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猫耳・犬耳 − 獣人の髪型と兜装備

 

【主題】

 

 ファンタジー世界や異世界ハーレムものには付き物の種族として、エルフやドワーフと共に『獣人』というものがあります。猫耳や犬耳な美少女というアレです。確かに、にゃんこ好きやわんこ好き、もふもふLoveな人には魅力的な存在に違いありません。

 ただ、どうしてもアニメやコミック等の二次元の姿形が頭の中を占めてしまい、現実の立体的な存在とした際の違和感について、気付かない、というより目を背けがちな事が幾つかあります。

 今回はその内、髪型と頭部を保護する装備-兜他-について考えてみたいと思います。

 

 

【考察】

 

 まず最初に、獅子や虎を含む猫科の代表として一番分かり易い『猫』、同様に狼や狐・狸等も含めた犬科の『犬』の現実の頭部と顔面部を思い浮かべて下さい。極一部の長毛種を除く殆ど全てが、鼻先から眼周りおよび額部分については極めて短い毛となっております。これが少し長めの体毛となるのは、額上部〜両耳間ならび耳〜口吻部の顔の輪郭のラインとなります。

 これを獣人に当て嵌めると、前髪の生え際からもみあげのラインとなりますので然程は違和感はありません。しかしここでよく考えてみて下さい。『ヒト』は()()()に耳(・・)が付いていますので、もみあげ〜後髪襟裾の生え際のラインは耳を囲う様になっていますが、『猫』や『犬』は耳が頭頂部にあり()()()に耳が無い(・・・・)ため側頭部はもみあげラインより後ろは後髪襟裾までそのまま髪だけが生え続く事になります!

 想像してみるとかなり違和感があるというか、人によっては気持ちが悪いとさえ感じるかもしれません。男性でも女性でも獣人の方がサイドを短髪や刈上げの髪型にすると、生え際がジェット型のヘルメットの様になり相当にクるものがあるでしょうね。チーレムもので主人公が獣人女性の頬(→実際には頬から側頭部)に手を添えたりすると、きっと違和感がバリバリでしょう!

 余程もふもふ好きなケモナーな人でもない限り、獣人女性には「頼むからボーイッシュな短髪だけはやめて!」とお願いする事になるのは請け合いです。

 

 次に前述した頭頂部の耳=獣耳(けもみみ)ですが、皆さんご存知の様に獣耳は意識的・無意識的に動かす事が可能(!)であり、これによってよりよく音が拾える様になっています。現代では見栄えだけの為に耳を覆う程に品種改良で長毛化された一部の小型犬(所謂、室内犬)等も存在しますが、基本的に獣耳はよく聞き取れる様に体毛から突出し露出しているのが普通です。

 従って獣人の耳も同様であり、髪や帽子・兜などで覆い隠したりする事は先ず考え辛いでしょう。特に『ヒト』用の帽子や兜を被ったりすると耳介(耳の露出部分)が折り畳まれてしまうので耳を塞ぐ(・・・・)のとほぼ同じことになります。これでは戦闘はもとより普段の生活にすら支障を来たしてしまいます。

 ですので獣人向けの頭部装備には耳が露出する専用のものか、カチューシャや鉢金(ヘッドバンド)程度しか用いる事が出来ないのは誰でも分かる事でしょう。

 

 

【処方】

 

 たまに虎人(ワータイガー)とか狼人(ワーウルフ)などの女性冒険者が登場し、その種族性質上からボーイッシュな感じで描かれていたりしますが、そのキャラの髪型には気を付けたいものです! 勿論、その世界では当たり前の事なので気にしたら負けなだけなのかもしれませんが(笑)。

 また主人公がハーレムパーティを組んでいる際に、自分の装備をパーティメンバーに譲って装備させたりするシーンが描かれる事があります。その時に獣人メンバーに兜等を譲渡したりする描写は、明らかに非常識すぎるので注意しましょう!


 

 

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