2-3.妖精少女は魔術師に出会う
「その必要はないわ!魔術師キャサリンここに見参!なんかすごい魔術がこっちであった気がする。そう思ったらカミルじゃないの」
「キャサリン…」
現れた赤髪縦ロールの女性はアリラリラを見て数秒フリーズすると
「きゃああああ。何この子かわいい可愛すぎるわ!」
「おい、おちつけぇ。キャサリン!アリラちゃんが困ってるだろうがぁよお」
いきなり抱き着いてきてほっぺをすりすりし始めた。硬くなっていると今度はお頭まで怒鳴りだす。妖精にはこんなキャラの濃い人たちはいなかった
「カミルもしかして妹ずれで魔術師団に入るつもりね。歓迎いたしますわよ。おほほほほほ」
「アリラちゃん、こいつはさっき言った王直属の魔法使いの一人だぁ」
「この脳筋は何度言ったらわかるのよ。魔法使いじゃなくて魔術師よ」
「んなのどっちもかわんねぇだろ」
キャサリンはあの雲を作っている人らしい。カミルが抑えめでといったのはこの人を呼ばないためだったのか
「お姉さん、あの雲お姉さんが作ってるの?」
「作ってないわ。あの雲には魔術師の中でも賛否両論あってね。私は反対派よ。なのにあのボケナスじじいとちゃらんぽらんガキは強行しちゃってるのよ」
「ふぅん」
「そろそろ、止めさせてもらうつもりですのよ。そのためにもカミルには魔術師団に入ってもらって戦力になってほしい。さっきの魔術も素晴らしかったわ」
「さっきのはこいつだ」
カミルはアリラリラをまた前へと押し出した。キャサリンの目がキラキラと輝く
「まあまあま!兄弟で素晴らしいとは。アリラちゃん見学だけでも来てみない?」
「カミルお兄ちゃん、いい?」
カミルはあきらめたようにため息をつくとうなずいた。キャサリンは満足そうな顔をしているしお頭もニコニコしている
「俺は何があっても入らないからな。あの変人の巣窟に入ったが最後どうなるか」
「変人とは失礼ね、否定はもちろんしないけど。私だけはまともですのよ。おーほほほ」
少なくとも人間がみなにぎやかで個性が強いのはよく分かった。カミルはそんなミモザの考えを見通したのか頭に手を乗っけてきて
「こいつらが、特例だ」
とだけ言った




