家の中が荒らされている!!
「全く勘弁して欲しいわよね。車のタイヤに穴を開けるなんて。」とマキは言う。
俺はそれ以上に嫌な予感がしていた。
タイヤに穴あけのことはもしかしたら、あのメールのことと関係しているんじゃないかって。本当にケンの言う通り、命を狙われているんじゃないかって。何だか背中がゾッとした。だからといってどうしたらいいのか。
メールの犯人は何を返せって言っているんだ。
家に帰った。うちの門はめちゃめちゃにされ、玄関のセキュリティが壊されている。
それだけじゃない。俺の部屋とハルの部屋が荒らされている。全く荒いやり方だ。
不思議なことに何も取られていない。
いったい何の目的で。
マキを呼んで、マキにも見てもらった。
「ひどい。何なのこれ。」
何だかわからないが、ハルの部屋に戻ってみた。やっぱり何も取られていなさそう。
だが、ベッドの足の影のところに紙に包まれた何かが張り付けてあった。
ガムテープで頑丈に張り付けてあったのを剥がす。それを開けて見てみる。
「これって?!!」マキ も見ていた。
「ちょっとこれ!!」間違いない。モジュールだ。もしかして、盗まれたAIロボットをコントロールする中央コンピューターの回路の一部?包んであった紙に何か書いてある。
かなり走り書き。
「お兄ちゃんならこれを見つけると思う。しばらく預かっていて。アイツの手に渡らないようにして。」は?!何でハルはこれを持っているんだ。アイツって誰だよ。
「これヤバいよ、リョウ。」「そうだな。どうしよう。」周りを見回す。取りあえず誰もいない。俺は懐にしまいこんだ。
「でも本当に中央コンピューターの部品かどうかわからないから、ケンに見てもらいにいこう。」
急いでケンの家に戻り、ケンの部屋に入り、カーテンを閉める。
「おい、これって。。。」ケンも驚きの顔を隠せない。
「うん、そうだよな。頼む、調べてくれ!!」
「わかった。もしそうだとしたらどうするんだ。」
「タカシのお父さんに渡す。」
「そうだよな、それが一番妥当だよな。わかった、調べるよ。」
ケンにモジュールを渡し、俺達は再び家に戻った。




