4話目
剣の稽古が始まってから気づいたことがあった
やっぱり私は騎士団長の娘みたいだ
それも天才型だった
私はお父様と剣の稽古が始まった時に勿論お父様も手加減をしてたと思うのだけど簡単に剣をお父様の手から落とさせることが出来てしまった
突然のことに相手は動揺を隠せていなく、暫くした後 キラキラした目で私を見て
「お前は間違いなく天才だ!!」
そう言われました
翌日からお父様ではなく騎士団に連れていかれました
いきなりこんな小娘を連れてきて皆様驚いておりますよ
「今から私の娘と模擬戦をしてもらう!」
え、えええええ!!!
私は声には出さなかったが驚愕してしまった
私以外の騎士団の人達なんか声を出して驚いてた
中でも
「おおおお、お父様!!!!」
お兄様がお父様に抗議し始めた
そりゃいるよね 次期騎士団長だもん
「し、シャロンにはまだ早いと思います!!!」
怪我でもしたらとブツブツ言い出した
すると
「ほぉ ならお前が相手になれ シルヴァン」
ざわっ
ざわめきがとまらなかった
そりゃそうだ 恐らくこの騎士団の中で1番強いと言われる人だ そんな人が相手なんて勝てないと思われるでしょう
だが
「私は構わないわ」
私は早く強くなりたかった
だって強くなればなるほど色んなことが身につく それを早く取得したかった
私が言うと周りから無謀だ 怪我をする
などと声が聞こえた
一方お兄様は私の気持ちが伝わったのか真剣な顔つきだった
「いいんだな? シャロン」
「はい お願いします」
こうして私と兄シルヴァンの模擬戦がはじまった