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 里山は、道坂の披露宴に小鳩おばと婦人も呼んでもらうよう、道坂へ携帯で連絡した。

[えっ?! いやぁ、それは彼女にもいてみないと、なんとも…]

「君達には一面識もないからな。呼ぶ義理もないが、俺の知り合いということでさ…」

[ああ! この前の映画の…]

「お前、よく知ってるな」

[確か、映画宣伝でテレビにも出てられましたよ]

「そうそう、そうだった」

 里山はテレビ取材で小鳩婦人と出演したことを思い出した。

[分かりました。いいですよ、僕が彼女に上手うまく言っときますから]

「そうか? そりゃ、助かる…。それじゃ、頼んだぞ。なあ?」

 里山は携帯を切り、腕の小次郎を見下ろした。

 里山の目論見もくろみは、こうだ。小鳩婦人は、恐らくみぃ~ちゃんを伴って披露宴に現れるだろう…と。そうなれば、小次郎とみぃ~ちゃんの出会える機会がまたひとつ増えることになる。小次郎に頼まれた以上、里山としては飼い主として最善を尽くそうと考えていた。

『ええ、助かります…』

 里山と見上げた小次郎の目が合った。

「はあ?」

「いや、こちらの話です…」

 滝田に里山と小次郎の思いが分かるはずもなかった。

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