俺TUEEEEする幼年主人公 ~ 5歳!
【主題】
転生した主人公が成長しつつ、前世記憶に基づき赤ん坊の頃から訓練を重ねた事により、5歳前後から親や大人と同等若しくは大きく凌ぐ戦闘能力を発揮する作品が多々見かけられます。
5歳って。。。。。www
幾らファンタジーで俺TUEEEEのインパクトを表現する為とは言え、有り得ませんよね。厨二設定真っ盛り、ナイワー。
【考察】
さてそれでは、実際の5歳10歳というのがどういったものなのか考えてみましょう。
5歳 幼稚園年少~年中 平均身長100cm強 平均体重20kg弱
10歳 小学校4年生 平均身長140cm弱 平均体重35kg前後
この様になります。5歳っていったら体重20kg-米10kg袋×2つ分-にも満たない、小柄な幼稚園児です。
単純な魔法の撃ち合いならまだしも、どんなに魔法で肉体強化したとしても、そんな幼児に剣の打ち合いで闘いの経験者が負ける訳がない。そもそもリーチが全く勝負にならず、また土台となる肉体の筋肉量の差や最も重要な技術・経験量の差から、5歳(前後)の主人公が相手を圧倒するなど有り得無い。
現実的に考えてみて下さい。英才教育で天才的才能を発揮する幼稚園児と、全身に重りを付けた(=魔法強化の差分として)大学生や警察官の有段者が剣道の立ち会いをして、幼稚園児が万に一つも勝利するなど有り得ませんよね。それなのに酷い作品になると、主人公の年齢が3歳で俺TUEEEEするって。www
そんな妄想が出来るのはせいぜい重度の厨二病患者さんぐらいでしょう。
これが10歳以上ならば、そこそこ肉体的にも成長しているし技術的にも向上している事もあり、相手次第ではまあ納得出来ない事もありません。
【処方】
主人公が幼児期で俺TUEEEEする大抵の作品では、魔法による無双が殆どです。稀に武力でも無双する場合でも、10歳以降で活躍させています。5歳-ましてや3歳-なんていう非常識過ぎる設定は、インパクトはあっても失笑を買うだけなので止めましょう。