妖精少女は、空を飛ぶ
最後は大団円
結局、タヌキ爺は雲を除けた。弟子のケビンのあの手のけがはアリラリラが手を殴ったときに術者のペナルティー的なものでけがをしたらしい。そのためか包帯の下の手の傷は治ったそうだ
ほかのことと言えば、人間と妖精の交流が始まったことだろう
好奇心がいっぱいな妖精が魔法の森を抜けて人間のところへ遊びに行くようになった。姫もアリラリラのことが気に入ったらしく頻繁に会うようにしている。そのせいでティティテアが不満そうに頬を膨らましてしまうのはご愛敬だ。アリラリラが赤い雲を消した英雄として国中に知れ渡った。羽なしの英雄というあだ名をつけられて格好がつかないなと笑い飛ばしていたが、町に出てサインや握手を求められて笑えない状況になったりもしている
「はね…アリラリラ姉ちゃん!俺の羽動くようになったぜ」
「カイタンタ、相変わらずだな」
「ということで、箒に乗せてくれ」
「なんでだよ」
カイタンタも元気になり、アリラリラはなぜか彼の自宅に招待されていた。そこにはなぜか羽なしのカミルもいる
「ひさしぶりでいいのか…母さん父さん」
「カミラルラル?まさか生きてたの」
生き別れた親子の再会劇というのもあった。カイタンタとカミルは兄弟だったらしい
アリラリラはあんなことがあってから数日後には、雲一つない空を自由気ままに飛んでいた。下に降りれば握手やサインの嵐に会うことは間違いないので絶対に降りたりはしない
「私には、英雄なんかより。気ままに空を飛んだ方が似合うよなぁ」
もともと、そんなつもりはなかった。アリラリラとしても友達がけがをしたから責任をとろうと思ってたくらいで国を救った覚えはない。むしろ国外に潜伏していた羽なしたちをほめたたえるべきだろう
そんなことを考えながら
妖精少女は空を飛ぶ
ありがとうございました。




