物語の始まり
この物語で主人公は最初から強いですが...わりと鬱要素多めが序盤にあるのでそれでも行けると言う方はお楽しみください。と言っても、ぶっ壊れで強いという所は崩しませんがね。とにかく暴れさせます!
「やっべ、あと10分!!」
新しい通学路を走りながら叫ぶ青年。
「そろそろか、待ってろよ! 僕の新しい学校! 青春ライフ!」
僕、知らない人たちから見たらただ叫んでる変人じゃん。
青年が顔を上げる、前には校門が閉まって行く高等学校。
「あ、待ってください! 僕、まだ入れてなあぁい!」
校門を閉めて行く先生に向けて叫ぶ僕。
「ん? 遅刻かぁ...? 見ない顔だな...まぁいい、早く入りなさい」
「ありがとうございます! うわぁ...僕の学校!!」
時間も時間だし周りを見るのは後だな、早く教室に行こう。
階段には一人の生徒がたてる足音のみが聴こえてくる。
「ここ...だな! よしっ、緊張するなぁ...」
緊張と緊張で胸が一杯だ、どっちも緊張か。
中から担任になるであろう先生の声が聞こえてくる、そしてついに聞こえてきた。
「という事で今日から転入してくる子だ、入ってきなさい。」
ドアに手を掛ける手汗で濡れている、運命の瞬間 じゃないけど...とにかく入ろう。
ガラララッ...
目を閉じながら教室に入る......
「どうも! 今日からここのクラスで皆さんと一緒に...え?」
目を開け、一番最初に写りこんだ景色は見覚えのないただ広がる草原。
まるでファンタジー世界に居るような感覚、いやそうじゃなくてここ何処だ。
さっきまで教室の扉の前で開けたら...ここに......いやいや!! あり得ない。
きっと何かドッキリかも知れない! 良いクラスだな、じゃあ盛大に困惑してやろう。
「エ、ココドコー...ナニココー」
ふっ...迫真の演技だ、決まった!!......。
そろそろ、ドッキリでした的なのこないの......それとも...本当に異世界......
あり得ない...異世界なんて......だって...あ、でも超能力すら存在するから...わんちゃん...。
青年は自分の右手を目の前の木に向けて手を上げると木も一緒に宙に浮く。
念動力、サイコキネシスと呼ばれる超能力の一つ。
因みに軽く説明すると青年は超能力者である以上。
それに宙に浮いてる木はしっかり木だ、演劇などで使うオモチャのやつじゃない。
「まじかよ...異世界......僕の...青春...あぁぁ!!!」
まぁこれはあくまで異世界に転移してきた、いわばチュートリアルみたいなものなので派手な戦闘はもう数章進んだら出てくると思います。