表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/87

野良猫の恋ー①


「ずるずるずるっ…………っぷは」


 ストローから音が出るまでジュースを飲み切ったまおは、カップを店のテーブルにとんっ、と置く。

 いつものファーストフード店で友人達に囲まれ、口も挟ませずに今日の出来事をすべて話し切ってからようやく喉を潤したところだ。正直、まお自身何を話したか覚えていない。


「「「………………」」」


 まおがいつにない勢いでまくしたてるのを友人達は黙って聞いていた。しばらくポテトやらお菓子やらを口に放り込んでいたが、やがて穏やかな笑みを浮かべる。


「……よかったな、まお」

「これからもっと楽しくなるぞ」

「大変なこともあるだろうけどさ、うまくやれよ」

「ん」


 きっと祝福されているのだろう――それも変な感じだけど多分そんな気がする。はにかんだまおはもう中身の残っていないジュースのストローをずるずる啜るが。


「で? これからどうしたいんだ?」


 友人の言葉に、ストローを咥えて啜っていた音がずるっ、と止まる。


「…………わかんない」


 だから困っているのだ。とにかく何かしたいのに、どうしていいかわからず、その気持ちの行き先がどこかに向かいたくてぐるぐる回りいらいらしてしまう。


「だよなぁ……いきなりは難しいか」

「ま、なるようになるから心配すんなって」

「いざとなったらアタシらが何とかしてやっからさ♪」

「……ん」


 こういうときには心強い友人達だ。ほんのわずかに落ち着いたまおはいつものようにポテトをむしゃむしゃやり始めた。


「にしても、うついもやりよるなー……結局メシ食わせてただけじゃんかよ」

「っていうか、あいつが作るメシ気にならね?」

「なるっ! めっちゃなるっ! 一回行ってみてもいいよなっ? まおっ」

「え、でも……」


 友人達の会話が妙な方向に進むのを感じ、まおは慌てるが、結局押し切られてお店に行くことになってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ