登場人物(語り手)視点の変更について ~Side
【主題】
なろうの流行りなのか、はたまたネット小説の定形パターンの一つなのか、
XXX Side Side XXX
(XXXはキャラクター名)
といった形式で作中での場面転換や視点となる登場人物の交替が行われる作品が頻繁に見受けられます。
作者の方は果たしてこういった手法をスタイリッシュで格好良いとでも勘違いしておられるのでしょうか。
【考察】
アニメのシナリオ台本や漫画の原作ラフ案ならまだしも、小説に於いて場面転換をこんな「Side〜」で強引に行うのは、作者の文章表現力不足の露呈以外の何物でもありません。
ファンタジーやSF等の作品の種別を問わず、作中での場面転換や登場人物の視点交替はその前後の文章できちんと表現されるのが当然であるべきと考えます。
一話の途中の段階であれば段落を分けるイメージで多目の空白行を挿むのもよいでしょう。次段落で「その頃〜」「数×間遡って〜」「XXX(キャラ名)は〜」等の表現で切り替えるのでもよいでしょう。
次話で転換するなら、該当話タイトルで明確に表現してしまうのも一つの手法でしょうか。
ともかく、きちんと【文章】で表現するのが小説の本来あるべき在り方であり、こういった単純な段落スタイルで括ってしまうのは小説として如何なものでしょうか。
【処方】
累計(年間※)ランキング上位を見れば判る様に、こういった点を理解されている作者様の作品では確りと文章で表現がなされています。
(※短期ランクだと軽く浅い作品でもストーリーの経過次第で暫く上位に位置する事があるので)
奇を衒って故意にこの手法を使うのでなければ、場面転換や視点交替はきちんと読み手に対して文章で表現しましょう!
さもないと折角の作品にコレだけで厨ニ臭が漂ってしまうでしょう。