主人公の前世年齢/20,30歳台〜社会人
【主題】
異世界転生ものに於て、主人公の前世の年齢がネット小説主流の10歳台=学生ではなく、20歳台以降の社会人とする設定の作品が時々散見されます。
これはこれで差別化されオリジナリティがあって構わないのですが、残念な事にそのかなりの割合に於て主人公の精神年齢が設定に見合うものではなく、ティーンエイジ特有の自己中心的な性格や稚拙な考え方が見受けられ、折角の設定が破綻してしまっています。
【考察】
この矛盾=社会人年齢の筈なのにお子様精神=の多くは、勝手な見解ながら作者自身の年齢に起因するものだと私は考えております。恐らくは作者自身も10〜20歳前後の若年者であるにも拘わらず、無理に自ら経験した事のない社会人年代の主人公(の人格)を描こうとして、言葉遣いやそれらしい表層的態度のみを表現するだけで「大人」像を構築出来ると勘違いしてしまっているのではないでしょうか。結局のところ主人公の根本の考え方や行動・態度に、作者のもの即ち学生的・子供っぽいそれが透けて見えてしまい、其処から設定が破綻してしまうのだと思います。
幾ら作者が「大人」っぽさを描こうとしても、それは作者の考える大人らしさに過ぎず実際のものとは多少の差異がある為、より設定年台に近い或いは越えた年齢の読者からしてみると、"主人公が子供っぽい!"とか"XX歳にしては幼稚過ぎる!"となってしまう訳です。作者の方がせめて社会人経験があれば、ある程度の自己客観視も備え始めますので、自分より年上の主人公を描くのも然程の無理は生じないとは思います。しかし狭い範囲の人間交流しか持たない学生の内は如何せんそれは困難極まる事でしょう。まあ学生でも確りとした方、老成されている方が居られる反面、社会人でもまるで子供な人も稀に居ますので一概には言い切れませんが(苦笑)。
【処方】
もし作者自身がお若いのであれば、主人公の前世年齢を高めの設定とするのは止めましょう!
自分よりもかなり上の年齢の人格描写をするのは、自分で思うより難易度は高いものです。余程ご自身の精神年齢や社会経験が(客観的に見て)高目でない限り、設定の破綻に繋がりかねません。お若い作者がどうしても主人公の前世年齢を20〜30歳以降としたいのであれば、せめて職業を社会的精神年齢が低目な事の多い"ニート"や"引き篭もり"としましょう!




