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健全だったり時にそうでもなかったりするエッセイ

私がブロック機能を初めて使った理由、そしてそれをなぜ公開したか

作者: くろつ

できるだけフラットに書くよう努めてはいますが、事情説明をする必要があるなかで、わかる人にはわかってしまうこともあるかもしれません。

お相手さまの人格否定をするつもりで書いたものではないことをここに明記しておきます。

 みなさまごきげんよう、もしくは初めまして、くろつです。


 なんか久しぶりのエッセイで批判的なことを書くのは個人的に嫌なんですが、先日どうしても困ったことがありまして。

 そして女の勘ですが、これ困ってるの私だけじゃないんじゃないかなあ、と思い筆をとる運びとなりました。

 おいやでなければ少々お付き合いくださいませ。


 さて事情説明からやらせていただくと、私はつい先日、童話ジャンルでランキングに乗らせていただきまして。

 日間1位とって、週間1位とって、最終的に月間1位もとったんですよ。

 で、これ、活動報告で書きたいなって思ったんですね。

 こんなこと次はいつあるかわかりませんし。備忘録的な感じにもなるしって。


 でも私は躊躇したんです。それはなぜか。

 活動報告を書くと必ず真っ先に書き込みをして下さる方が来るだろうなと思ったから。


 これ多分、わけわかんない人いますよね、説明します。


 普通は嬉しいものですよね、コメント頂戴するのって。

 私も同じです。嬉しいです。キャーキャー言って喜びます。


 でも「その人」が来るだろうなと思っただけで、ちょっと書くのやめておこうかなって思った理由はここでは書かずにおきます。

 それ書いちゃうと単純に恨みつらみになっちゃうので。


 でも、ですよ。来るか来ないかわからない人を気にして記念すべき事柄を書かずにいるのもなんか違うし、と思って、書きました。活動報告。

 そしたらいらっしゃったんです。そしておっしゃる。


「お祝いに○○を私の活動報告に上げさせていただきました! よかったら遊びに来てください!」


 まあスルーするのも感じ悪いし、ありがとうございますって言いに行きますよね。それくらいの社交性はあるわけですよ、こんな人見知りでも。


 驚いたのはその後です。バナーが貰えるというではないですか。

 しかも、そのお相手さまとは別の方で、私とは一面識もない方が作ってくださると。


(補足説明をすると、これ、私がランキングトップをとったお祝いのバナーではありません。お相手様とそのお友達の間で盛り上がっている事柄についてのバナーでした)


 これ、嬉しいと感じる人も勿論いらっしゃると思います。それを否定するつもりはありません。

 ただ私自身はこう考えるタイプなのです。「申し訳ない、気が重い」って。


 そしてここでちょっと毒を吐かせていただきますが。

 私はその時ちょうど自作のあらすじと構成を練っていたのです。なので、面識もない人との交流に時間を割くのは遠慮したかった。

 いや、そもそもよく知りもしない企画に強制参加させられるのとかマジ勘弁。


 もともと大勢でワイワイやるのは苦手なタイプでもありますし、特定少数の本当に好きな人とだけゆっくり仲良くなりたいタイプなんです。


「強制参加」と先ほど書きました。

 私が驚いたのはそこなんです。


「バナーが欲しいです」って言った人だけではなく、参加表明していない私のことも自動的に入ってるの。


 ええ? ってなりました。

 こっちの事情とか、こっちの気持ちとか無視ですか??


 貰ったらお礼も言わなきゃだし、貼り付けだってしないといけないし、そんなのやり方だって知らないわけだし。そもそもバナーってなに? ってレベルだし、みてみんなんて使ったこともないよーどうしようーっ。


 もともと私は体があまり丈夫でなく、特に秋冬は油断するとすぐ倒れます。

 でも小説を読むのも書くのもめちゃくちゃ好きで、そこは譲れない。

 だから常よりもかなりタイトに体調管理をするんです。やりたいけど削ることもたくさん出てくる。

 優先順位大事にしないと、一番大事なことができなくなるから。


 だから過去に私は活動報告で書いたことがあります。体調を整えるので精一杯になるため、活動頻度下がりますって。

 で、その方もそれを見てらっしゃる。私も体弱いしわかりますって書いて下さってる。


 でもね、強制参加。


 ──いやそれわかってないよね。って私は内心で思いました。

 自分だったらされたら嬉しいことを相手にも想像力ゼロで押し付けてるだけだよね。って。


 でも、お相手様に悪気がないだろうことは本当によくわかるんです。

 だからこれ、怒るのも違うなあ、でもなんとかして「私のことは遊び仲間に含めないでください」っていうことを、喧嘩腰にならず、穏やかに、相手を傷つけずに言うことはできないかなあって考えました。


 で、メッセ機能でそっと申し上げました。


 主に自分側の事情であることを強調し、「申し訳なく思うし、プレッシャーでもあるし、やり方もわからないし、私は辞退します」と。

「せっかく下さると言っているものを、お断りするのは角が立ちそうですが、実物が来てからではもっと言い出しにくくなると思うので、勇気を出してお伝えします。わかってくださいますように」って。


 そうしたらお返事来ました。


 私信であるメッセの内容を相手のぶんまでここに乗せるのはマナー違反だと思うので、できる限り伏せます。

 ですが、端的に言うと、辞退が通らなかったんです。


 うわーどうしよう。これは通じてないやつだなー。

 でもいったいこれ以上どういう言い方をすれば、心底ノーサンキューだって思ってることが伝わるの?


 で、考えた結果、かなり強い文章を意図して送りました。


「やはり辞退致します。正直に申し上げますと、迷惑に感じております」


 今度はちゃんと伝わりました。

 ご本人も悪気のある方じゃないんですよ。お詫びメールを送ってくださいました。


 でもね、私はここでちょっと考えたんです。悪気がないっていうことは、ある意味悪意よりもタチが悪くって、悪気なくこれからも同じことが繰り返される可能性が高い。

 そして私はもうこういう消耗するやりとりはいやだ。


 そして私はその人をブロックしました。


 これは完全に私の想像ですが、その人本当に悪気ないんですよ。

 知人の活動報告が上がってるのを見つけると、多分反射で書き込みしちゃうんだと思うんです。

 

 自分が楽しいって思ってることを「一緒にやろうよー!」って言っちゃうし、いや遠慮しとくよって言うと、「遠慮なんてしなくていいよー、だって楽しんでやってるんだもん!」って言ってしまう。

 悪意なしで、心から良かれと思って。


 楽しく活発に交流している人を否定する意図はまったくありません。それはそれで本当に素敵なことだと思います。そういう楽しみ方も全然ありです。

 でも、私はそうじゃない。


 相手の活動報告を見に行って、そこでまた新しい友達ができて、見るべきものが増えて、書き込みにお返事しなきゃいけないことも増えて……。

 そういうのは私は望んでいないんです。

 私の基準では、それはちょっと忙しすぎです。


 広く浅くができるほど器用でもないし、体力もないです。

 そしてなにより、距離感が違う人と親しくしなきゃいけないほどメンタルが削られることってない。


 私がこれを悩んだ挙句エッセイとして公開した理由は、大きく分けてふたつあります。


 ご本人は悪気がないため、今後時間が立つにつれて今回のことを忘れてしまわれ、再び同じことを繰り返す可能性が高いと実は私は思っています。

 でもここで「そういうのは私はNOです」と意思表示の形で書いておけば、わかる人には確実にわかる内容なので、周囲の親しい人たちが次はそのかたを止めるでしょう。「くろつに関わるのやめときなよ」って。

 そして新たにそういう企画に望まぬ形で私が巻き込まれることもなくなるはずです。


 それを狙ったというのが理由のひとつ。


 もう一つは、これおせっかいかなとも思ったんですが、同じように断りたいけど断れなかった、断れたけど、ものすごく疲れた。次同じことがあったらどうしたらいいんだろう。っていう人が多少なりといらっしゃるんじゃないかなあって思ったからです。


 そして、参加表明は気楽に表で書けますが、辞退します、遠慮しますっていうのは言いにくいんですよね。

 事実私もメッセージでやりとりしましたし。

 そういう人がこれを見て、「あ、よかった。私だけじゃなかったんだ」って思って貰えたらいいなと。


 最後に。これを見て不愉快に感じた方や、苦々しく感じた方もおられるはずです。

 その点を深く深くお詫びし、誰のことも攻撃する意図がないことを書き添えておきます。

距離感・価値観ってね、本当に人それぞれだから難しいですよね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] わかる [一言] 気軽にやりたいですよね。私もよく「行けたら行く」派なんで。それで、行かない率九割で。 いいッスよ。適当で。大丈夫。大丈夫。
[良い点]  ……私は、言って下さる方には感謝しかないと受け取る側の人です あまり常識が無いので、言われないと解らない鈍いところ、周りの方の苦痛に気づけない無神経な振る舞いをしてしまうことがあります…
[一言] 色々と考えさせられました。 私は本サイトで多くの作品を読むことで、作者方の色々な考え方や作者方の持つ雑学的知識等を知る事が、大変良い社会勉強になっています。ですから、多くの作品を読ませて頂き…
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