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TS−TransSexual−設定時の精神性について

 

【主題】

 

 TS(TransSexual)=性転換。異世界転移や転生もので、元の世界とは異なる性別に変わってしまうという設定です。ネット小説読者は腐女子よりヲタクの方が圧倒的に多いせいか、大半は"男性→女性"のパターンで描かれる様です。勿論例外はあるかもしれませんが、取り敢えず以下文章では"男→女"のパターンを例とさせて戴きます。

 尚、今回取り上げたいのはこのTSそのものではありません。異世界へ転移や転生するくらいなのですから、性別が変わること位は無くもないでしょうし、この現象自体は一先ずは置きます。

 

 異世界に於て元世界の男性が女性に変わる場合、何故か肉体が女性であるのに精神性は男性のままとなる事が殆どです。精神は肉体に強く影響される筈であるにも拘わらず、男性を好きになったり女性的な行動を取る事が無いのは一体全体何故なのでしょうか! 書かれていてオカシイとは思わないのでしょうか。

 

 

【考察】

 

 以前TVでやっていたのですが、男(の子)っぼさや女(の子)っぼさというのは実際は後天的に身に付くものであり、教育や文化・環境で形造られるそうです。男性でも、幼少時から教えられ周囲も同様にしているならばスカートやピンク他パステルカラー等を好む様になるし、同様に女性でも積極性・攻撃性や荒々しさが顕れるとの事。

 また逆に、最近の研究では遺伝子や性ホルモンの影響により脳視床下部や神経系の発達が男女では異なり、所謂男性脳や女性脳といった差が性差として実際に生じるそうです。勿論、脳や神経系が違えばそれを基盤とする精神性も大きく異なり、男性脳の持主は異性として女性に対して性的志向性を持ち、逆に女性脳の持主は男性を好きになるそうです(※一部例外を除く)。従って女性の肉体に"男性の脳髄"を移植した場合、身体は女性でも脳は男性なので女性を好きになるし、逆の場合でも同様との事です。

 

 然るにTS設定の場合、主人公は元の男性の精神を持ってはいても脳を含む純粋な肉体は女性な訳ですので、性ホルモンや脳型(女性脳)に強く影響される事は避けられません。TSした直後からその変化は始まる筈であり、女性同士での会話・コミュニケーションを好んだり道行くイケメン君に目を奪われたりする事でしょう。

 従って、前述の通り後天的に形造られた人格−物の考え方や具体的嗜好性−の中核部分はさはど変わらないとしても、肉体に影響され性的な部分を含め色々と精神性が変わっていく様子や、内心に於るその変化への違和感などが描かれて然るべきです。

 

 

【処方】

 

 TS主人公が自身も女性であるにも拘わらず、周りの女性に対して性的志向性を表す等は馬鹿げた話であり、自分(作者)の考え足らずを暴露してしまうので注意しましょう!

 幼少時から育つ転生やいきなり女性となっている事に気付く転移パターンなど、何れの場合も主人公は女性的に変化せざるを得ない筈ですので、その点について作品の中できちんと触れるか又は"らしさ"的な部分に関しては敢えて一切の表現を避ける等の配慮を徹底しましょう!


 

 

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