おまけ 妖精少女と妖精王女のエピローグ
おまけです
羽なしの英雄のことアリラリラと美しい羽をもつ王女ティティテアは秘密基地の中にいた
騒動が始まる前に約束した秘密基地に行こうということを果たしたのだ。ティティテアはお気に入りの紅茶を味わい、アリラリラは箒の手入れをする。無言でもお互いのことをよくわかっているため全く気まずいとは思わない
先に口を開いたのはティティテアだった
「そのワンピース気にってるの?」
「ああ、これね。楽なの」
「ふうん、前のへんてこりんゴーグルよりはいいんじゃないの」
「うわ、傷ついた」
もちろん冗談ということは解っている。お互いの軽口には軽口を返す。いつの間にか二人の間にできていたルールだ
「あなた、私のこと大嫌いなの?」
「ヴぇ?まさかとは思うけどあれ本気にしてたの」
「まさか一応聞いただけよ」
「一応でも蒸し返すなよ。恥ずかしい」
長い沈黙が二人の間に落ちる。今度の沈黙は刺さるようだった
「私ね、自分勝手だって自覚があった。あなたを縛り付けていたかもしれない」
「何言ってるの、私は自由よ。どこまでも空の続く限りは」
「私なら空のかなたでさえ追い付けるわ」
「私のほうがはるかに速い」
アリラリラは箒をティティテアに見せつけるようにかざした。ティティテアは彼女の意図が分かったのかティーカップを音もたてずに置き優雅に立ち上がった
「いいわ。妖精で2番目に美しい羽をもつ私と勝負したいのね」
「こちとら、ただの羽なしさ。でも、箒で飛ぶならこの世界で一番早い」
好戦的な笑みを浮かべると少女たちは空へと飛び出した。普通に飛びつつ片方は花びらでもう片方は火の玉で相手を妨害する
こうして悪友の羽なし英雄と羽ありの王女は空を飛ぶのであった




