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剣と魔法の世界

あれから、数分経った...。


「ガチの異世界だ...」


藍川流斗 16歳 高校二年生、人生最大とは言わないもののピンチになっている。

凶器を構えた男が数人、流斗の前に立ち塞がっているのだ。

こいつら、まるで盗賊みたいな格好だな、襲ってくる感じだし片付けるか。


青年は賊らしき者たちに手を向けて、刃物が溶けた。無論、青年がやったことだ。


パイロキネシス《炎操作》と呼ばれているもので青年は賊の刃に高温の熱を与え刃を溶かした。


「な!!...魔法か?!!」


「いや...魔力は感じ無かったぞ!!」


「なんだと?...どういうことだ!!」


突然、武器をそれもただ手を向けただけで溶かしたから驚いてるようだね。

そして、次は賊の動きを止めた、サイコキネシスだ。


「なんだよ、こいつ!! ただのガキがなんで俺たち大人三人を...それも魔力無しで!!!」


人生最大は大袈裟すぎた、数秒で去っていたピンチ。さてと何を聞こうか...。


「あの...近くに街ってあります?」


賊たちは自分達を負かした青年に近付かれたことで怯え正直に答えた。


「ここから、数分のところにデカイ街がある!! 命だけは!!...」


やり過ぎか...怯えてるな...ここは...。


「ありがとうございます、それでは」


笑顔で去っていく僕。我ながら、完璧だな。

「......おい あの子、あんなあっさりと...」


「おぉ...魔法もすげぇし...手を出そうとした俺たちって...」


「盗賊なんてもうやめよう...」





「うわぁ...でけぇ...これ、市民証的なの無いと入れないとか無いよね。」


ぶつぶつ言いながら大きな門へと進む僕。


「そこの君、入るなら...」


「あぁ、はいはい市民証はありませんよ」


「市民証? そんなの必要ないし無くしたなら発行して貰いなさい」


と、鎧を着た男性が僕に言う。


「それより入りたいならこの水晶に手をかざしてくれ それで判断する」


「え...あ、はい。」


言われるがままにそっと手をかざした。緑色に光る謎の水晶。


「うん、犯罪履歴は無し! 良いよ通っても。」


どうやら、僕に前科があるかどうかを調べたようだ。

そして緑色は一度も犯罪を犯してない人に出る色か。

そうして、許可が出たので門を通って行く。

そして、街中を歩いているとお腹が鳴った。そして気付いた事がある。

この世界のお金、持ってない...財布はある。だがあるのは日本円のお金。カードもあるが勿論使えないだろう。

僕の腹が音を立てて飯を寄越せと訴えかけてきた。


「腹が減った...」


「み!...君!!」


「うぅ...お腹が...」


「そこの君!!!」


「ん?......」


お腹がすいて苦しんでる僕の肩に手を乗せてきた小柄で赤髪、赤目の女の子。


「なんですか?...」


「君、珍しいね...この辺りに住んでないでしょ 良かったらうちの店来ない?」


「いや...でもお金が...無くて...」


再び僕の腹が音を立てた。


「お金が無いのか...良いよっ!! 別に」


「え?...」


「払わなくても良いよ!! 苦しんでる姿を見捨てられないし」


「ありがとうございます! 後々払うんで!!」


「別に良いよ...じゃあ案内するね!!」


急に話し掛けてきた救世主に言われるがままに手を引かれ、一軒の小さな店に入る。


「いらっしゃいま...あらぁ? もしかしてリリーの彼氏?」


ふふ、と笑いながら口を手で隠す僕より歳上で赤髪の女性。どうやら、この子リリーの母親らしい。


「違うよ、お母さん! お客様だよ。ただね街でお腹をすかせてたけどお金を持ってなくて...」


何か話している、きっと僕の金銭事情等だろう。本当に良いのだろうか...。


「成程ね、それは放ってはおけないわ 少し待っててくださいね」


と言いながら厨房らしき方に姿を消したリリーのお母さん


「ごめん、リリーちゃんだっけ?...」


「子供扱いは止めて!! こう見えても私、16歳よ! 大人!!」


「嘘だろ?!!...僕と同い年...」


どうやら、この世界の16歳は成人らしい。それよりリリーは16歳なのか......チビ...背が小さいのでてっきり13歳ぐらいかと...。


「え、お客さんも16歳なの?」


「あ、僕は流斗で良いよ。うん16歳の高校生」


「リュウトね、コウコウセイって何?...」


「あ...えっとね まぁ、気にしないで!」


「それより、リリー聞きたいことがあるんだ」


「ん?何かな...」


「この世界の通貨、文字などを教えてほしい」


「は?...」


「いやいや今話してるじゃん、通貨はともかく文字って...」


「その文字を書けないんだよ、言語は分かるけど文字が書けなくて...教えてくれ!!」


「?...ま、まぁ分かったよ。教える」


「お話し中ごめんなさいねぇ~ どうぞ食べてくださいぃ~」


たわわに実った胸が...じゃなくて!!!

テーブルには出来立てのアップルパイみたいなのが置かれた。はっきり言って美味しいそう。


「食べても良いんですか?...」


「その為に作ったんだもの、どうぞぉ~お口に合うと良いんだけどぉ~」


「いただきます!」


なんだこれ...アップルパイに見せかけて味はレモンのような酸っぱさに蜂蜜を掛けた甘さのパイみたいな味だな!! それに生地がサクサクだからうまいなんてもんじゃない...。


「お母さんの作る料理は美味しいでしょ?」


「美味すぎる!!!」


「ふふっ、大袈裟よ...」


笑いながら謙遜するお母さんを見つつ料理を見る。料理上手の美人...。いや決してやましい想像をしたわけじゃない。

リリーのお母さんはアリアさんという名前だそうで、二人にこの世界のことを良く聞きながらパイを食べた。


まず、分かった事がこの世界は 剣と魔法の世界。銃や爆弾などを使う現代では無いようだ。そして次に通貨だ。


この世界は銅貨 銀貨 金貨の3つがあり。金貨1枚で銀貨100枚 銀貨1枚で銅貨100枚 のようだ。


異世界感ありそうな感じだな...さてと、腹はふくれた。恩返しもしたい...けどお金がないどうしよう。

手持ちはスマホ 財布 そういや、カバンがあった。でも中は教科書等で使い道にならないだろう。


「ねぇ、リュウトその、小さな板...何?...」


スマホを指してるようだ、そりゃそうか。


「これは、遠くの人と会話が出来る物なんだけどこれと

同じのがもう一個無いと出来ないんだよ...」


「え?!!!そんな事が出来るの?!!!」


「でも、言った通りもう一つ無いと使い道にならないから...そうだ、物をお金に変換できる場所って無い?」


「あるよ、うちの店、飲食店と買取屋でもあるよ」


「助かるよ、なら案内してくれる?」

申し訳ないです、原作じゃどかーんとする戦闘はあと数章先なので戦闘だけが見たい方はスラーっと飛ばしてもらっても構いません。この物語は飛ばしても特に支障は無いです、と言ってもキャラクターが出てきたりしますしわりと細かな詳細とかあるのでそういうのを知りたい方はよくお読みになられた方が良いかなと思いますが。

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