召喚(晶良目線)そして対面
何とか続きました!ちなみにこの物語は主にピエタ、晶良、賢人目線で展開していきます!
「でさ賢人朝起きたら羽アリが部屋中にばぁーって居て凄いびっくり!」
「晶良、その話はまた後で聞くからさ今はこのページを終わらせようよ。」
「そうよ、そもそもあんたがテスト前なのに勉強が分からないって泣きついてきたんでしょ!」
「泣きついてねえよ!勝手に記憶変換してんじゃねえよ朱美!」
「そうだったかしら?あまり覚えてないわ。」
「朱美てめぇ〜」
「はいはいお二人さん喧嘩しないの。」
「そ、そうだよ!日が暮れちゃうよ!」
その日はテスト3日前で流石にヤバいと思って親友の賢人と幼なじみの朱美、高校からつるむようになった裕翔と実里に頼んで勉強会を開いていた。と言っても見ての通り俺以外はそこそこ頭がいいので勉強会と言うよりは俺に勉強を教える会になっている。
「そもそも晶良、君が普段からゲームばかりしてないで少しでも勉強をしていたらこんなことにはならなかったと思うんだ。少しはゲームを控えたらどうだい?」
「ぐっ…否定は出来ない。」
「そうよ、あんた賢人と同じ大学に入りたいんでしょ?そんなんじゃ同じ大学入るなんて夢のまた夢よ。」
「確かにそうだが朱美に言われるとなんかムカつくな。」
「それどういう意味よ!」
「はあ…またか。」
「日が暮れちゃいます…」
そしていつものように変わらない日常を送っていた俺達だったがその日常は今日終わりを迎えた。
「!?」
「どうしたんだ賢人?」
「なんか嫌な予感がするんだ…」
「嫌な予感?ってなんだ!?」
次の瞬間床に変な模様が浮き出し光を放った。
「なにこれ魔法陣!?」
「まさかこんなもの見る機会が来るとはな!」
「ひぇーっななななんですか!?」
そして光が出て約10秒収まった時にはその5人の姿はこの世界には無かった。
「やりました!召喚に成功しました!」
「はい?」
気がつけば俺達は教会?の中で佇んでいた。
「これは…」
「何ここ…」
「……(絶句)」
「えっ?えっ?」
その場には俺達5人と目の前に何人かいる僧侶らしき人達とは違う服装の僧侶の少女が居た。そして目の前に来た僧侶が言った言葉にさらに驚いた。
「勇者様方!この世界を救って下さい!」
「勇者…?」
そして俺達の勇者パーティーとしてのこの世界を救うための物語が始まった!
「はい!いきなり呼び出して申し訳ございませんでした勇者様方。」
「ちょっと待って!俺達は平和な国で平和に暮らしていただけのただの学生だぜ?人違いじゃないのか?」
「いえ!この儀式で来てくださったのであれば勇者様方で間違いないはずです!」
「そう言われてもな…」
「詳しい話は王様から聞いてください我々も詳しくは分からないのです。」
「ちなみに1つ聞いていいかな?」
言葉に困っているとさっきまで黙っていた賢人が言葉を発した。
「はいなんでしょう?賢者様。」
「賢者か…ということはここは異世界で僕達は魔法なども使えるということであっているよね?」
賢人!それはもっと後に聞くことだと思うよ!?
「はい間違っておりません、念じればスターテスが見れるはずです。そこで職業や使える魔法、スキルが見れます。」
「なるほど…ありがとうでは王様の所に連れて行ってくれるかな?」
「はい!ご理解感謝致します!では着いてきて下さい。」
流石賢人だなこんな事態なのに冷静だ。
「晶良、君が言いたいことはわかっているよ。確かに今は異常事態で魔法なんてもので見知らぬ場所に飛ばされて混乱するのも無理はないさだけどね、こういう時だからこそ冷静に行動すべきさ少なくとも相手は敵では無かったししばらくは命の危機は無いとは思うしね。」
「け、けどもしかしたら帰れないかもしれないんだぜ?」
「来ることができたんだから帰ることも出来ると考えた方がいい、僕はそう考えてるよ。」
「そうよね…帰れるわよね?」
「だよな流石に帰れないのは洒落にならねえし…」
「大丈夫だよ!きっと…多分。」
「君たちもそんなに不安でいるともしもの時動けなくなるよ。」
賢人がポジティブすぎるんだよ!もしもの時ってなんなんだよ!?
「ご心配なく元の世界にお返しする魔法はしっかりこの世界にあります。」
「そうか、それなら良かったよ。ちなみにさっき僕のこと賢者って言っていたけど人のスターテスって見れるのかな?それとも何かしらの魔法かスキルかな?」
だからお前はなんでそんなに抜け目がないんだよ!?
「鑑定の魔法です賢者様もレベルを上げれば使えますよ。」
「ありがとう、なるほどLv1…まあそうだろうね。」
「おい賢人、お前もしかしてRPGとか好きだったりするのか?(小声)」
「前に暇だった時少しやった程度さ、しかし無駄ではなかったようだね、この世界がゲームとどの程度似ているのかは分からないが…まあ大丈夫だろう。」
「だからなんでお前はそんなポジティブなんだよ!」
メガネの位置を直しながら淡々と語る彼に俺は驚きが隠せなかった、いや絶対俺の方がゲームやってるのに賢人の方が順応してるんだよ!頭か!やっぱり頭の問題なのか!
「それと冷静といえば僕達とは違った場所から来た人も居たね、君。君は何処からいや…何処の世界から来たんだい?」
賢人が後ろを振り返りながら質問すると俺を含め他4人も振り返った。そこには前を歩く修道服とは違った修道服を身にまとった年齢は俺達と同じくらいの黒髪緑眼の少女が居た。というか賢人なんでそこまでわかるんだよ!
「ああ〜なるほどそういう事ですか私はシカトリスという世界から来ましたピエタと申します賢者様。」
「シカトリス…なるほどやはり違う世界だったか、よろしくピエタ、そこまで畏まらなくて大丈夫だよ。」
「いえ、性分なもので…」
「わかった、僕は柳沢賢人隣にいるのは晶良でその後ろが朱音、順に裕翔、実里だ。」
「おい賢人わざとか?俺達の自己紹介を一瞬で終わらせやがったぞこいつ…」
「な、何か考えがあるんだよ!…多分。」
実里…多分これに関しては何も考えてないと思うぞ。
「賢人様に晶良様、朱音様、裕翔様、実里様ですね。よろしくお願いしますね。」
そう言ったピエタの控えめな笑顔が印象的だった。
「着きました、王宮です!」
気がつけば目の前にファンタジーアニメで見るような大きい王宮があった。
「すげー…」
先導してくれた僧侶が扉を守っていた兵士に一言二言会話をすると兵士が扉を開けた。
「では行きましょう勇者様方!」
「ああ…」
なんかさっきから賢人しか喋ってないな…いやしょうがないだろいきなりの出来事でまだ頭が回ってないんだよ、いつも口うるさくて廃墟で肝試しした時も元気だった朱音だって貝みたいに口閉ざしてる状況だからな!賢人が異常なんだよ!
そして王宮内をしばらく歩いくとまた扉の前に着いた。
「この部屋です勇者様方!」
僧侶が扉を開けると広い空間と周りに偉いであろう人と真正面には玉座に王様と女王様であろう方がいた。
「よくぞ来てくれた勇者一行よ!我はこの大陸にある8つの国のうち1つを治める王の1人パルマである!一人一人名前を聞かせてはくれぬか勇者達よ?」
「桐谷晶良です!」
「矢追朱音です。」
「木下裕翔だ。」
「相模実里…です。」
「ピエタと申します。」
「私は賢者として呼ばれました柳沢賢人と申します国王陛下、もしよろしければ1つ質問をよろしいですか?」
「アキラ、アカネ、ユウト、ミサト、ピエタに賢者のケントか!賢者ケントよ、そこまで畏まらなくていい普段通りで構わないさ!そして質問かいいだろう答えられる範囲ならなんでも答えよう!」
「分かりましたパルマ王では質問なんですが僕の居た世界では実際にあったかは置いておいて魔法など普及して居らず僕達も勇者などと呼ばれたことはなく普通の学生をしておりました。そんな世界から来た僕達は本当にこの世界を救える勇者一行なのでしょうか?」
「ふむそれには答えよう書物にはこう書いてあった勇者とその仲間は異世界でそれぞれの役目を果たしているがこの世界に降り立つ時勇者とその仲間としての力に目覚めると、それに勇者を呼んだのはこれが初めてでは無いのだ。約200年前に初代魔王が世界征服を企み人類が窮地に立たされた時に神からのお告げで異世界から勇者とその仲間を召喚したのだ。その勇者と仲間達も最初は戦いに無知なる者だったが力を付け最終的に魔王を討伐したのだ!」
「なるほど…分かりましたありがとうございます。」
「賢人!?今ので納得したのか!?」
「僕の中では何となくわかったから大丈夫だ。」
どうやら賢人の中では自己完結したらしい。
「それにしても魔王ですか…初代って言うことは今回は2代目が現れて慌てて召喚の儀式を行った感じですか。」
「まて、わしらも魔王が現れたから直ぐに召喚の儀式を行った訳では無い。」
「…なるほど各地の魔王軍を兵で抑えながら昔の勇者パーティーのように少数部隊を送り込んだが返り討ちと。」
「正解じゃ…」
「様子を見るに1回や2回では無さそうですね。」
「我が国からは7回送り込んだが誰一人として帰っとこなかったわい…。」
「7回…」
我が国ってことは他の国からも国からもその位送られたのか…てことは50回くらい返り討ちにあったってことか…
「各地の軍隊もギリギリで耐えている状態なのだ頼む勇者達よ我らの世界を救ってくれ。」
そういうと王と女王は深々と頭を下げた。
「…えっと、どうする?」
俺はとりあえず皆に意見を聞くことにした。
「俺は…流石にここまで言われて断るのも性にあわねぇしな…俺はやるぜ!」
「私も賛成、なんか面白そうじゃん?」
「わ、私も大丈夫みんなが行くなら!」
「僕も行こうこんな機会滅多にないだろうしね命が危ないとか学校がとか言うつもりは無いよ。」
どうやら裕翔、朱音、実里、賢人はやる気らしい…なら。
「俺も行くよ、俺達にしか出来ないんだろ?ならやるしかないよな!」
あっ…ピエタはどうなんだろうと皆でピエタを見ると。
「…はあ、分かりました私も行きますよ、まあ救う世界が2つから3つに変わっても対して変わりませんしね。」
「2つから3つ?」
「なるほど…やはりか。」
「賢人さんは分かっているとは思いますが改めて私はピエタ前の世界では勇者パーティーで僧侶をしていました、よろしくお願いしますね勇者様方?」
どうやら俺達のパーティーには最初からとても頼もしいメンバーが居たらしい。
今回の魔法、スキル、武器
ステータス確認
初級魔法誰でも出来る自分のステータスを見ることが出来るただしある状態になると確認できなくなる。
中級者級ステータス確認
中級魔法ある程度魔法が出来る人なら出来る魔法他の人やモンスターなどのステータスを見ることが出来る。ただし自分より格上や妨害魔法やスキル持ち相手には使えないこともある。
疲れた…4000文字とか普段書かないもん!何度か消えるし!ちなみに書くスピード亀なのでよろしくです。あと見返して変だなってねところはかえていくのでよろしく〜!