超能力と魔法は別物だけど一緒
「ここで練習しようか...」
それから、練習場みたいなホールではなく、何もない砂漠で練習することにした。
砂漠と言うからに暑いイメージがあるけどここはそうでもない。
アリスさんから超能力無しのタイマン勝負を申し込まれた。
きっと勝算があるんだろう、僕は受けた。
「リュウト! 次は負けないから、行くよ」
そう言ってアリスさんは一瞬で間合いを詰めてきた体を捻って勢いをつけている。
剣魔祭で戦ったときより速くなっている。
僕はアポートでアリスさんとほぼ一緒の剣を出し。
剣でのタイマン勝負にした。
アリスさんは双剣
僕は片手剣一本。
アリスさんの勢いのついた斜め斬りをしてきた。
僕は少し下がって剣で受け止めたが勢いがついているので物凄い力で押され僕はバランスを崩した。
その隙を見逃さなかったアリスさんはもう一本の剣を逆に持っていたのか柄で殴って僕に追い討ちをかけてきた。
バランスが崩れた状態で腹を殴られた僕はそのまま吹っ飛んだ。
地面に擦れる直前に手をつき体勢を戻して再度アタック。
やはり一本だと厳しいか、剣で防がれもう一本の剣で斬られる。
どうする.....。これが勝算か...いやそんなの僕がもう一本の剣を出せば勝率はゼロになる。
考えてアリスさんの動きに集中してなかった僕は再び斬られ吹っ飛ぶ。これは本気で行くしか無さそうだね。
吹っ飛んだ僕は手をつき逆立ち状態になった。追い討ちをかけるように上段斬りをしようとするアリスさんに渾身の蹴り、と言っても超能力無しなのでそんなダメージは無さそう。だが隙が出来た。
そこに僕はすかさず中段斬り、直撃したアリスさんに僕は更に追い討ちをかけるように足をかけ転倒させる。
跨がり、アリスさんの首もとに剣を当てて僕はこう言う。
「勝負あり...ですかね」
「やっぱ勝てない...」
「ははは...焦りましたよ、もうそこまで動きが速くなるなんて凄いですね」
「負けたけどね...」
僕とアリスさんは汗だくなので僕がお互いの汗を吸い出す。超能力で。
「さて、今日はここまでにしときましょうか、疲れましたしね...」
「そうだね...」
すげぇ落ち込んでるやん...まだ練習初めて初日だから仕方無いよ...。
「アリスさん、まだ初日ですよ!! 今後も練習すればきっと追い越せます!!」
「リュウトに言われても嬉しくないな...」
あははと笑いながらそう言った、少しは元気になったかな。
そして、僕たちだけの練習場を後にした。
「ふわぁ〜......眠っ...おはよ、リリー」
「おぉ! リュウトぉ、おはよう!!」
リリーは見た感じ早起きなんだろう、既にフル稼働だ。
「リュウト!食材が切れそうだから買い物に行くんだけど一緒に行こう?」
「いいよ、じゃあちょっと待ってて」
朝、起きて数分しか経ってない流斗は買い物に誘われ。急いで支度した。
「ふわぁ〜......」
「リュウトぉ...ずっとアクビされてたら楽しくないよぉ」
「ごめんごめん...眠たくてさぁ...んん〜!!...」
スイッチを入れようと背伸びをするが中々体が言うことを聞かない。
このままダラダラしながら付き合うのもリリーに悪いし、超能力で僕は肉体疲労を回復させた。
多分これでアクビ出ないでしょ、多分ね。
「よしっ!リリー行くか!!」
「うぇ?!どうしたの急に...魔法で疲れでもとったの?」
「よくわかったな!多分、これでアクビも出ないぞっ!!」
「成程!よし行こぉー!!」
「おぉ!!」
僕たち、他人から見たらただの子供じゃねぇか。
そう思ったりしながら街の大通りに出た。
「リリー、買い物って何を買うんだ?」
「えっとね〜......あれ、何だっけ?」
「は?!忘れたのかよ!!」
「う〜ん......ごめん...思い出せない」
「はぁ〜...戻ってまた聞くのも悪いしなぁ...ちょいとリリー頭かせ」
「え?!ひっ!叩く気!いやぁ!!レディーに暴力はだめだよぉ!!」
「ちげぇよ!!良いからじっとしててくれ!!!」
僕はリリーの過去を見るために、ポストコグニション
人の過去が見ることを出来る、これでリリーが何を頼まれたか確認するのだ。
さてさてと...数十分前だよな......。
これだな...。
「あらぁ...食材が切れそう...買いに行かなきゃ...」
「おかあさぁーん!私が行くぅ!!」
「リリー、行ってくれるの?...」
「うん!!リュウトと一緒に行ってくるー」
「ありがたいわ...じゃあお願い出来る?」
「うん!!何を買ってくれば良いの?...」
「えっとぉ、卵とぉじゃがいもとぉパンをお願い出来るぅ?」
「うん!任せてよっ!!」
任せた結果忘れてんじゃねぇかよ!リリーらしいな...。
そろそろ意識をあっちに戻さないと....ん?。
「リリー...リュウト君とはいつ付き合うのぉ?」
「にょえ?! な、何言ってるの!お母さん!!」
「えぇ〜?だって、あなたたち見てたらそんな感じがしてねぇ...勘違いだったかしらぁ」
アリアさん...こえぇ...僕はともかくリリーが僕の事を好きかが分からないしそもそも勇気がねぇよ!!。
そう思いながら僕はリリーの頭から手を離した。
「終わった?...」
「あぁ...終わったぞ、卵とじゃがいもとパンだな」
「え?!なんでリュウト分かるの!!」
「超能力使いだからだ」
「まぁたそれだよぉ...なんなのチョウノウリョク使いってぇ!魔法使いで良いじゃん」
「駄目に決まってるだろ、魔法と超能力は別だ」
「何が違うの...魔力を感じないだけでしょ」
「いやいや、超能力を使えば片手で簡単に国を滅ぼせるぞ、それに神位級の魔法すらも消しただろ?」
「あぁ...あれは終わったと思ったわ......成程ね、ようは桁違いの強さって事?」
「まぁ...そうゆうことだよ」
リリーと二人で喋りながら頼まれた物を買った。
後は帰るだけ...。と思ってたら、ふと気になる店を見つけた。
「リリー、あの店は何?」
「アクセサリーが売ってるお店だよ、魔法を込めたりするんだよアクセサリーに大体は防御魔法だね」
「へぇ〜...寄ってみるか」
「えっ?行く行くぅ〜!!」
僕が店に入ろうとするとリリーが僕の腕に抱きついてきた。本当に可愛い子だな。
お店に入るなり最初に写ったのはルビーみたいな宝石の指輪だった。
「これ、ルビーか」
「ルビー?...なにそれ、これは火属性魔法が付与された指輪だよ、こうやって元から作られてるやつもあるよ」
「え...ほえぇ......」
「ん?これは...色付いてないけど付与されてないやつか?」
「そうだよ〜、その宝石に魔法を付与するの〜」
へぇ〜...と言いながら店内を歩いてると一つのアクセサリーに目が止まった。
赤、青、緑、黄土色とまるで火·水·風·土属性の魔法が付与されてる指輪を見つけた。
「これは?」
「ん〜?...4属性の指輪! これ作るのに凄い難しいんだよ!だからとても高いの!!ほらっ!!」
値札みたいなのを見てみると金貨50枚。わぁお...こんなにお金あったら一生普通の生活で暮らせそうだな。
「よしっ、これ買うか!」
「えっ?!」
「あ、こっちだぞ」
流斗が指さしたのは無色のネックレス。
「期待させないでよ...」
「ごめんごめん!!すみません!これくださぁい」
「はい、こちらのネックレスは銀貨95枚です」
「今、金貨しかないんで金貨でお願いします」
僕は店員さんに金貨を渡すと、銀貨5枚をお釣りとして貰えた。そしてネックレスも貰えた。
本番はここからだ!超能力は付与出来るか!それがずっと気になってた。多分無理だろう。
リリーと店を出て。近くのテーブルで試してみることにした。
「よしっ!やってみるか!!」
「え?超能力と魔法は違うから無理なんじゃないの...」
僕は、フェノメナキネシスを使ってネックレスに込めた、すると宝石の色がメタリックな虹色になった。
いや何色だよ!メタリックの虹色とか聞いたことねぇ!と突っ込んだけど事実。
虹色に光ってなおかつ、テカテカしている。
「リリー!やったぞっ!!超能力を付与できた!!」
僕は喜びのあまり大声を出してリリーの方に向く、がリリーはまたしてもフリーズしていた。
マジでこの頃の流斗くんとリリー可愛すぎるだろ。
今と違いありすぎてビックリだわ。




