落ちていく
落ちていく。
光がだんだん小さくなっていって
暗闇に包まれてく。
助けて。
そう言いたいけど
そんな叫びを受け止めてくれる人なんて見つからなくて。
落ちていく。
地面はどこかな。
はやくぶつかっちゃいたいな。
助けてほしい。
でも
助けてもらってどうなるの。
私を救える人なんているの。
そんな疑問が助けてっていう叫びをからしていく。
助けて。
誰か。
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助けて。
そんな声が聞こえた。
いや聞こえた気がしただけだろう。
傷ついても笑って。
刺青のように胸に焼きつく傷たち。
受け止めてもらえるなんて到底思えないから
我慢して、我慢して。
こんな私になってしまってから何年も経つ。
胸の痛みを感じることも、感情さえも消えていく。
ただひたすら、どんよりとふわふわした日常。
私は何。
ふっと湧いたそんな疑問は日々の波に飲まれていく。
ちらと暗闇が見えて、落ちていく感覚におちいり、
前後不覚になる。
疲れてるのかな。
そう思うことにした。
そう思うことしかしたくなかった。
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今の私を変えようと思うけど、
こんな人生リセットしたいけど
そう思うだけ。
そしてまた落ちていく。
地面はどこかな