2-5.妖精少女はブチ切れる
よろしくお願いします
「ここが、王城の魔術研究室よ」
「へえ、ここが」
「ん、似非お嬢様が客人連れか?」
向こうから赤みがかったちゃがみの少年がやってきた。右手には包帯を巻いていて痛そうだ
「そうよ。何か問題でもあるのかしら?」
「こいつ誰?」
「こいつは、あの赤い雲を出している犯人の一人のケビンよ」
アリラリラは殴りかかろうと思ったがカミルにとめられる。止められては仕方ない、あきらめようではないか
「なんか言いたそうな目だな。はっきりと言ったらどうだ?」
「あの雲お前が出してるんだな。今すぐ止めてよ」
「なんで、お前みたいなちびの言うこと聞かなきゃあいけないんだ」
ぶちっと頭の血管が切れたような音がした。アリラリラは箒で一切の容赦なく殴った。カミルはあーあというような表情をしてキャサリンはよくやりましたわと呟いた
「覚えておくんだな、箒の穂ではたかれるのは怪我しないけど痛いってな」
「よくも、よくもやったな!火よ我に力を貸したまえ、ファイヤーボール!」
相手が小さな、魔力を多く持たない人間にとっては大きな火の玉がアリラリラに向かって飛んでくる。アリラリラは冷静にその十倍はある火の玉で威力を相殺した。アリラリラはこれでも魔力の量は少ない
「ふん、情けないね!」
ケビンはぽかんと口を開けて何もない空間を見つめた。そうしてしまうのも無理はない。アリラリラの攻撃でも魔術師最強と呼ばれる人よりも威力があるように見えたのだ
「何か言ったらどう?」
「お前、何者なんだ」
「私はアリラ、あんたたちの国のお姫様の呪いとやらをときに来た。私がといたらあのくそ不気味な雲を森からどけてもらおうか」
「そんなことお師匠様が許すわけがない」
「許すも許さないも結構、治したら必要ないでしょ。妖精の血なんて」
ケビンの顔が真っ赤になった。目的が見透かされているとわかったせいか、自分よりもちびに負けたせいかわからないが
「われのことを呼んだかのぅ、ケビン。今日も素晴らしい髪形だねキャサリン嬢」
「タヌキ爺、今日もご機嫌よろしゅうございますか?」
キャサリンが敬っているのか無いのかわかりにくい挨拶をした。口元が引きっつている。白いおひげの目がどこに行ったか分からないくらい細いおじいさんだった。アリラリラとカミルのほうを見て首をかしげる。それを疑問ととったケビンが口を開く
「師匠こいつが姫様の病気を治せるって、それができたら雲を除けてほしいって」
「ほう、ならばやってみるとよろしい」
できるわけがないがなあと言っておじいさんは去っていった
よろしい、ならばやってやろう
魔力はどんな場合でも 妖精>人間です。羽なしでも魔力は人間より大きいです




