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無駄に緻密な魔法やスキルの設定説明について

【主題】


 時々、魔法やスキル等に関して、微に入り細に入り"無駄に"細かく設定を作り込んでいる小説を目にします。設定を作り上げる楽しさは分からないではありませんが、それを物語の中で「これでもかっ!」とばかりに"不必要なほど"延々と説明したり、登場人物に語らせたりするシーンがあると、

 「あーあースゴイネ〜。でもそんな詳細は

  設定集か何か別話でして、

  さっさとストーリーの方を進めろよっ!」

という気持ちになってしまいウンザリします。

またそんな設定説明ばかりが繰り返されると、折角お気に入り登録していた作品でも嫌気がさして離れてしまう事は無いでしょうか?



【考察】


 プロットと共に各種設定を細かく創り上げ、それを作品に活かし緻密なディテールの作品世界を構築して物語を進めて行くのは、実際なら素晴らしい事です。然るに、本件の様なウンザリパターンは一体何が悪いのでしょうか。


1. 主人公や登場人物が、

   "一度に"長々と設定情報を語る。

2. 設定を語りたいが為の

   ストーリー展開になっている。

3. 語られた設定情報が

   後の展開や伏線に一切繋がらない。


簡単に整理してみると、上記の3点になるでしょうか。


 項目(1)は言わずもがなですが、読み手の事を無視した文章構成となり物語ではなく設定集でも読んでいる気分にさせられます。設定が細かく作り込まれているのは勿論良い事なのですが、果たして一度に長々と説明する必要性があるのか、作者は考慮しなければならないと思います。良い小説では、細かな設定情報というのは【物語の各所に散りばめられて】、自然と作品世界を形造るものだと思います。

 項目(2)では作者の「こんなにも設定を作り込んだ!」という想いが暴走し、はっきり言って設定部分を読み飛ばしても物語の理解には差支えなくなっており、酷い場合は説明するシチュエーション自体が物語の展開上不自然となり、作品の完成度を損ねる事に繋がります。

 最後の(3)は(1)(2)とも重複しつつ残念ながら一番よく見受けられるパターンですが、緻密な設定を折角作り上げていながら物語に何の寄与もしていないというものです。こうなると、そういった設定情報は欄外または別話の設定説明回にでも触れた方が余程望ましいでしょう。

 

 

【処方】


 折角きちんと作り上げた設定なのですから、"単なる設定"に留めずに物語の展開や登場人物の存在意義に繋げる等の活用をすれば良いのではないかと考えます。

 例えば、【魔法】のある属性と反属性は同時には成り立たないが、主人公は独自の知識を以ってそれを擬似的に成立させる事が出来、自分の切札にして努力チートに繋げるとか、【スキル】は各自の適性によって取得可能なものが異なる為、主人公にはそれに応じた協力者が必要となって物語の展開に応じて仲間になっていくなど。

 単なる自分の考えた詳細設定のの垂れ流しでは、

 

  『ぼくのかんがえたすごいせってー』

 

となってしまうでしょう!!

 



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