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記念日シリーズ

処暑

作者: 尚文産商堂

「最近は暑さも収まってきたねー」

高校2年の井野嶽桜は、家でアイスを食べながら、双子の弟の幌に言った。

「もう処暑(しょしょ)だからな」

「処暑?」

「『陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也』ってな。簡単に言えば、まだ暖かいけど、涼しさがあらわれてきたころって感じだな」

「へー」

「ついでに言えば、今年の夏休みも、あと1週間前後で終わりっていうことになる。今年は9月1日が土曜日だから、3日に始業式があるけどな」

「でも大丈夫。ちゃんと宿題終わらせたから」

桜は、机を挟んで真向かいにいて参考書を開きながら勉強を続けている幌に、ブイサインを右手で作った。

「ホントに大丈夫か?」

「うん。だって2回も確認したもの」

そう言って幌にさらに続ける。

「そろそろ素麺も食べおさめだなぁ」

さらに続けて、ちらっと幌を見ながら桜が言った。

「にゅうめんでも作るか」

幌はため息をついて、食料棚へ素麺があるかを確かめに行った。

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