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君に。  作者:
6/15

秋祭りの計画










息苦しい社会の時間はやっと終わり


6時間目の始まる前の休み時間になった。



青波の周りには2人の女子が集まってきた。





「だる~あと1時間もあんねんで!帰りたいわー」





青波の肩にもたれかかってくるのは


さっきも一緒に話していた



赤崎柚麻。


肩までかかるきれいに染まった茶色の髪にすらっとした


大人びた顔立ち。


ねずみ色のカーディガンの上に黒いブレザーから


ブラウスの襟を出して、少し短めの黒いスカート。


そして先生は知らないが片方の耳にはピアスの穴が開いてある。





「ほんま~てか社会の時間寝れへんから嫌やわ」





もう1人は浅井杏。


前髪を顔の真ん中で分けて青波よりは長い黒髪に


モデル顔負けの身長と足の長さ。


黒いカーディガンの上にやはり黒いブレザーからは


ブラウスの襟を出している黒い少し短めのスカート。




どちらとも同じ部活仲間で仲のいい友達。


外見は今時だが内面は2人とも優しくて面白く


部活も真面目にやっているしいい仲間だ。


(柚麻のピアスは空けるギリギリまで反対したのだが)



青波も2人の様にスカートは短いのだがブラウスの襟を


ブレザーから出すのはしていない。


(一度2人にされたのだが童顔なのであんまり似合わなかった)



別に青波は太くもなく足も短くないのでスカートが短いだけで


襟を出さなくても可愛いらしいし今時言うインキャラの様な


服装にはならないのでよしとしている。





「でもあともうちょっとで秋祭りだからいっか~」





ふと柚麻が言う。


秋祭りとは青波達がすんでいる地域で行う祭りだ。


近くの商店街の方に屋台が出たり地域ごとの学校の


吹奏楽などが舞台で演奏する恒例行事だ。



その日だけは学校も午前中だけの授業で生徒たちも


昼から存分に祭りを楽しめることができて最高だ。





「メッチャ楽しみやわ~」



「やんな!屋台とか食いまくったるわ」



「ごちになりますー笑」



「いらんわ!!」





青波達は3人ともそれぞれ違う小学校出身で一緒に


秋祭りに行ったことはなくよけいに楽しみだった。




ふと今年は3人で秋祭りをまわれる事を楽しみに話していた


青波達に急に男子が話かけてきた。





「お前らもやっぱ秋祭り行くん?」



「行くにきまってるやん!!」





男子の1人新庄一磨。


クラスの中心的な明るい少年。


黒い髪にかっこよく着崩した制服に整った顔立ちで


女子に結構人気がある。



一磨の質問に元気よく柚麻が答える。


それを聞いた一磨は少し黙るとすぐに何かを提案した様に


口を開いた。





「じゃあオレらと一緒に周らへん?」



「え?うーん・・どうする~」





急の一磨の言葉に柚麻は少し戸惑いながら


青波と杏に聞いてくる。





「別にいいな~」



「うん!いいよ」





杏と青波は顔を向き合わせ互いに確認しあって答える。


それを聞くと一磨が嬉しそうに言った。





「んじゃ決まり!!オレと直樹と後誰かでいい?」



「いいよいいよ~早くあと1人決めといてな!」



「おう!今説得中の奴おるから決まったらまた言うわ」





柚麻と一磨を中心に事が決まっていった。


別に男子と一緒に行っても楽しくなりそうとしか


考えていなかった青波はもう1人のメンバーなんて


考えもしなかった。











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