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君に。  作者:
14/15

離れた2年生。










4月、新学期。



青波は学校に来るとすぐに昇降口に貼っている


クラス表を見る。



志貴くんと同じクラスでありますように・・・そう思いながら


クラス表の中で自分の名前と陸也の名前を探す。





「・・離れちゃった・・・・・」





青波は2-4陸也は・・・2-2。


さっきまでの楽しみは陸也と離れたことで


なくなってしまいトボトボと東校舎の2階へと向かう。



2年になると3組と4組は2階、1組と2組は3階と


クラスが離れただけではなく階まで変わってしまうので


中々会う機会がない。


それを思うとどんどん青波は残念そうに教室へ入る。





「青波ー!!!」



「え?・・あっ!杏~」





教室に入ると急に青波に杏が抱きついてきた。





「おんなじクラス何?」



「うん!よかった~離れたら寂しいと思ってたから」





杏と話しながら自分の席まで言って鞄を置く。


杏の嬉しそうな顔を見るとついさっきまでの


悲しみが喜びに変わる。



ふと杏が残念そうな顔で言う。





「でも柚麻と別れちゃったちゃったね・・・」





杏とは同じクラスになれたが柚麻とは離れてしまった。


柚麻は3階の1組だった。





「・・あ~うん・・・でも休み時間とか会いに行こ!」



「そやんな!青波これから1年間よろしくなー」





そう言いながらまた杏は青波に抱きついてくる。


本当のことを言うとやっぱり少し寂しい。


だけど本当に杏がいてくれるだけで青波にとっては


嬉しいことだった。





「お!またおんなじクラスかよ」





明るい声が教室に響き渡る。


同じクラスらしい一磨と直樹が青波達に話し掛けてきた。





「またって何やねん~」



「うわ~またうるさくなる・・」





杏の言葉に直樹が答える。


その言葉の後、杏に叩かれながら逃げる直樹。



中島直樹。


長身の身長に一磨と陸也と同じ女子に人気がありそうな顔立ち。


黒髪でてっぺんの髪をワックスで盛っている。


発言がおもしろくて自然に周りを楽しましてくれて


誰にでも優しいので女子にもてている。





「早く席座れー」





話していると教室に新しい担任が入ってきて叫ぶ。


それを聞いて青波達も急いで自分の席に戻る。



出席番号順で青波の席は窓際の3番目だった。



_____志貴くんと隣やった時の場所や~



そう思いながら隣の席の子を見る。



話したことはないけど確か、直樹達と仲がいい岡部棗だ。


爽やかな少し短めの黒髪に整った顔立ち。


スタイルも良く性格もいい。


学年1のモテ男子と聞いたことがある。


だけど彼女がいるらしいく棗のことが好きだが告白はしない


という女子が多い。





_____あんまりしゃべりなさそうだな・・





そう思いながら下を向く。


早く席替えしたいかも、と考えながら今の席に


少し不安を持ちながら新学期が始まった。











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