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152話 レアルとキリックがルカを待ち構えていた模様

本文と後書き修正。

 用意された昼食はイワトカゲの丸焼きとマトラピンク芋虫のソテー、そしてマトラソイルのスープだった。


 スープにも細かな野菜に混じって薄いピンク色の芋虫のものと思われる何かが浮かんでいる……アドイードがいたら用意した人たちを皆殺しにかねない献立だ。特に調理作業を仕切っていたセイレーンハーフのレロは真っ先に御陀仏だろう。


 かくいう俺も食べるのには勇気がいる。でもレロがドキドキし様子でチラチラ見てくるから食べないわけにはいかない……ええい、いったれ!!


「っ!? 美味しい……」


「えへへ、良かった」


 器からそのまま啜ったスープは濃厚で、純白迷宮スライム(ダンジョンクリーム)たっぷりのそよ風ほうれん草(ブリーズポパイ)風船紫水晶蟹バルーンアメジストクラブのスープのようだった。


 焼いただけの芋虫なのに高級肉にも劣らぬ味。砂と芋虫の煮汁なのに魔法王国の宮廷料理にも劣らぬ完成度。マトラソイルもマトラピンク芋虫も割と安く取引されてるらしい。それなのにあの高級スープ並の味になるとは。


 今晩、アドイードに見つからないようルトルに作ってもらおうか。なんなら煮たあとに芋虫だけ取り出してもいいし。


「旨ぁ~」


 イワトカゲの丸焼きもどこか懐かしい風味で、なかなかどうして……ぱらぱら降ってきた雨も気にならないほど食が進んでしまう。


「腹が減ってたのか? 誰も取らないからゆっくり食えばいい」


 アセマ族のリンガムが頭上に青い光を出現させて雨を防いでくれた。空が透けて見えるくらいの薄く柔らかな光だけど、なかなかに綺麗。綺麗なものは好きだ。見てて落ち着く。


 調理が始まったとたん大胆に動き始めたグルフナは、用意された料理をものの数秒で食べ終わり、今はその光を食べようと躍起になっている。


 皆、汚い声を上げで食事をするハンマーに驚いてたけど、リンガムはそれが面白かったようで、青い光を操作してグルフナをからかってるんだ。ていうかあれ食べられるのか? そうなら俺もちょっと興味ある。


 はしゃぐグルフナを見てたら、巨人の刃(ティタンブレード)のリーダー、レアルがこんがり焼けたイワトカゲの足をもう1本差し出してきた……そういえば話の途中だった。


「で? 見たことのない植物があったから近寄ってみたと?」


「う、うん……薬草だったら高く売れるかもしれないし、そうじゃなくても勉強になるかと思って」


出鱈目(でたらめ)もいいとこだな。王子をやめて詐欺師にでもなったらどうだ? あ、既に詐欺師みたいなもんか。そもそも王子は休業中、いや帰る国がないんだから既に廃業か。クククッ』


 ドリアードが煩いけど無視だ無視。どうせ俺にしか聞こえてないんだし、反応するとややこしくなること間違いなしだし。


「それで死にそうになってるんだから世話ないですよねー」


「だからそういうのは止めろジャコモ。すまない、アルフ殿」


「だってコイツ、リーダーのことチラチラ見てるんですよ。きっと口では言えない、ぐへへな妄想してるに決まってますよ」


 ぐへへな妄想とはいったい……。まあでもこの兎と猛毒(ポイズンラビット)のリーダー、種族不明のルカが少し気になってるのは間違いない。な~んかどっかで見たような気がするんだよなぁ――。


「1つどうも腑に落ちないことがあるんだ。フェグナリア海岸へ行くんだよね? ならどうしてアトゥール領へ来たんだい? メネメス国からなら公都ニアを通るのが最短のはずだけど」


 今度は巨人の魔弾(ティタンブレッド)のリーダー、キリックがお代わりのスープを注ぎながらこっちを見た。


「それは……アトゥール領のテティスは親友の生まれ故郷なんだ。どうしても見ておきたくて。夜、ベッドで共通の話題があると楽しいだろ?」


「ゲホッゲホッ」


「あ、なんでもないの。ごめんね、気にしないで」


 女の子同士で固まっていたラル、ネヴィル、リース、ジャンディ、タイナのうち、3つ目天女のジャンディが()せたようで、クロムローのネヴィルが背中を擦ってあげている。


「親友、ね。ベッドを共にするくらいなんだから将来を約束した仲なんだろう? 羨ましいね、そういうの」


 そう微笑むキリックだけど、やっぱり一瞬だけ目が真っ黒になる。でもこの魔眼にはもう慣れたかな。本来の力は知らないけど、常時発動の方も影響が少なそうだし。


「将来の約束って結婚? 期待に添えなくて残念だけど親友は男なんだ。ああ、でもこれから一生近くにいるっていう意味では、将来の約束をしてるのかなぁ。優しいし頼りになるし」


「グフッ! ゲホッゲホッ!」


 ジャンディがまた()せた。さっきよりも盛大に。今度はネヴィルが話の邪魔してごめんとジェスチャーしてきた。それから視線をキリックに戻す時、ふと目が合ったラルは顔を赤くして俯いてしまった。


 ふむ、ラルは俺の顔がお好みと見える。まあ仕方ないよな。俺って顔は無駄に整い過ぎてるから、目が合うと大抵の女の子はどうしてもああなる。少しは戦えるようになったし凛々しさも増したんじゃないか?


『馬鹿な妄想してないで私にもそのスープを寄越せ』


 なかなかの難題を吹っ掛けてくるドリアードのために、スープを置いて水を飲むことにする。


「それにしたってベッドが一緒ってのは仲良すぎじゃねぇか?」


 この嫌な感じの喋り方は天使族のビーニルだ。芋虫を乱暴に頬張ってからの豪快な咀嚼、かつて神の御使いとして崇められら天使族の面影は微塵も感じられないな。


 その肩にちょこんと座ってイワトカゲを食べてる小瓶小人のバクラの方がよっぽどらしく見える。


「そうかな? 普通じゃない?」


 ごくっとイワトカゲを飲み込んだバクラが、手を後ろに持っていき残りのイワトカゲを小瓶に入れた。うおっ、小瓶の入口が咀嚼するような動きをしたぞ。気持ち悪っ!


「そうですね。ビーニル、メネメス国は獣人とエルフの国です。獣人の同性婚は普通ですし、きっと私たちの知らない習慣が根付いているんですよ」


 サルパ族のピッチは、人だけ用意された小さな緑色の塊を食べながらビーニルを小突いた。そのあとで俺にも小さくウィンクしてくる。ずば抜けて品と風格のあるピッチだけど、話すと取っ付きやすくて接しやすい。


「ね、ねぇ、その親友ってどんな人なの? 可愛い系? それとも男前って感じかしら? もしかしてゴツい系?」


「あ、それ私も気になった」


 不意にタイタンのタイナとマーメイドのリースが会話に交ざってきた。さっきまでリースは中年女性の姿だったのに今は若返ってて、仕草までキャピキャピしてる。人間に変身中のマーメイドは水分が不足すると見た目が老けるって噂は本当なんだな。そうか、だからスープばっかり食べてたのか。


 まあそれは置いといて、ルトルについてかぁ。


「まず凄く優しい。いいヤツだしたぶん強い。あと顔は……かなり美形だと思うよ。背も高いし、筋肉も程よくしっかりある。凛々しくてキリッとした出来る貴族風の男前かな。あ、でも笑うと少し可愛い系になるかも。寝起きの笑顔は特に」


 言い終わるとほぼ同時にガシャっとお皿を落とす音が聞こえた。


「ううっ……」


「ありがとうアルフ。機会があれば紹介してね」


 タイナはにっこり笑って女の子グループの会話に戻っていった。にしても、さっきからジャンディはどうしたんだろう。今だって額の目から涙を流して小刻みに震えてる。誰も気にしてないけど、あれってめちゃくちゃ貴重な天女の涙なんじゃ……。


 それから女の子たちの声は聞こえてはいるんだけど、俺に話しかける時以外は何を言ってるのかが分からないんだ。あれは何語なんだろうか。


「ふん、そんなの! 寝起きのリーダーだってものすっごく可愛いんですからね!」


 真剣に語学の知識を総動員させていたらなんかジャコモが張り合ってきた。


「寝る前だって最中だって世界一のかわ――」


「な、なに言ってるんだジャコモ! 何でもない、何でもないんだ、気にしないでくれ!」


 ルカは慌ててジャコモの口を塞いで皆に言い訳を始めた。むぐむぐしているジャコモは苦しそうだけど、どこか嬉しそうでもある。


「またかよお前ら。それよりアルフ、もう1つだけ聞かせてくれ」


「う、うん」


 レアルが真面目な顔でずいっと寄って来た。


「実はずっと気になってたんだがな、お前の周りで精霊の気配がするんだ。それもすごそうなやつだ。心当たりはないか?」


 耳元で囁くレアルにビクリとしてしまった。それがまずかった。ただ敏感な部分に息が当たっただけだったのに、レアルは俺に心当たりがあると思ったらしく嬉々として話し始めた。


 下級精霊剣士ノービスエレメンタルソードマスターは、契約した精霊の力を借りて戦うそうだ。その精霊の位階が高いほど強くなれるし職業もランクアップするとか。


 実際、心当たりは山のようにあるけど、ドリアードを紹介するのはちょっと……だいたい、性格に難のあるやつは精霊だろうが人だろうが紹介すのは憚られる。


『私はしばらく距離を取るぞ。近くにはいるから心配はしなくていい。これ以上失礼なこと考えてなきゃ、だがな』


 痛っ――髪の毛引っこ抜いたドリアードに反応するわけにもいかず、ただ我慢するしかなかった。


「あ、消えちまった……」


 残念そうな低いレアルの声が耳に当ってゾワリとする。


「ちょ、ちょっと離れてくれないか? 俺、本当に耳だけは駄目なんだ」


「へえ、そうかそうか」


 パッと気持ちを切り替えたレアルが悪戯な笑みを浮かべて、しつこく耳に息を吹きかけたり、風魔法で耳を狙い撃ちしてくる。


 ジャンディたちは困る俺を見てキャッキャッと盛り上がっていた。



 ##########



 さて、どうしたものか。


 あの後、マトラ平原の調査を手伝わされた俺は、報酬代わりだと冒険者ギルド併設の酒場で夕食を奢られることになった。


 俺は調査にあたって嘘しかついてない。あの異常植物群の真実を知ってるけど、ドリアードが秘密にしろと言ったからだ。まあ言われなくても、本当のことを伝えると怒られそうだから黙っておくつもりだったけど。


 それでだ。俺がやったことといえば、近寄って来る低ランクの魔物を偽卵で倒すだけ。ウルトラピンクとか呼ばれてたマトラピンク芋虫の上位種を1匹倒しはしたけど、はたしてどれだけ役に立ったのか……。


 綺麗に倒すから素材価値が高まると感謝してくれたのは嬉しかったけど、Aランクの冒険者パーティーならあれくらい余裕だろうに。気を使わせてしまったのかも。


「妾は其方が気に入ったぞ。さぁたんと飲むがいい」


 ドンッとぶつかってきたのは騒がしい酒場でもハッキリ聞き取れる雅なお声の持ち主。それはやたらと絡んでくるジャンディだ。


 お酒が入ると天女らしい上からな口調になるのはいいとして、俺や親友(ルトル)のことを聞きいては額の目から涙を流して震える不思議な酔っぱらい天女……というより天女の涙なんて激レアな物を駄々流しとはもったいない。秘密裏にまるっと偽卵にして隠したけど別にいいよな。


 リースやネヴィルにジャンディのことを聞けば、天女という種族の特徴だから気にするなと笑うだけ。天女に男は存在しない。だからこそ男の友情に感動するんだと。


「とはいえ、こんなにはしゃぐジャンディは珍しい」


 小さな小さなものだったが、俺にはラルの優しく美しい呟きが聞こえた。ちなみにラルの隣には彼女の弟のレロがいる。速攻でラルに潰されたレロはテーブルに突っ伏してピクリとも動かない。


 たまにラルと同じ美しい声で呻いてるけど、それ故にレロがセイレーンハーフだと知らなければ、酔い潰れて苦しんでいるとは誰も気付かないだろう。変なヤツだとは思うだろうけど。可哀想に。これじゃ誰も介抱してくれないな。


 でだ。この状況はなんだかんだで楽しい。だけど俺はもう帰りたいんだ。


 でもグルフナはそうでもなさそうなんだ。リンガムやビーニルといった男どもに振り回されながら、触手を使ってそこら中のテーブルから盗みを働いている……エールはグルフナ、蒸留酒やワインといった高めのお酒は振り男どもの胃袋へ流し込まれていく。


 あっ、よく見れば人間に化けたドリアードも交じっているじゃないか。楽しそうだなおい。


 歓声と罵声に混じってグルフナの鳴き声が聞こえる。おそらくあれは歓喜の歌なんだろう。汚い声に音程もぐっちゃぐちゃだがグルフナ的にはきっと。


 主として恥ずかしいことこの上ない。グルフナもお酒が入るとかなりヤンチャになると分かったから今後は気を付けよう。罪滅ぼしにお酒の注文に駆けずり回る店員さんに心付けでも渡そうか。


「どうしたどうした。1人では飲めぬのか? しょうのない奴よ。妾が飲ませてしんぜよう。特別じゃぞ」


 しまった。あまりお酒に手をつけていないのがジャンディにバレた。すかさずジョッキに手を伸ばそうしたが、ジャンディの後ろから突如現れた、細長く衝撃的な美しさの薄布を使って俺を拘束。からの酒、酒、酒………さ………け…………うぃ~。


 そこからはよく覚えてない。


 ぼそぼそと聞こえる声に目を覚まし、隣に素っ裸でいびきを掻いてるレアルを見つけて驚愕。しかも俺の服も乱れている。そして目の前にはカンカンに怒ったアドイード。体からはみ出た葉っぱや草がザワザワ動いててめちゃ怖い。


 ぼそぼそ声は殺意を込めたヤバそうな詠唱だったらしい。う~む、どうしたものか。仕方ない、ミステリーエッグを使って――うっ!? うぷっ――


「オエェェ……」


「――こいつ()りゃーーーーい!!!!」


 俺が嘔吐している間に詠唱が完了してしまいアドイードが魔法をぶっ放した。


 爆音と天地が引っくり返るような衝撃は凄まじく、俺は止まらぬ吐瀉、昨夜の預かり(美味しかったで)知らぬ思い出(あろうものたち)を世界にぶち撒けながらぐるんぐるん……気が付くと、めそめそ泣いているアドイードにしがみつかれていた。


 大騒ぎにはなったが、奇跡的に誰も死ぬことはなかった。しかし町のど真ん中にある冒険者ギルド直営の宿屋は吹っ飛び、禍々しい血走った目玉だらけの巨大植物が爆誕してしまった。


----------


すみません、後書き長いです。


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~入手情報~


【名 前】キリック

【種 族】イビルハーフ

【職 業】悪魔祓い(エクソシスト)

【性 別】男

【年 齢】110歳

【レベル】666

【体 力】666

【攻撃力】666

【防御力】666

【素早さ】666

【精神力】666

【魔 力】666

【通常スキル】

 浄化/賛美/福音唱歌/デビダの竪琴/聖なる書物/黒い十字架

【固有スキル】

 悪魔の契り/アギルベンツの魔眼/攻撃力自乗化/2つの鳴き声/再生/海風の護り/月属性被ダメージ激増/聖光属性被ダメージ増/火耐性/水耐性/風耐性/土耐性/氷耐性/物理攻撃無効化/不老長寿/ルペスルビイ/トンメレエルビイ/スレブービラグ

【先天属性】

 火

【適正魔法】

 火魔法-上級


~~~~~~~~~


【名 前】ジャンディ

【種 族】3つ目天女

【職 業】瞳術師(メロイック)

【性 別】女

【年 齢】1020歳

【レベル】10

【体 力】1020

【攻撃力】10

【防御力】1020

【素早さ】10201

【精神力】10201

【魔 力】102010

【通常スキル】

 天界歌唱/天界演奏技法/天界舞踊/天界結界術/瞳術/起源の哭瞳(ヴェレゼリエラ)繁栄の剋瞳(イガディリクト)終焉の刻瞳(ファフォテリスタ)

【固有スキル】

 不死/不老/不可視化/飛翔羽衣/雪輪羽衣/九重羽衣/赫映羽衣/イベリスの魔眼/ロベリアの魔眼/ヤシクロエフゾ/プルーラヴァス

【先天属性】

 月

【適正魔法】

 無し


~~~~~~~~~


【名 前】バクラ

【種 族】小瓶小人

【職 業】上級召喚士(ハイサモナー)

【性 別】男

【年 齢】26歳

【レベル】77

【体 力】26019

【攻撃力】35

【防御力】285

【素早さ】721

【精神力】688

【魔 力】10954

【通常スキル】

 召喚/契約/命令紋様/召喚獣ホイホイ

【固有スキル】

 消費魔力79固定/不老/小瓶収納/小瓶のお宿ラグジュアリーボトルホテル小瓶狂い(ボトルシンドローム)/デミフュージョン

【先天属性】

 雷

【適正魔法】

 雷魔法-中級


~~~~~~~~~


【名 前】ラル

【種 族】セイレーンハーフ

【職 業】呪歌使い(ガルドレ)

【性 別】女

【年 齢】18歳

【レベル】51

【体 力】688

【攻撃力】884

【防御力】788

【素早さ】8811

【精神力】9889

【魔 力】3388

【通常スキル】

 呪歌/重唱効果/作曲/作詞/振付/多重結界術/占い/チャーム/ラルレロリース

【固有スキル】

 美声/不老/飛行/鉤爪/啄み/縛羽/衝撃波/フェザーショット/ヒーメロペー

【先天属性】

 風/水

【適正魔法】

 風魔法-中級


~~~~~~~~~


【名 前】レロ

【種 族】セイレーンハーフ

【職 業】呪歌使い(ガルドレ)

【性 別】男

【年 齢】15歳

【レベル】45

【体 力】477

【攻撃力】775

【防御力】677

【素早さ】7733

【精神力】17711

【魔 力】2277

【通常スキル】

 呪歌/重唱効果/作曲/作詞/振付/多重結界術チャーム/ラルレロリース

【固有スキル】

 美声/不老/飛行/鉤爪/啄み/自動回避/干上がり羽/テルクシエペイア

【先天属性】

 土/水

【適正魔法】

 土魔法-初級


~~~~~~~~~


【名 前】ネヴィル

【種 族】クロムロー

【職 業】鏡の魔女(スペクルムウィッチ)

【性 別】女

【年 齢】28歳

【レベル】123

【体 力】456

【攻撃力】789

【防御力】12345

【素早さ】6789

【精神力】1234

【魔 力】56789

【通常スキル】

 鏡面世界/鏡像眷属/破片再生/反射/消費魔力微減/高速詠唱/合わせ鏡/クリエイトミラー

【固有スキル】

 反転/不老/錯覚/魔橋召喚/魔法耐性/魂移し/アリス/オミナスミラー

【先天属性】

 光/土/水/植物

【適正魔法】

 光魔法-上級/土魔法-上級/水魔法-上級/植物魔法-上級


~~~~~~~~~


【名 前】リース

【種 族】マーメイド

【職 業】水魔法使い(アクアウィッチ)

【性 別】女

【年 齢】81歳

【レベル】90

【体 力】3811

【攻撃力】1005

【防御力】1729

【素早さ】7192

【精神力】2241

【魔 力】6297

【通常スキル】

 水属性吸収/水魔法威力増/水膜/消費魔力減少/無詠唱/ラルレロリース

【固有スキル】

 長寿/不老/瞬間再生/水中覚醒/マーメイドソング/アクアブルーム/アクアフィールド/オクトパスキラー

【先天属性】

 水

【適正魔法】

 水魔法-特級


~~~~~~~~~~


【種族名称】

 純白迷宮スライム(ダンジョンクリーム)

【先天属性】

 必発:植物/光/聖

 偶発:春/土/夏/雷/秋/水/冬/聖光

【適正魔法】

 必発:植物/光/聖

 偶発:土/雷/水/氷/火/風/聖光

【魔核錬成】

 詳細不明

【初期スキル】

 連続魔法/消費魔力半減/はりつき/ホワイトアウト

【固有スキル】

 白触手/旬の香り/ホイップ粘液/クリームアシッド

【通常ドロップ】

 美味香/白液/ポーションゼリー/ホワイトペースト

【レアドロップ】

 魔核/白触手/スライム泡立て器/純白膜/連続ポーション

【ダンジョン魔物辞典抜粋】

Aランクと大変危険な純白のスライム。光魔法と聖魔法を乱れ打ちしてくる厄介なスライムで、中には聖光魔法を使用する強者も存在する。ドロップ品はコクのあるほんのり甘いクリーム状の体か白い粘液。稀に高価な魔法薬もドロップする。


~~~~~~~~~


【種族名】そよ風ほうれん草(ブリーズポパイ)

【形 状】ほうれん草型

【食 用】可

【危険度】E

【進化率】☆☆☆

【変異率】☆☆☆

【先天属性】

 必発:風/植物

 偶発:土/水/雷/影

【適正魔法】

 必発:風

 偶発:植物/土/水

【魔力結晶体】

 旬の時期に発生

【棲息地情報】

 オリブ街道/パイポー丘陵/シルフェル峠 など

【魔物図鑑抜粋】

ほうれん草が一定時間風の魔力に晒されると変異すると言われているEランクの魔物。総じて初級風魔法と苦い液を飛ばして攻撃してくる。近付くと噛られるので注意しよう。食材としてはかなり優秀である。


~~~~~~~~~


【種族名】風船紫水晶蟹バルーンアメジストクラブ

【形 状】風船蟹型

【食 用】可

【危険度】C

【進化率】☆☆☆☆☆

【変異率】☆

【先天属性】

 必発:風/土/冬

 偶発:水/雷/光/闇/毒

【適正魔法】

 必発:風/雷/氷

 偶発:土/水/光

【魔力結晶体】

 自爆準備中に発生

【棲息地情報】

 ヘネ空域/セイアッド帝国全域/クラブパラダイス など

【魔物図鑑抜粋】

丸い胴体と短い足、それに大きな爪を持っている。冬になると何処からともなく現れ、空をぷかぷかと漂っているとても美味な蟹の魔物。殻はアメジストで出来ており美術品としても価値がある。雷と水の初級魔法、さらに先天属性の中級魔法を使用する。胴体から伸びる紐状の器官に触れると激怒し、周囲を巻き込んで自爆する。爪は威嚇用で実は柔らかい。大きさは1メートル~4メートル。食べごたえ抜群である。


~~~~~~~~~


【種族名】マトラピンク芋虫

【形 状】芋虫型

【食 用】可

【危険度】G

【進化率】☆☆☆☆☆☆☆

【変異率】☆☆

【先天属性】

 必発:土

 偶発:火/氷/風/水/雷/春/夏/秋/冬

【適正魔法】

 必発:-

 偶発:土

【魔力結晶体】

 季節属性の変異種にのみ発生

【棲息地情報】

 マトラ平原

【魔物図鑑抜粋】

芋虫型の魔物。

Gランクであり大きさは10センチ~50センチとかなり小型。やや薄い綺麗なピンク色でクリーミーかつ蟹の風味がある。珍しい季節属性を持つ変異種も見られる。齧られると出血して痛い。マトラ平原にのみ生息。マデイルナン公国の旧アトゥール領以外では超高級品。とても進化しやすい魔物でもある。蝶型の上位種は不味いので進化前に狩ることをお勧めする。


~~~~~~~~~


【種族名】ウルトラピンク

【形 状】芋虫型

【食 用】可

【危険度】C

【進化率】☆☆☆☆

【変異率】☆☆☆

【先天属性】

 必発:土/火/氷/風/水/雷

 偶発:春/夏/秋/冬/植物/毒/光/影/命

【適正魔法】

 必発:土

 偶発:火/氷/風/水/雷/植物/毒/光/影

【魔力結晶体】

 季節属性の変異種にのみ発生

【棲息地情報】

 マトラ平原

【魔物図鑑抜粋】

マトラピンク芋虫の上位種であり、1メートル~3メートルの小型魔物で鮮やかなピンク色をしている。糸や体当たり、先天属性の中級魔法を使用する個体もいる。齧られると体が欠損するほどの大怪我を負う。とても筋肉質でクリーミーさは皆無だが、ジューシーでとれたての蟹のような味がする。上位種の蝶型魔物はさらに美味しい。同じく上位種の蛾型魔物もとびきり美味だが、毒を持つため食用にはむかない。また、非常に多くの先天属性が発現する魔物でもある。


~~~~~~~~~


【名称】マトラソイル

【分類】食用土

【属性】土

【希少】☆☆

【価格】セイアッド銅貨5枚/100g

【アルフの聞きかじり情報】

マトラ平原で採れる土の魔力を含んだ良質な土。とても美味しい。


~~~~~~~~~


【名称】イワトカゲの丸焼き

【分類】串焼

【属性】材料のイワトカゲと同じ

【希少】☆

【価格】セイアッド銅貨10枚/100g

【アルフのふんわり食レポ】

イワトカゲを丸焼きにした料理。

こんがりジューシーで美味しい。鶏肉……いやワニ肉に近い気がする。丸焦げにすると肉食の獣人に喜ばれるらしい。


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【名称】マトラピンク芋虫のソテー

【分類】芋虫料理

【属性】材料のマトラピンク芋虫と同じ

【希少】☆☆

【価格】セイアッド銅貨15枚/1皿

【アルフのふんわり食レポ】

芋虫のソテー。

バターで炒め塩胡椒で味付けしたシンプルな料理。なのに高級肉にも劣らぬ旨さ。まあ味自体は蟹よりなんだけど。食感が平気ならたいていの者は気に入る味だ。アドイードに出したらぶちギレ必至だ。


~~~~~~~~~


【名称】マトラソイルのスープ

【分類】土料理

【属性】土

【希少】☆

【価格】セイアッド木貨50枚/1杯

【アルフのふんわり食レポ】

土のスープ。

野菜クズのスープにマトラソイルを溶かして作られた料理。見た目と違って驚きの美味しさだ。お好みでマトラピンク芋虫を入れると風味が変わってより美味しい。俺は断然芋虫入り派だ。


~~~~~~~~~


【イビルハーフ】

悪魔と人間の混血。

数が多いわけではないが、なにかと話題になる種族なので広く世間で知られている。見た目が良い者ばかりで、人間と子をなす悪魔はド級の変わり者か異世界からの転生者である場合がほとんどである。


~~~~~~~~~


【3つ目天女】

額に縦長の目を持つ天女。

天女とは女性のみの種族であり、空より高い場所に住まう少数種族のことをいう。多くは1人で行動し、それぞれが持つ身体的特徴が種族名に繁栄されている。他種族に上から目線の喋り方をする者がほとんどであるが悪気はない。魔法は使えないが、羽衣という独特な器官はそれに引けを取らないという。総じて男と交わることを嫌うが男同士の恋愛には興味津々で、1説によればレディの嗜みを広めたのは彼女たちではないかと言われている。


~~~~~~~~~


【小瓶小人】

小瓶を背負った小人。

人間の人差し指2本分の身長でずば抜けた体力を持つ種族。幼年期に背中から小瓶が生え始め、成人と同時に剥がれ落ちる。自らの小瓶にのみ影響する変わった固有スキルを有しており、それを命よりも大切に扱う。何でもない小瓶をペットのように可愛がる習性もあるため、他種族からは変わり者という認識が強い。


~~~~~~~~~


【セイレーンハーフ】

セイレーン族と人間の混血。

魔物のセイレーンではなく、よく似たセイレーン族という種族が母親である。セイレーン族は女性しか存在せず、他種族の男性と子を成すが全てセイレーン族として生まれる。ただし人間と子を成した場合のみセイレーンハーフとなり、先天属性に必ず水属性が存在する。歌は並み以上の者が殆どである。


~~~~~~~~~


【クロムロー】

川と橋の妖精。

美しい川に悪魔が橋を架けると誕生するが邪悪な存在ではない。通常は母となった川と橋の近辺で生活する為、そこから離れて生きるクロムローは、はぐれクロムローと呼ばれる。妖精のわりに防御力が非常に高く魔法耐性も凄まじい。はぐれクロムローは魔橋召喚という珍しい固有スキルを有している者が殆どである。


~~~~~~~~~


【マーメイド】

海に住まう人魚。

何処の海にも住んでいるよく知られた種族だが、生まれた環境によってかなり違いがある。例えば温暖な海では比較的小さな身体で、寒冷な海では巨大な身体になる等。人間に変身した場合、体内の水分が減るにつれて見た目が老けていく。全員、水中ではステータスの能力値が1.1倍~3.3倍になる水中覚醒という固有スキルを持っている。

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