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安倍晴明シリーズ  作者: 栞
2/6

第二ノ巻 アンチラ渾身の説得

平安京(現京都府)は東西南北を守護する神たちによって守られていた。

しかしある時、その力は弱まり京の都は悪霊が蔓延る魔の都となった。


そんな悪霊を除霊し、都を守り師者。

彼らを“陰陽師”という。

その“陰陽師”の中でも主上に厚い信頼を持たれる男がいた。


その陰陽師の名は『安倍晴明』

十二の式神を自在に操り、どの様な悪霊に対しても完璧な除霊を行う

陰陽師界でも最高と謳われる存在であった。


しかし、それは周囲の目の届く範囲の晴明の性格。


実はこの晴明、本来の性格は超が付く程のめんどくさがり屋。

おまけに、目上の者には外面良いが普段は口調は悪いし態度はデカい。

常日頃からド派手な狩衣かりぎぬを好み、黒髪に白メッシュという奇抜な髪色。


その為、主上からの“除霊依頼”でも式神たちの力を借りても

主上には決して“式神とともに行った”とは言わず“一人で行った”

と常に報告し、式神たちから呆れられる始末。


そんな中“十二天将式神”の一式『ひつじの神 ハイラ』が晴明の

その報告に対し反抗し“晴明様はいつも一人でやったって除霊アピールしてる

からそれなら俺、もう主上からの除霊依頼には行かない”と臍を曲げてしまう。


しかもそのタイミングで親友の源博雅から晴明へ“除霊相談”が舞い込む。

除霊を行うにはハイラの能力がどうしても必要となると確信した晴明。

だがハイラは一向に機嫌を直さない。


晴明は自分が何を言ってもハイラは機嫌を直さないだろうと思い

その説得を同じ天将式神の『うさぎの神 アンチラ』に

“お前、ハイラを説得して来い”と放り投げた。


果たしてアンチラはハイラを説得する事が出来るのだろうか?


≪式神ポイント講座≫

天将式神てんしょうしきがみ』について


まずアニメ等でよく聞かれる陰陽師が操る式神『神将式神しんしょうしきがみ

というのは本来“薬師如来やくしにょらい”及び“薬師経やくしきょう”を信仰する者を守護する武神ぶしんです。


本作品においての『天将式神』は陰陽師・安倍晴明が生み出し操る式神として登場

させておりその生み出す為に晴明は“陰陽道いんようどう”と呼ばれる占術を

行って能力をつけて特別に生み出された式神です。


『十二神将』は薬師如来やくしにょらい薬師経やくしきょうを守る武神

『十二天将』は陰陽師が使用している“式盤しきばん”によって占いをされて

       生み出された式神

      (式盤というのは陰陽道で陰陽師が使用する占う為の道具)






日が高く日差しの反射が眩しい位になった時間(ころ)であった。


それでも風は穏やかで外廊下を歩いていた博雅は額に手を付け空の方を見上げた。

「今日も良い天気だ。そういえば、晴明に相談した件についてはどうなったか?

“除霊に関しては構わない”と言っていたが俺も詳しくは話してはないからな。

“陰陽寮”に来ているのであれば、俺の方から行ってもいいのだが…」

と立ち止まった状態で、顎に手を当て小首を傾げた。


その時であった。

『ワン』

その鳴き声に、博雅は庭の方に目を向けた。

そこには灰色の黒い首輪に金色のチャームを付けた細身の犬が座っていた。

ショウトラである。


「お主は…確か…」

と庭に下りて行くと、その犬の元に歩いて行った。

ショウトラは博雅が来ると地面に置いてあった白い紙の文を咥え博雅に差し出した。


「晴明の所で見た事があったな。“世話をしている”とは晴明は言っては

いたが…もしかして晴明からの文か?」

と文を受け取りながら短毛のクルクルした毛の犬の黒いジッと自分を見つめる瞳を見た。


博雅はショウトラが晴明の式神とは知らない。ショウトラはいつも内裏に

来ると目的の文を届け、すぐさま晴明の屋敷に戻る。次の文届けが待っているからだ。


「すまぬな、届けてくれたのか。頭の良い犬だ」

と普通の犬に話しかける様に言い、普通に頭を撫でた。

『クゥ~ン』

嬉しそうな甘えた声を出した。と…パタパタと一羽の(すずめ)が博雅の肩に止まった。

その雀の気配を感じた瞬間ショウトラは顔を上げた。

そしてその雀に向かって唸り声を上げ始めた。


「どうしたのだ?」

と博雅は自分の肩にチョコンと止まっている雀を見た。

「雀は人の肩に止まる…」


ショウトラの耳に晴明の声が聞こえた。勿論、博雅には聞こえない。

≪なに、遊んでんだ。まだ仕事は沢山あるんだ、直ぐ帰って来い!!≫

と雀は飛び立つとショウトラの周りをチュンチュンチュンチュン飛び回ると

鳴きながら、飛び去って行った。ショウトラはそれを追いかけて行くと内裏

内を囲む数十メートルもある壁を軽々飛び越えてその姿を消した。


博雅はそれを見て

「本当に普通の犬なのであろうか?」

と暫しボー然としながら呟いたのであった。




晴明の屋敷の外廊下ではアンチラがハイラの説得に当たっていた。

「だ・か・ら~俺的にはその考え方がイヤなの。だって、晴明様この前も

“ちゃんと言う”って言ってたのに、結局は主上の前だと外面良くする

んだもん。大体、なんでその説明をアンチラが言いに来るわけ?

普通、晴明様がそういう事は言うべき事でしょう?」

ハイラはそう言って不機嫌な表情で…といっても、ほとんど前髪で目が隠れて

いるので分からないが怒っている事は確かだ。


やや前かがみの猫背の姿勢が特徴的なハイラ。両手を広げて、正面に立って

聞いているアンチラに抗議する。


「お前の言い分も分かる。だが、晴明はそれ以上にお前の能力に対して信用も

信頼もしているし、頼りにしているから何度も俺に対してだって

“確実に除霊をするには絶対的にハイラの力が必要なんだ”って言ってるわけ

だから…」

「へーそぉ~でもそれはアンチラが相手だからでしょ?

俺の前ではそんな信用も信頼も頼りにしているなんて一言も聞いた事ないよ」

恐らくハイラの言葉に偽りはない。どうやら疑っている。

「それに俺がいなくたって晴明様の霊力でも相手の場所分かるでしょ?」


「ハイラ、お前意外に頑固だな。あー分かった。俺も遠回しな言い方をし過ぎた」

「ん?」

「晴明も素直じゃないからな。本音を言えないんだろうさ。なにせあの性格

だからな」



一方、雀にせっつかれて屋敷に戻って来たショウトラ。

晴明の部屋にピョンと飛び上がって入って行った。そこには晴明がサラサラと

筆を動かしながら、文を書いていた。


『帰ったよ~』

いつもの様にしょうがなさそうに低い声で言う。犬になった時の低い声での

このセリフは違和感あり過ぎだ。


「お前、博雅に文を届けるのにどんだけ時間かけてんだ。こっちは猫の手も

借りたい位なんだぞ」

『犬の手は借りてんだろ』


晴明はゆっくりショウトラの方に首を動かして

「今度は(すずり)を投げつけんぞ」

と未だハイラの件やアジラの件で苛立ちは収まらない様子。

昨日(さくじつ)アジラに蹴られた脇腹の痛みはまだ癒えてはいない。


本日は密が起こしにしてくれた為に事なきを得たが、これでまたアジラに過激に

起こされでもしていたら確実にあばらの2本や3本はいかれていただろう。

つまり、骨折していただろうという事。


晴明にとっては自分の操る式神から何故自分が苛立つ事をされるのか全く

見当もつかない。

「一体、おれが何をした!!」

と言った所で

「晴明が~」

「晴明様が~」

「俺たちを苛立たせるから~」

と返事が返って来るに決まってる。



その時、晴明の部屋にハイラがやって来た。

「晴明様、今大丈夫?」


晴明は一瞬考え込んだが

「何か用か?」

とだけ言った。

もうハイラからグチグチ言われるのも自分から何かを言うのにも疲れた。

晴明は文の続きを書き始めていた。


すると突然ハイラが大声で

「晴明様、どうしてその事俺に言わなかったの!!」

と叫んだ。その声の声量(せいりょう)よりその言葉に晴明は驚いて立っているハイラを見上げた。

「何、言ってんだ?お前」

「アンチラから聞いたんだよ」


晴明は自分がアンチラにハイラの説得をするよう命じていた事を忘れていた。



10分前程…

「じゃーさ、晴明様の本音って何?」

ハイラの頭の上にはクエッションマークが幾つも並んでいた。


そんなハイラを見てアンチラは力強く言い放つ。

「“すまぬハイラ、今回の件についてはおれが一番悪かった。

だがしかし、立場上おれが式神という一種の妖と共に除霊を行ったという事が

内裏内に広がれば、きっとでおれがその除霊した悪霊さえも生み出したのではないかと思われるではないか。

式神を操るだけの力があるという事は邪悪なモノさえも生み出すことが可能だろうと主上がそう思ってもおかしくない。

最悪、おれはお前たちを式紙に戻さなければならない事になり兼ねない。

だからおれはお前たちを守る為に“自分一人で除霊をした”と言わなければならないのだ。

本当はおれだってお前たちの力がなければ乗り越えられない除霊もある。

お前たちの事も主上に伝えたいといつも思っているのだが、そういう理由で

伝えられないのだ。伝え()()()()()()()。もう一度言おう。伝え()()()()()()”」

とアンチラは拳を作ってまで熱を入れる。


勿論、晴明がそんな事思うはずも思った事すらない事も分かっている。

アンチラの渾身(こんしん)の演技。晴明からは“自分なりの言葉で説得すればいい”と

いう言葉に対し“それでいい”と言われている。


アンチラは呆気(あっけ)に取られて自分を見ているハイラに更に熱を入れて語る。

「“だから、おれがお前の力を博雅から相談された除霊でも借りたいのだ。

お前がいれば、おれは確実に除霊が出来る。おれはお前を頼りにしているから

こそ言える。頼むハイラ、おれに力を貸してくれ!!”だそうだ」

アンチラはそう言い切ると閉じていた目を開いてハイラを再び見た。


「そんな事、晴明様が言う?」

アンチラはハイラの猫背で下がった肩をポンポンと軽く叩いてから

「だから言っただろ?晴明の性格では素直に言えないんだ。

だから晴明の代わりに俺がハイラに伝えたって事さっ!!

どうだ?晴明の本当の気持ちに応えてやってくれないか?」

と軽くウインクした。


「そうなんだ…」

ハイラはやや腰を伸ばしてゆっくり流れる雲を見上げながら呟いた。




「そう思ってるなら、言ってくれたら俺納得したのにさ~

晴明様、ずっと同じ事ばっかり言うから俺頭にきたんだよ」


晴明はそのアンチラが言った言葉に開いた口が塞がらなかった。

まさかの今まで生きてきて思った事も減ったくれもない感情をアンチラが言っていたとは。


ハイラはニコニコして

「そう俺の事、信頼して信用して大切にしてくれていたなら、今度の博雅様

からの依頼除霊には俺、頑張るね」

とガッツポーズをすると部屋の隅にある赤い大きな札が周囲に巻き付けられている

鏡の中にスッと入っていった。


この鏡は晴明が師賀茂忠行(かものただゆき)より引き継いだ式神を封印しておく“霊視鏡(れいしきょう)”と

いう鏡だ。式神たちは通常、この鏡の中におり自身の霊力を回復している。

といっても、ほとんどアンチラやアジラ、ショウトラ、シンダラ(酉の神)は屋敷の中にいたり、ショウトラとシンダラは“文届け式神”として外に出て

いる。ハイラは偶に出ていたりする。晴明の屋敷内では式神たちは自由に鏡と屋敷を行き来しているのだ。


だがその分晴明は彼らの霊力を安定に保つ必要があるし、ショウトラやシンダラに

至っては晴明自身の霊力で操って文届けもさせている。

それでも平気な顔で毎日を過ごしているのだから、安倍晴明の式神を操る霊力の

強さは通常の陰陽師では考えられないのであった。


そもそも、式神というのはそれぞれの陰陽師の霊力に応じた形で生み出される。

つまり能力が高度であればある程、その式神を操り能力を使わせるのに自分の

霊力を使っている為にその陰陽師が持つ霊力以上の能力を持つ式神を操ろうと

すると式神に注いでいた霊力全てが操っている陰陽師に逆流して押し潰される。


その為に通常は一体の式神を使用したらその式神を式札という札又はその

陰陽師の影に封印し、必要であれば別の式神を呼び出す方法を取る。


しかし、晴明は除霊の際一体一体個々に呼び出す事はしない。

必要な式神全て呼び出し除霊を行う。

晴明の式神の中で高度の能力を持つ式神はアンチラとハイラがいる。

この二体だけでも他の式神を操るのに必要な霊力の約半分以上は有する。

それでも晴明はこの二体を同時に呼び出し更に必要であればショウトラも除霊に

参加させる。

通常の陰陽師ではアンチラ一体だけでも既に操るだけで霊力は底を尽く。


安倍晴明の霊力の強さが通常の陰陽師では考えられないという理由は

そこにある。



ハイラが霊視鏡に戻った後、晴明は横目で簾の隙間から見えたアンチラの姿を

見て見ぬふりをしながら、再び筆を動かした。


その少し離れた場所でショウトラは丸くなって片耳だけを立て閉じていた目を

半分ほど開けて今後の展開がどうなるのか緊張気味でいた。


晴明はある程度切りが付く所まで文を書き終えると筆を筆置きに置いた。

そして

「アンチラ、お前ハイラにどう言って説得したのか答えてみろ」


するとアンチラは晴明の部屋に入って来ると

「“ハイラ、今回の件についてはおれが一番悪かった。

本来は式神を使って除霊をしたいと言いたいのだが、そうなるとおれの霊力

でも悪霊を生み出すやもしれぬと主上に思われてしまうかもしれない。

だからおれは主上に報告する時、どうしても自分一人で除霊をしたと言わなければ

ならないのだ。おれ自身、お前の能力を信用し信頼し頼りにしている。

だから博雅から頼まれた除霊に力を貸してくれ!!”的感じだな。

掻い摘んで言えば」


ショウトラはそれを聞いていて

「(よくそこまで噓八百(うそはっぴゃく)並べられるよな)」

と自分に火の粉がかからない様に、立ち上がり更に隅に行くと腰から座って

丸くなった。


「色々と言いたい事はあるが、一番おれが言いたいのは何故おれが一番悪いんだ?

そして、おれの霊力では悪霊は生み出せない。確かにおれはハイラに博雅の

除霊の件について伝えてはいるが、おれ自身から頭を下げた言い方なんてして

ないぜ」

漆机をカツカツ爪で叩きながら晴明は言った。


アンチラはすっきりした表情で両手を広げると

「でも晴明言ったよな。

俺が“ハイラを説得すればいいんだな。俺なりの言い方で”って言ったら

“それでいい”ってな。だから俺は俺なりの言い方で説得したんだけど…

ハイラ、納得してたぜ“そうなんだ”って。満足してないなら俺が言った事は

本当は嘘で“本来は晴明はそうは思ってないし、お前の能力なしじゃー除霊

出来ないんだからグチグチ言ってないで来い!!”って上から目線で言ったら

どうだい?またハイラ怒って、振り出しに戻るだけだよ。晴明に頼まれて

嘘ついたって言ってもいいけどね~」


アンチラは後ろを向いて、チラッと晴明を見た。


「あー分かった。そもそもお前にハイラの説得を頼んでた事を忘れてたおれも

悪かったしな。まぁ、ハイラもそれで納得したならそれでいいさ」

珍しく晴明はあっさりと自分の非を認めた。

アンチラもショウトラも不思議に思った。


思わずアンチラは隅で丸くなって首だけ上げたショウトラの顔と見合って

しまった。



晴明の元に博雅の文が届いたのはその数時間後であった。

その文を読んだ晴明は真剣な表情で乾いた唇を軽く舐めた。




音もない暗闇の中にひっそりと建つその大きな門は不気味な雰囲気で周囲を

取り囲んでいた。時折、どこかしらから犬の遠吠えが聞こえてきていた。

この周辺には野犬が多い。


門の出入り口の階段を上がった直ぐ傍の大きな太い柱に痩せ細った男が

ボロボロの布切れと化した茶色の服を身にまとって座っていた。

外見から見てもそれ程若くも年老いてもいない様に見えるが暗闇ではっきり

とは分からない。


気が付けば、同じ様な者たちが門の周辺の柱に寄りかかり座っていた。

ある者は(わら)を持ち込んで、布団代わりにしていた。


この羅生門(らしょうもん)は住む場がない者たちが自然と集まる場所となっていた。


そこへ一人の赤い着物を着た(かさ)を被った女が歩いて来た。

その姿は暗闇でも一段と美しくはっきりくっきり浮かび上がったかの様にも

見えた。

その女の姿を柱を背もたれに座っていた頬がこけ、くぼんだ目をした者たちが

下げていた(こうべ)を上げて見ていた。

女は羅生門の階段の下に来ると被っている笠を軽く上げ、座っている者たちを

見回した。そしてこう言った。

「ここに強き者が来たじゃろか?」

その声は琴の音色の様な均整(きんせい)の取れた声であった。


そこにいた者たちは互いに顔を見合わせた。

「そないなもん、こんな場所には来ないわ」

別の者が言った。

「おめさんが言う“強き者”というのはどんな奴じゃ?」


女は黙っていた。そして歩き出し階段を上がって行った。

そして一番手前近くにいた者の前に立った。

「ここに強き者が来たじゃろか?」

同じ言葉を言う。


その者が上を見上げると笠の中の女の目が睨みつける様に見つめている。

その様子を見ていた者たちは慌てて門の奥へ蜘蛛の子を散らす様に走って

逃げて行く。


女の前の者は足が竦んで動けない。

カタカタカタ

と自然と恐怖で顎が動いて歯を打ち付け合う。



その瞬間、奥にいた者たちの耳に恐ろしき音が聞こえてきた。

ガリガリ

ボリボリ

チラリと女の方を見ると、女の手には細い人の腕があった。

女は睨みつけていた者を喰っていた。

足元には左足と右腕か?胴体も頭部も何も残されてはいなかった。


「骨ばかりでうまとうない。もっと美味しい強き者はおらんじゃろか?」

女は持っていた腕を捨て去ると背を向けて暗闇の中へ姿を消した。



【第三ノ巻へ続く】


こんにちは

今作品“第二ノ巻”のご拝読ありがとうございました。


2話連続掲載させて頂きました。

前回の話を自分でも読み返しながら話を繋げて書きました。


最後の方はどう次回の話に繋げる様にするのかずっと考えておりましたが

結果的に当初予定していた内容で終わらせました。

少々、凝ってもよかったのですが“今、この内容入れてしまうとな”と

今後の展開の面白みを無くしてしまいそうだったのでやめました。


なんだか晴明様の様子もおかしい様ですが...


≪前書き≫にて“式神”について書いてあります。

それでは次回“第三ノ巻”でお会い致しましょう。


ありがとうございました。


栞でした。


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