティー分ぐらいしか入んねーし、自分がやったわけじゃねーからオマケ余り入ってこね~し。

 自分の代わりに戦ってくれる何かの功績を全部自分の物に出来るのなんて【サモナー】か【テイマー】ぐらい、でも俺は魔法が使え……………………

 あれ?

 

 俺はもう一度転職可能なジョブリストを見た。


 なんで俺【テイマー】になれんだ?

 〈テイム〉は魔法だ、俺には使えない。〈テイム〉が使えなきゃ魔物やモンスターをテイムできない。それ以外でテイムするには……………………

 あっ!そうか、普通に奴隷契約の様な首輪か刻印を使えばいいのか。そうだそうだ、一様同じ主従契約に属するんだ。知能がある者と契約したり、卵のときに眷属やら従魔やらの刻印を刻んだりすれば〈テイム〉を使わなくても良いんだ。

 確かにそれなら刻印術に覚えがある俺にもなれるわ。

 今は【テイマー】じゃ無くても従魔を持てるから誰も取らねーんだよな。非戦闘職の【ブリーダー】になる方が多いい。


 でも、俺には必要だ。【テイマー】、いいじゃないか。俺の従魔が強くなり、戦い、俺にポイントをくれる。そして俺も絶えず自分の自信の修行していれば必ず強くなれる!必要なスキルとポイントが揃うまで死ぬほど大変かもしんねーけど俺はやってやる。

 あいつを倒すために!


 【テイマー】の会得可能スキルを一通り見た。俺が欲しいスキルは何個か会ったが、その中でもぴったりだと思えるものを見つけた。そのスキルの名は《主君の特権》。

 他の初期スキルよりポイントは重いけど他のに比べて有効範囲が広かった。それとどうせマイナスになるから全ポイントを使ってしまおう。《刻印強化•小》と残り3ポイントで《早寝》を取ることにした。



 






 ……………………でも本当に良いのか?

 今までの目標であった【剣士】をやめて。もし【剣士】を諦めたとしても、こんなメガリスクだらけの案………

 俺はやはり今は正常に考えてないのか?

 あいつ等を倒す為だけに人生を棒にしてないのか?

 確かにうまく行けば俺は強くなれる,でも失敗したらその瞬間俺の人生は終わる.

 本当に【テイマー】になるべきか?

 【テイマー】になって俺は何がしたい?

 従魔に何をさせたい?

 何を従魔にしたい?

 ………その時、とあるモンスターが浮かび上がった………

 






 スライム………俺に未来を見捨てない為の希望をくれた物。





 そして思い出すのは勿論、あの双山とカエル君。





 迷いは晴れた。




 俺は二つのスキルカードを持って【神官】様のもとへ行った。


 そしてどのジョブとスキルを取るのかを示した。

 そして「マジで?」と聞かれたので、「マジです。」と力づよく答えた。同じ事を十数回繰り返した跡、やっと「責任取らねーからな。」と言い、気持ちよく了解してくれました。


 そして等々、運命の〈転職の義〉。



 【神官】様が祈り、神々しい光が俺を包んだ。


 そしてその光の先にカエル君がピースをしてくれてる様に見える。

 












 その横に手を顔に乗せて『やっちまったよこいつ』的な雰囲気を出してる得の高そうな白髪の爺さんは幻覚かな?





 

次でこの章が終わるはずです。


そしたらようやく物語が進みます。

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