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苛められ主人公の復讐・成り上がり→ハーレム

 

【主題】

 

 最近、異世界召喚ものでは単なるチーレムものを一捻りして、苛められっ子やボッチの主人公がチートを得て苛めっ子やクラスメイトの勇者達に復讐or見返す、という設定が人気の様です。ヲタク率が高いと思われるネット小説読者には、もしかすると共感出来る方が多いのかもしれません。

 

 さて、主人公がチートやレベルアップをして見返すというパターンはまあ良いのですが、このパターンの場合の多くは何故かハーレムを伴います。きっと作品として読者を集める為の一手法であるとは思うのですが、主人公の男性としての魅力が何ら描かれていないにも拘わらず、安易に女性キャラ達がハーレム用員と化していく事に大きな違和感を感じてなりません。

(羨まし過ぎるっ! とかの気持はありません。イヤホントデス)

 

 

【考察】

 

 そもそも主人公は召喚前の現代世界では、何らかの切っ掛けがあって苛められたりボッチだったりした筈です(※注)。それは性格や容姿であったり趣味がヲタクであったりしたものかもしれません。

 しかしながら幾らチートな力や戦闘力を得たとしても、著しい人間的成長を果たした訳でもなく、それ迄のそういった主人公の在り様が殆ど変わっていないにも拘わらず、御都合主義で周りの女性達が魅力を感じる=ハーレム用員となる様に描写するというのは、女性の存在を馬鹿にしているとしか思われません。


 確かに、奴隷女性が大切に扱われてとか、命の危機を救われて等のそれなりの流れがあるならばまだ少しは納得出来なくはありません。しかしそういった何らかの経緯も理由もなく簡単に女性がパートナーとなったり、元の世界での関係性を無視して級友の少女達までもが主人公に簡単に靡いたりすると、御都合主義も甚だしく最早気持ちが悪いと呆れるしかありません。安易な御都合主義に陥る事無く、書き手はきちんと逆境(異世界)で主人公が単に強さのみだけではなく性格や(・・・)人格的(・・・)にも成長する様を先ずは描いて欲しいものです。

 

 

【処方】

 

 苛められっ子やボッチ主人公の復讐や成り上がりを描く際にハーレム設定とする場合には、主人公が異世界に来て人間的魅力を具える様な成長をする様を確りと描写しましょう!

 もしそれを単なる御都合主義で女性キャラを安易にハーレム用員としていく様に手を抜くと、それは単なる作者の安っぽい厨ニ的な願望の具現化と誤解(理解?)されかねないでしょう!

 

 

 

 

(※注 誤解無き様に明言しますが、私は"苛め"は完全に【苛める側が悪】であると考えています。よく苛められる側にも原因があると馬鹿げた事を漏らす人間も居ますが、其処で言う"原因"となる「性格」「容姿」「学力や運動能力」「趣味」等は、原因などではなくあくまで苛める側による苛める為の"きっかけ"でしかなく、人を苛め続ける理由には全くなりません。そういった要素が確かに人間の好悪の感情に結び付くのは否定しませんが、嫌いならば相手から離れていれば良く敢えて一方的に攻撃する理由には一切なり得ません。苛めという攻撃を行う存在は、相手に対して人としての尊厳や人と同じ様に生きる生存権を認めていない人間であり、現代社会では決して許されないものだと考えています。)

 


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