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TASK―AIと見えない敵との戦い―  作者: 長岡 夏生
8/14

これから

ハルの遺体が警察から帰ってきた。

自然な死に方じゃないから、あまりにも無惨で直視できない。

明後日、運良く火葬場が空いていたから

明日、お通夜で次の日告別式。

告別式には、マキはもちろんコウキ、ケン、

タカシも来てくれた。マキの叔父さん、叔母さん、タカシのオヤジである仲町管理官も。


ハルの葬式の時は気丈に対応していた俺だが、その次の日から部屋の中で引きこもって

いた。

AIの事件がまだ解決していないから、

どっちにしろ学校にいけないし。

「どうして俺は独りぼっちになっちゃうんだよ、オヤジに続いて妹のハルまで。。。」

やるせない気持ちでいっぱいだった。

マキが隣からおにぎりを持ってきてくれるが、2つあっても1つしか食べられなかった。

何気にテレビをつけてみる。また河井総理が

写っている。いつもながらAIの事件が解決

していないことを詫びている。

ハルが殺された事件もどうやら解決して

いないし。凶器は置いてあったのに、犯人の

手がかりなし。糸屑おろか指紋も残って

いなかったらしい。

これを見ているとハルのことを思い出してしまうから、すぐにテレビを消した。


マキが強引に部屋に入ってきた。

「いつまで引きこもっているのよ!!

リョウらしくないよっ!!」

「そんなこといったって、何もできないし。」

「犯人探そうよ、私達で!!」

「何言ってるんだよ。タカシのオヤジさん

に任せておけばいいじゃないか!」

「だって、このままぼーっと過ごせない

じゃない!!私達でできることをしよう

よ!!ケンがとても心配しているよ。」

ケンがマキの後ろからのそっと出てくる。

「全く、直接リョウにLINEで声かければいいのに、リョウの様子を私に探り入れるんだから。。。」

「だって、そっとしておいたほうがいいと思って。。。」

全く、相変わらずシャイなやつ。いつものクールなのはどうした。俺は寂しかったよ、ケン。

「そうだよな。このままじゃハルが

浮かばれないよな。」

「そうだよ!!タカシの家で作戦会議

しよう!!」

俺らは外に出る支度をし始めた。

「あっ、リョウ。外に出るときは気を

つけろ。何だか怪しいのがお前の家の周り

をうろついているぞ。」

「わかった。ありがとう、ケン。気を付けるよ。」


車で外に出る時、窓から辺りを見回したが、

怪しい人影は見なかった。

俺達はタカシの家に向かった。




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