表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TASK―AIと見えない敵との戦い―  作者: 長岡 夏生
4/14

マキの叔父さんのうちで

学校から帰ってきて、夕飯の時は俺達兄妹はマキの家で食べさせてもらっている。

マキの家と言ってもマキの叔父さんの家だけどね。

マキの叔父さんは小料理屋をやっていて、

この近所では評判の店。ただ、サービスしすぎるのが玉にキズだけどね。


マキも俺達と同じで両親がいないのと同じ。

マキの両親は元々税理士で家で開業していたが、

そういった仕事がAIに変わる世の中に仕事がなくなり、廃業してしまった。

そして、どういうわけだか両親は家計を助ける為に、盗みをするようになり、その時父親は殺人未遂を犯してしまった。2人は刑務所に入り、その間マキは叔父さんの家に預けられた。

こんな話は珍しい話じゃない。俺の学校のクラスの中にもそんなのは何人もいる。マキは親戚はところにいれるから、まだいいほうだ。

殆どの子供は児童養護施設にいる。そんな世の中だから施設がどんどん立てられている。

おかしな世の中。

でもマキは刑務所から出てきたら両親を養う為に、叔父さんのところで料理人として修行をして

一人前になって店を開きたいと言っていた。

その為に少しづつだが、今、修行をしている。

じゃじゃ馬だけど、そういう風に目標を持って日々頑張っている。

俺はアイツに頭が上がらない。

今日の夕飯はマキの作ったお好み焼き。叔父さんところの修行でメキメキ腕が上がっているせいか、ウマイ。

だからお好み焼きをマキと取り合いになった。


「リョウ、あんた5枚もお好み焼き食べたじゃん!!アタシにも一切れくらい譲りなさいよ!!」


マキに言われても知るもんか!

俺だって18歳の食べ盛りなんだ。


この時、こんなたわいないひとときが明日からしばらく戻ってこなくなるなんて、予想もしていなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ