ラブリーペイン
誰かに期待するだけ無駄になるから
傷つかない方を選びなさいという
その優しさが正解なら、
この世界はどんなに味気ないだろう?
だから少女は笑った
「私は私の信じたいものを信じて
傷つきたいのだ!」
長いトンネルを走っているようだ
光はどこにも見えず
その先に出口があることをただ信じている
何度転んでも立ち上がって少女は進む
後悔も引き連れて進んでいくけれど
やり直せるとしたってもしかしたら
このままでも良いなって思っちゃうかも
だってちゃんと選んできたよ
傷つくことも、後悔することそれ自体だって
ちゃんと自分自身で選んできたから
最終地点に希望がなくたって
ほら見たことか、
バッドエンドだって笑われたって
少女はちゃんと愛しいものを手にしていた
途中で撫でたあの温もりが
幸せの全てだよと言われても
納得できるから
だから少女は笑った
「私は私の愛しいものを愛して
傷ついてきたのだ!」