表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/50

-1-

 調べは割合つきやすく、所属やスケジュールの詳細も存外早く、入手できた。

 みぃ~ちゃんは動物専門の芸能事務所、槍プロの所属だった。個人事務所で一人と一匹で頑張る里山達とはドえらい違いで、槍プロの所属動物は犬猫は申すに及ばず、多種多様な動物を網羅もうらして数十匹にも及んだ。

「明日は空き日だそうだ…。よし! 思い切って訪れてみよう。婦人も知らない訳でもなし、まさか門前払いはしないだろう」

『よろしく、お願いいたします…』

 小次郎は丁重に、ニャ~と尻尾しっぽを動かした。小次郎しては、自分の力では離れた距離的なものも含めて手に負えず、里山に任せるしかない訳だ。里山は、すでに仲人なこうど気分になっていた。申すに及ばず、多種多様な動物を網羅もうらして数十匹にも及んだ。事前に槍プロへコンタクトをとり、みぃ~ちゃんの空き日と飼い主の小鳩おばと婦人の住所をきだしておいた。

 そして、その日が巡り、朝早く、里山と小次郎は小鳩おばと婦人の大邸宅前に立っていた。時間的に遅い訪問だと、外出後で留守ということも有り得たからだ。まさか六時過ぎに出かけているということもないだろう…と思い、車を邸宅が見える近くの空き地へ横づけし、コンビニで買った菓子パンと牛乳を飲み食いした。もちろん、小次郎の朝食用固形食料や猫缶、キャット・ディッシュは車に積み込んであった。里山はまるで探偵のように、食べながら小鳩婦人が出ないかを見張った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ