主人公の現代時代の武道経験について
【主題】
異世界ファンタジー小説の主人公。最近はニートだったりサラリーマンだったりも見掛けますが、まあやはり一番多いのは中高校の男子学生ですよね。これは書き手の年代や、主人公に自己投影する読み手の年代から来るものでしょうか。
まあ学生さんが異世界転生とか転移とかするのはいいのです。少子高齢化が深刻な現代日本に於て、最も少ない年代であるのに確率的にどうなの? などとの疑問が浮かんだりもしません。しませんとも(笑)。
ただですね、転生や転移(召喚)された主人公が武道の嗜みがある上に、しかもそれが剣術(≠剣道)とか、古武術とかってドーナンデショウカ!?
【考察】
異世界(勇者)召喚だったりならば、召喚対象として武道経験が資格条件に含まれる等との理解も可能でしょう。ただその際に、剣道・柔道・空手の何れかならまだ分からないでもない。この三種ならばそれなりの競技(?)人口は居るし、学校での部活動で勤しむ事だってあろうし。ただ、前述した剣術や古武術を習っていたという設定は、如何なものでしょうか。
皆さんの身の回りで、これらの稀少な武道を嗜んだ事のある人を見掛けた事がありますか。そもそも、それらの道場でも良いから見た事がありますか。実際の現実世界では知識はともかく殆ど目にする事もない、その様な極めて稀少な武道を主人公が身に付けている設定って、、、作者は書いていてイタくないのでしょうか。
どうせなら北○神拳とか南斗○拳とか陸奥○明流の流れを汲むとかにすればいいのに(あっ、一子相伝だから駄目か)。
【処方】
主人公の過去武道経験は常識的なものに留めましょう。余りマイナーなものにすればする程、かなりの厨ニ臭が蔓延してしまいます!
もしどうしても"カッコイイ""目を惹く"様なものにしたければ(この時点でもうイタみ始めていますが)、いっそのこと何がオリジナルな武術の流派でも名乗らせましょう!その方がまだ少しはマシかと思います。