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151話 リーダーは逃げられなかった模様

本文と後書き修正。

 今日はどんよりした雲行きだから1日中家にいることにした。


 食堂で昼食が出てくるのを待っていると、どういうわけかロポリスが次の満月までここに留まると言い出した。詳しく聞くと、ルトルが喜んでいるからだと優しい笑顔を見せる……怪しい。これは何か隠してる顔だ。だってロポリスの優しい笑顔なんて胡散臭過ぎる。


 とはいえルトルが故郷に長く留まれるのが嬉しそうなのも事実。俺としてはコルキスが目覚めしだいフェグナリア海岸へ行きたいんだけど……反対したところできっとドリアードの根に拘束されて植物の栄養にされるんだ。そこで白目を剥いてカッサカサになってるアドイードのように。


「あ、ありゅ……ありゅふ………しゃま……」


 午前中、懲りないアドイードはドリアードに言われた仕事を放棄して遊んでいた。


「ありゅ……ふ……しゃ………ま……」


 このとおりずっとうわ言のように俺の名前を呼んでいる。怖い。自業自得だろと切り捨てたいとこころだが、罪悪感をチがチク刺激されて仕方ない。


 実はアドイードが遊んでいた相手は俺なのだ。だってミステリーエッグで卵を作ってみたいって言うからさ。興味津々アドイードにおねだりされたら断れないだろ。俺もつい夢中になって……本当は30分くらいでドリアードの所へ帰すつもりだったんだよ。嘘じゃない。だから――


「そんな怒った顔で睨むなよドリアード。戒めるように少しづつアドイードを近付けてくるのも止めろ」


 根を床に打ち付けてバシッっと音を出すのもだ。


「ル、ルトル! 今日の昼食は外で食べよう! 天気は悪いけどそんなピクニックも斬新だろ!」


「え、そうか?」


 突然の提案にポカンとしたルトルの手を引き、食堂から全力で逃げ出した。アドイードには後で謝っておこう。


 さて、怒れる精霊(ドリアード)から逃れ、俺たちは平原へやって来た。昨日できあがった、ルトルの家を歪な形でぐるーっと囲んでいる異常植物たちと岩石群の外側だ。


 一部の場所に生えてるヤバい植物は俺たちを襲わない。そうするのがアドイードの仕事だったからだ。その場所がどこかは聞いてたので、ルトルの背中からそこを伝えた……そう、ルトルの背中から。


 途中で体力の尽きた俺を、ルトルが流れるような動作でおぶって運んでくれたのは誰にも内緒だ。


 しかしあれだな。そりゃドリアードも怒るわけだ。襲ってこない植物は本当に極僅かなエリアだけ。本当は全部そうするはずだったのだから、アドイードの仕事達成率は1割にも満たない。


 いや、それすら言い過ぎなほどの酷い未達成……改めてそれを見れば、空腹なのにお預けをくらってるかのように花の密()を垂らし、恨めしそうに睨んでくる巨大ワニと目が合う。


 アドイードの仕事に不信感を抱いた俺たちは、いつ食いつかれるか気が気がじゃなかった。ばっちり合った目を逸らすことなく、静かにゆっくりその場を後にした。


 雲行きは午前中よりも怪しく、さらにどんよりしている。微妙に薄霧が漂っているから雨が降っても大丈夫なよう、隆起した岩に木の枝が絡まり、寒い季節には不釣り合いな緑々しい葉が生い茂っている場所を選だ。


 昼食を取ったら町へ買い物に行くのも良い。そんなことを考えながら地面に座ろうとしたら、ルトルが制止して魔法を使った。するとその地面が盛り上がって、2人がけ用の石で出来た椅子とテーブルが現れた。椅子は石なのに丁度いい弾力を持っている。


 なにこれ、凄く不思議だ。


「アルフ様、今日は曇っているので地面がとても湿っています」


「あ、ありがとうルトル」


「ギョガー!」


 少し離れた場所からグルフナが自分もいるアピールをしてきた。


「ついて来てたのか」


「ギャギャッ」


 そうか、そうか。お前も一緒に遊んでたもんな。ほとぼりが冷めるまでここにいればいい。


「ゲギィ~ア」


 うっとり甘えてくるけど声の汚さは相変わらずだ。でも変わったところもある。


 アドイードと作った卵をグルフナにあげ続けてたんだ。そしたら突然頭部に小さな丸が2つ増えた。それは清んだ空の色にも深い海の色にも見えて、なんか知らんけどちょっと美味しそう……。


「さて、逃げてきたはいいけどどうしようか」


「紅茶でも飲みましょう」


 とか言うルトルだけど、既にアイテムボックスからティーセットを出して紅茶を淹れ始めていた。


 ルトルって火魔法は使えないのに、普通に火を出してる……これも強制連結の効果か? いったい誰と連結してるんだろ。もしかしてシュナウザー兄上だったりして。ま、そんなわけないか。


「そうだ、さっきアドイードと作った卵の残りを孵化させよう。欲しいのがあったら教えてくれ。グルフナは……そのまま食べたいか。わかった」


「ヴィギュ~」


「ありがとうございます」


 ルトルが笑顔で紅茶を出してくれる。この香りは焔林檎……フレーバーティーとはルトルも洒落てるじゃないか。紅茶を1口飲んでから卵を……あ、ありがとう。岩に絡みついた枝が卵を渡してくれた。それじゃ孵化させてっ……と。


「お、なんか小さい瓶が出てきたぞ。なんだろうこれ」


「小人小瓶だ。栓を抜いて、もう1度栓をするだけで小さな種族を閉じ込められる」


「へぇ、そう――!?」


 ああああなんてことだ!


 今、振り返ってはいけない。そう分かってるのに体が勝手に動いていく。なぜなら俺に絡み付いた植物がそうさせてるから……振り返った先にいたのはもちろんドリアード。


「へ、へへへ。教えてくれてありがとう」


「馬鹿だ馬鹿だとは思っていたがここまでとはな。逃げ出したクセにわざわざ植物がわんさかある場所に来るなんて、アルフ、本当はお仕置きされたかったんじゃないのか?」


 ニタリと笑ったドリアードに合わせて植物が俺とグルフナを締め上げていく。


 く、くそう……念話じゃなくて生の声だったから気付くのが遅れた。最近ドリアードはいつも人形に入ってたから油断してしまった。


 ルトルに助けを求めようとするも、俺と同じような状況に陥っていた。ちょっと顔を赤らめて呼吸が荒くなってるのは、俺よりも締め付けがキツいからだろう。


「――を焼き尽くせー! ブレイズスタンピング!」


 突然、ドリアードが燃え盛る火柱に包まれた。その隙に俺に絡み付いていた植物が切り落とされる。


『なんだか面倒事の臭いがするな。私は姿を消して様子を伺う』


 当たり前だけど、あの程度の火魔法でドリアードがダメージを負うはずもなく、溜め息混じりの声を残して消えた。


「大丈夫か!?」


「直ぐに治癒魔法をかけてやるからな!」


「こっちへ連れて来い!」


 何がなんだか分からぬまま、俺は普通の状態の平原まで連れてこられた。なんてこった、ルトルと離れてしまった。


「すまないね。もう1人は助けられなかった……」


 ごてごてした装飾の付いた錫杖を持った男が前に来る。ていうか助けられないもなにも、俺たちは襲われてた訳じゃない。ただドリアードとじゃれあっていただけで……ああ、でもはたから見るとそう見えたのか。


『ルトルはロポリスが館に戻したから気にするな』


 良かった。なら安心だ……て、おい待て。それなら俺も一緒に戻してくれたらよかったじゃないか。ロポリスめ、きっと2人同時は面倒臭いんだもんとか考えてそうだな。


「こんな所で何をしている。見たところ冒険者ではなさそうだが」


 治癒魔法をかけられているところに質問された。普通は魔法が終わってからじゃないか? せっかちなやつだな。


 ま、確かに今の俺は部屋着で丸腰。とても冒険者には見えないだろうから気持ちはわかる。それに持ち物といえば腰に下げた偽卵の入った皮袋とポケットにある冒険者登録証だけ。


「ここは危ないんですよー。マトラ平原の領主館周辺はBランク以上の冒険者以外、立ち入りを禁止されてるんですから」


 やけに小柄な兎獣人がピョンピョン跳ねながら俺を観察してくる。


『へぇ、珍しいな。アイツ、兎獣人とハーフリングの混血だぞ』


「おいお前! それはなんだ!?」


 頬に傷のある男がゆらゆら寄って来たグルフナに槍を向けた。


「え、えと、俺は冒険者でこのハンマーは相棒で……ほら」


 泣きそうな雰囲気で俺の背に隠れてしまったグルフナを持って振り回してから冒険者登録証を見せた。


「Cランクか」


「もしかして他の装備品や荷物は剥ぎ取られたんですかー? Cランクなんてザコなのに少人数で行動するからですよー」


「止めないかジャコモ。仲間がすまないな」


「謝る必要なんてないですよリーダー、こいつ違反者なんですから」


 ほう、フードを目深に被ったこの人がリーダーなのか。


「そうとも限らないよ。君、もしかして別の町から来たんじゃないのかい?」


 一瞬、錫杖を持った男の優しい目が真っ黒になった。その一瞬で意識を吸い込まれたのかと思うほど綺麗な目……あ、これ魔眼か。


「どうなんだい?」


 つい目に向けて伸ばしていた手をやんわり戻されて微笑まれた。


「あ、はい。俺の拠点はメネメス国のマクルリアの町なんですが、フェグナリア海岸に住んでる人魚の友人に会いに行く途中なんです」


 久し振りに使うなこのでっち上げた旅の理由。ちょっと付け足しているのは成り行きだ。


「別の町どころか国が違うのか。そりゃ知らなくてもしかたねぇな」


「メネメス国なんてめちゃくちゃ遠いじゃないの。それなのに仲間を1人失くしてしまうなんて……辛いでしょうね」


 赤いローブを纏った額にも目のある女の人が頭を撫でてくれる。


『ルトルのことは誤魔化せ。悲しい振りなんて能天気なアルフには無理だろ』


 失礼な助言をするドリアードだけど、否定できないのが悲しい。


「そ、その、あれは違うんです。俺は、えと……砂使いなんで、あれは砂で作った囮っていうかなんていうか……」


 上手く説明できない。諦めて地面の土を材料に砂粒大の偽卵を大量に作り、ルトルの姿に整えた。少し荒い部分もあるけど、これなら納得してくれるだろう。


「へぇ大したもんじゃないか」


 箒をもった中年の女の人が感心してくれた。きっとこの人は良い人だ。


「Cランクの1人旅……良くあるあれだな」


 誰か分からないが小馬鹿にした声を出しやがった。こいつはろくでもないヤツだろう。


「でもよかった。それなら犠牲者はいないってことだろ」


「この砂人形、悔しいけどちょっと勧誘したくなる出来映えね」


 なんだかゾロゾロと人が現れ始めたぞ。 えーっと、全部で……12人か。


「簡単だが身元も……うん? なんだお前、ジュエルランクの商人じゃねぇか!」


 冒険者登録証を渡した槍を持った男が今さら驚いた。すると他の人たちも確かめようと俺の冒険者登録証を手渡ししていく。


「あのぉ、そろそろ返してもらえせませんか?」


「ん? ああ、悪いな」


 精悍な剣士が冒険者登録証を返してくれた。けど、そのまま自己紹介が始まってしまった。さらに、警戒に当たっていたらしい2人も姿を見せて全部で14人。


 何度も続く「よろしく」に頷いてわかったことは、彼らが3つの冒険者パーティー合同でこの平原の調査依頼を請け負っているということ。


 まず、5人組の巨人の刃(ティタンブレード)

【職業と名前】

 下級精霊剣士ノービスエレメンタルソードマスターのレアル。

【種族と印象】

 エルフ。耳が長いな。

【職業と名前】

 魔封槍使い(アンチマナランサー)のビーニル。

【種族と印象】

 天使族。白い翼がある。ろくでもないヤツはこいつだな。

【職業と名前】

 巨人盾士タイタニックシールドマスターのタイナ。

【種族と印象】

 タイタン。今は小さくなってるそうだ。硬そう。

【職業と名前】

 血液使い(ブラッディボール)のリンガム。

【種族と印象】

 アセマ族。人間の姿を真似てる。コルキスと話が合いそう。

【職業と名前】

 戦場仕立て屋(マッドテーラー)のピッチ。

【種族と印象】

 種族はサルパ族。透けてる……。


 次に7人組の巨人の魔弾(ティタンブレット)

【職業と名前】

 悪魔祓い(エクソシスト)のキリック。

【種族と印象】

 イビルハーフ。顔はまぁまぁ。でも目は部屋に飾りたいくらい美しい。

【職業と名前】

 瞳術師(メロイック)のジャンディ。

【種族と印象】

 3つ目天女。この人も額の目が綺麗だ。3つあるんだしくれないかな。

③ 

【職業と名前】

 上級召喚師(ハイサモナー)のバクラ。

【種族と印象】

 小瓶小人。小瓶を背負ってる小人……その小瓶に話かけるヤバいやつ。

④&⑤

【職業と名前】

 呪歌使い(ガルドレ)のラルとレロ。

【種族と印象】

 種族はセイレーンハーフの姉弟。鼻歌でハモってる。綺麗な声だ。

【職業と名前】

 鏡の魔女(スペクルムウィッチ)のネヴィル。

【種族と印象】

 クロムロー。怪しげな美人。魔法関連ギルドに聞けばどんな魔法使うかわかるかもな。

【職業と名前】

 水魔法使い(アクアウィッチ)のリース。

【種族と印象】

 マーメイド。箒を持ってる人魚。箒は絶対横乗り派だな。


 そして2人組の兎と猛毒(ポイズンラビット)はリーダーで種族不明のルカとハーフラビットのジャコモ。


 はっきり言おう。1回で覚えられるか!!


 ただ、人間至上主義のマデイルナン公国にしては様々な種族がいて珍しい。


 彼らは昼食の準備をしていたとかで、食わせてやるから向こうで見たことを聞かせろと、同席させられる羽目になった。

~入手情報~


【名 前】レアル

【種 族】エルフ

【職 業】下級精霊剣士ノービスエレメンタルソードマスター

【性 別】男

【年 齢】207歳

【レベル】81

【体 力】1552

【攻撃力】1921

【防御力】940

【素早さ】917

【精神力】731

【魔 力】3029

【通常スキル】

 消費魔力減少/短縮詠唱/極み剣術/剣の知識/剣覚醒/下級精霊剣/6連撃/ハイクイック

【固有スキル】

 長寿/呼び出し/エレメンタルパワー/エルフェンティアー

【先天属性】

 植物/風/水

【適正魔法】

 植物魔法/風魔法


~~~~~~~~~


【名 前】ビーニル

【種 族】天使族

【職 業】魔封槍使い(アンチマナランサー)

【性 別】男

【年 齢】193歳

【レベル】104

【体 力】1529

【攻撃力】2002

【防御力】788

【素早さ】2031

【精神力】1041

【魔 力】2002

【通常スキル】

 槍術/時雨翼槍/虚蝉薙/魔法封じ/クリエイトランス

【固有スキル】

 飛行/長寿/天輪/発光/エンジェルフェザー/シャインランス/アンチヴォイス

【先天属性】

 氷

【適正魔法】

 氷魔法


~~~~~~~~~


【名 前】タイナ

【種 族】タイタン

【職 業】巨人盾士タイタニックシールドマスター

【性 別】女

【年 齢】29歳

【レベル】31

【体 力】2031

【攻撃力】1250

【防御力】6018

【素早さ】1571

【精神力】964

【魔 力】1019

【通常スキル】

 硬質化/結界術/盾覚醒/足音/極み盾防御/盾の知識/シールドフォース/ジオテックシールド/ハイディフェンス

【固有スキル】

 神域化/祈り/巨人の誇り/ギガースアーマー/マナナックル

【先天属性】

 土

【適正魔法】

 土魔法


~~~~~~~~~


【名 前】リンガム

【種 族】アセマ族

【職 業】血液使い(ブラッディボール)

【性 別】男

【年 齢】30歳

【レベル】78

【体 力】810

【攻撃力】2597

【防御力】4632

【素早さ】4031

【精神力】2000

【魔 力】2000

【通常スキル】

 侵入/高速移動/老化/ハイクイック/ブラッディアームズ

【固有スキル】

 吸血/飛行/覚醒/数数え/オウルクロウ/ルミナスブルー/ヘブンズレーザー

【先天属性】

 火

【適正魔法】

 火魔法


~~~~~~~~~


【名 前】ピッチ

【種 族】サルパ族

【職 業】戦場仕立て屋(マッドテーラー)

【性 別】男

【年 齢】30歳

【レベル】104

【体 力】521

【攻撃力】8012

【防御力】100

【素早さ】1993

【精神力】2755

【魔 力】8012

【通常スキル】

 高速採寸/高速裁断/高速裁縫/高速仕上げ/素材価値判定/透明化

【固有スキル】

 浮遊/結合/濾過/氷耐性/火耐性/ジェット推進/クローン増殖/アブゾープションチェーン/クリアニードル/プチエンチャント

【先天属性】

 水

【適正魔法】

 水魔法


~~~~~~~~~~


【名称】焔林檎

【分類】精霊樹

【分布】キリオ火山/マクルリア遺跡/フラテファート島 など

【原産】フラテファート島

【属性】火/植物

【希少】☆☆☆☆

【価格】

  葉:セイアッド銅貨1枚/100g

  枝:セイアッド銅貨3枚/1本

  実:セイアッド銀貨13枚/1個

 樹皮:セイアッド銀貨20枚/1kg

 丸太:セイアッド銀貨36枚/1個

【アドイードのこっそり解説】

熟れると燃え盛る真っ赤な林檎の木だよ。葉っぱすっごく良い香りすりゅよ。実はシャキッとした歯応えで、甘くて美味しいね。香りの成分には体温を高める効果があるんだって。熟れた焔林檎は何かにぶつかった衝撃で激しく燃えりゅかりゃ、武器として使われることもあるんだよ。でも取り扱いが難しいよ

アドイードはジュースにしたのが好きなんだ。リュトリュ君がアリュフ様用の紅茶にしたいって言うから生やしたけど、アリュフ様気に入ってくれりゅといいなぁ。


~~~~~~~~~


【名称】小人小瓶

【分類】魔法瓶

【属性】無

【希少】☆☆☆☆☆☆

【価格】セイアッド金貨4枚

【ドリアードのニヤニヤ解説】

小さい種族捕獲専用の小瓶だ。小瓶の栓を抜き、どのような小さい種族を捕まえたいか声に出す。そして再び栓をすると要望に近い小さな種族を何処からか強制転移させ小瓶に閉じ込めてしまう。長期間小瓶に閉じ込められる代わりに、固有スキルが強化されるらしい。アルフの卵から出てきた誘拐にうってつけな小瓶だ。


~~~~~~~~~


【天使族】

翼を持った飛行民族。

美しく空を飛ぶことにプライドを持っている。かつては神の使者を名乗り他種族から貢物をせしめていたが、現在は普通に生活している。基本的に高い場所を好んでいる。性格の捻れたくそ野郎が多い種族でもある。


~~~~~~~~~


【アセマ族】

吸血する種族。

他種族の血液を主食にしている。しかし本当は好き嫌いや栄養になるかを気にしなければ、液体なら何でも食べることができる。基本的に他種族の見た目を模して生活しているが、本来の身体は青く発光する球体である。また、物の数を数えるのが大好きな一面も持っている。


~~~~~~~~~


【サルパ族】

透明な身体を持つ海洋種族。

柔らかく透明な身体を持っており、空中を浮遊することも可能。水中を好むが陸上でも問題なく暮らせる。草食で肉を好まない種族でもある。また、全ての個体にクローン増殖という固有スキルが発現する事でも知られている。

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