118話 スライム遊び
後書き修正。
兄様の思いつきでこの町、ヒュブクデールの1番分かりにくい場所でお店屋さんをすることになったんだ。意味わかんないよ。
ぼくが思ったとおりお客さんは全然来なかった。あんまりにも暇だったから遊びに出ちゃうのは仕方ないよね。とりあえず屋台で軽食を買ってディオスと一緒にヒュブクデールの町を歩いてる。
食べながら歩くなんて下品だけど気にしないよ。今はお忍びみたいなものだもん。
「兄様って勉強はすごくできるのに頭は悪いよね。ぼくがしっかりしなきゃ」
遊びに出たいって言うと渋られたからお店の宣伝もするって約束したんだけど、そもそも宣伝が必要なら大通りでお店屋さんすればいいんだよまったく。
「あ、これ美味しいねディオス」
半分こした走り魔書もどきの炙り焼きが想像よりずっと美味しくておかわりを買いに戻る。
「おっ、さっきの坊っちゃんじゃねぇか。どうした?」
「おかわりを買いに来たんだよ」
「さっそくリピーターの仲間入りか? 嬉しいねぇ、1つおまけしてやるよ」
「くふふ、ありがと。ディオスも美味しいって言ってたよ」
珍しく愛想をふりまいてたディオスにおじさんも気をよくして手を振って見送ってくれた。
いっそこのまま食べ歩きなんてのもいいかなぁ。でも約束したからなぁ……あ、しまった。さっき屋台のおじさんに宣伝すればよかったのに。失敗しちゃった。
「あれ? あの花壇からはみ出てる草はなにかな?」
屋台からちょっと進んだところで変な植物を見つけた。ごそごそ動いてるし妙に太い。もしかしてぼくの知らない――ってなんだ、草人か。危うくヒストリアの無駄遣いしそうになっちゃったよ。
「ほぇ……美味しそうな匂いがすりゅ」
なんだか頭空っぽそうな草人が花壇に顔を突っ込んでただけだったなんてつまんないの。それにしても相変わらずよく分かんないことしてるなぁ。草人って本当に変わり者だよね……あっ、目が合っちゃった。
「ねぇねぇ、そこのくそガキ」
くそガキ……どう見ても草人の方が幼く見えるし、いきなり悪口を投げつけるそっちの方がくそだよ。でも平気。怒らないよ。だってぼくは賢いから知ってるんだ。草人の言うくそガキっていうのは可愛い坊やとかお嬢ちゃんって意味なんだよ。
「そりぇ美味しいそだね?」
おまけしてもらった走り魔書もどきの炙り焼きを凝視してる。涎も垂らしてるしちょっと怖い。あ、これ中身が植物の図鑑っぽくなってるのか。そりゃ草人が欲しがるわけだよ。
「た、食べる?」
「わぁいいの? くそガキなのに良い子だね。ありぃがとね」
あれ? え、もしかしてくそガキって本当にくそガキって意味で言ってるのかな……あの頭からぴょこっと出てる芽を引っこ抜いてやろうか。
「あ、そだ。ねぇくそガキ。こんなでこんなでこ~んなの知りゃない?」
短い手足で何かを表現しながら質問されたけど全然分からない。ただ、欲しいものがあるんだなって感じがしたから兄様のお店屋さんを教えてあげよう。その説明中に頭の芽を抜くようディオスに目配せしておく。
「安いの? 安いの大好き~」
むぅ、もうちょっとだったのにパタパタ走って行っちゃった。しかも走りながら食べてるし。さすがにあれは品がないね。
「え? ううん。ディオスは悪くないよ。だからそんなしょんぼりしないで」
走り去った草人の背を見て思う。宣伝、もうあれでいいかなって。でも1人だけってのも……うーん………あ、そういえばロポリスが見えない文字で道案内を書いてたよね。じゃあぼくもそれでいいや。
「ねぇディオス。確かあそことあそこの家の壁に書いてたよね」
ディオスは頷いたあと、他の所も指し始めた。
「そっかぁ。あそこにもだし、ああ! この花壇にも書いてたっけ。じゃあこの通りは必要なさそうだね」
ぼくは別の通りに書いちゃおう。
なんて書こうかな。ロポリスは兄様の言うとおり真面目な感じで書いてたから……ぼくはもっと親しみを込めよう。
「ディオス、あっちの通りに行こう」
このヒュブクデールはグリモアニアがとっても多い。町自体もグリモアニアが寿命を全うしたあとに残る魔書が基礎になってるんだ。
あと、グリモアニアはある程度の高さまでなら浮かぶことができる。だから、家の屋根にドアがあったり2階や3階にもベランダ風のお店屋さんがあったりする。こういうところはクランバイアとちょっと似てるね。
「案外屋根に書いた方が見付けやすいのかな」
ちょうど屋根にあるドアからグリモアニアの女の人が出てきた。ヒストリアで見ると、隣の家の幼馴染に料理のお裾分けをするって分かったよ。
ぼくはそのドアに、《美しきジュエルランク商人のお店はあっちだよ 》《来てくれると嬉しいな、間抜けな店主より》《美味しい血の人は大歓迎》みたいな宣伝文句をたくさん矢印と一緒に書いてみた。
もちろん、魔力を当てないと見えない文字でね。矢印は浮かび上がってお店がある方角を指すようにしてあるよ。
グリモアニアは魔力に敏感な種族だからきっと気付くと思うな。それに毎日見てる自分の家のドアなんだもん、これで気付かなきゃグリモアニア失格だよ。
「うんうん、いい感じだね」
文字と矢印だけじゃ味気ないと思ったから、絵と地図も描いてみたよ。確認のために魔力を当ててみると、目玉の周りにたくさんの口が付いた絵が浮かび上がる。くふふ、これは大傑作だね。
よし、じゃあこれを色んな所に不完全投影すれば宣伝は終わり。あとは遊んで――
「ちょっとあなた。人の家のドアに落書きなんて感心しないわね。どこの子かしら?」
満足してたら、さっきのグリモアニアが後ろから声をかけてきた。絵を描くのに夢中で周りを気にしてなかったよ。失敗失敗……よし、怒られる前に逃げちゃおっと。
「あ、待ちなさい!」
ダークネスミストを使ってディオスと霧になる。
ちょうどいいからこのまま町の外に出よう。まさかそこまでは追ってこないだろうし。ついでに町を出るまで、見える屋根全部にさっきの宣伝を不完全投影しとこうっと。
「ここら辺でいいかな」
ヒュブクデールの町を出て、町が見えなくならないギリギリの距離でダークネスミストを解除した。この辺りは特にスライムが多く生息しているらしくて、名前もスライム平原っていうみたい。てことはスライム遊びが1番だね。
さっそくスライム捕まえて……うんうん。警戒心の欠片もないスライムは、ちょっと探しただけで100匹も集まったよ。
逃げられないようシャドーウォールで2匹ずつ囲もう……あ、ディオスが攻撃してきたスライムをひと叩きして殺しちゃった。
「まだ殺しちゃだめだよ。見てて、スライム遊びはこうするんだよ」
説明がてら2匹のスライムに闇の魔力を浴びせる。こうするとたまに進化するんだ。スライムはとっても進化しやすい魔物だからね。ヒストリアは使わないよ。だってどれくらい魔力を浴びせればいいか分かったり、どれが進化する個体か分かったら楽しくないもん。
くふふ、待ちきれなくなったのかな。ディオスもぼくの真似をし始めたよ。無の魔力だとどんなスライムに進化するんだろ。楽しみだなぁ。
「あ、失敗しちゃった」
つい考えてたらスライムに魔力を浴びせすぎちゃった。意外とこの塩梅が難しいんだよね。ちなみに、パチャンって弾けて死ぬか、ぬたぁって地面に広がって死ぬかで食べられるスライムかが分かるんだよ。弾けた方は食べられないからね。
「次はあのスライムに宝石グミをあげてみようっと」
兄様からたくさん宝石グミをふんだくったロポリスは、ぼくにも少し分けてくれたんだ。まあでも、使い道の少ないターコイズグミばっかりだけど。
「うーん、食べない」
スライムは何でも食べるのに、このターコイズグミは嫌みたいだね。
でも、そんなことは関係ないよ。スライムの身体にねじ込んむこんで……っと。あ、身体に入ると消化するんだ。くふふ、嫌そうに震えてるなぁ。なんか意地悪したくなっちゃうね。
「全部入れちゃえ」
持ってるターコイズグミを全部スライムの身体にねじ込んだよ。透けて見えるスライムの身体の中がターコイズグミでぎゅうぎゅうになってる。集合体って感じがして可愛い。でもこれは消化し終わるまで時間がかかりそうだね。
そうだ、要らないポーションとかも全部あげちゃおう。
ポーションの種類ごとにスライムを隔離して、無理矢理ねじ込んで……コイツには残ったポーションを全部で……よし、これも消化するのに時間がかかるかな。
でも宝石グミとは違ってマジックポーションとかステータスアップ系のポーションを入れたスライムはどことなく嬉しそう。
「くふふふ、さっきのスライムが羨ましそうに見てる……わっ、見てディオス。あのスライム、ポーションをあげたスライムに近付いてツンツンし始めたよ。交換しようってことなのかなぁ」
でもあっち行けってされてるね。しばらく見てたけど、ポーションをあげたスライムたち全部にそっぽ向かれてたよ。
よ~し次は残ったスライムにはカッコいいポーズを教えよう。スライムって意外と物覚えがいいからね。個体差はあるけど教えたことを再現するくらいは何てことないよ。
「くふふふ、ディオスは真似しなくてもいいってば~」
スライムに魔力を浴びせながらぼくのカッコいいポーズを真似るディオス。可愛いね。
久しぶりにスライム遊びをやってみたけど楽しいな。今度は兄様も誘ってみよう。兄様の卵をスライムに食べさせたらどうなるのか見てみたいもん。
##########
ルトルとドリアードとお茶を楽しんだあと、少しずつお客さんが来始めた。何人かは金額を見て、「なるほど間抜けだ」とか呟いている。失礼だな。
ちなみにドリアードは姿を見られると面倒だってグルフナの中に入っていった。どうして人形じゃないかというと、ロポリスの日向ぼっこを邪魔したくなかったかららしい。
「アルフ様、あの椅子を買いたいと仰る方が……」
俺が隠れ物置小屋の中で商品を並べ直していたらルトルが入って来た。あの椅子とはなんぞやとか思って外を見ると、ドリアードが木箱を変形させた揺れる椅子に夢中になってる人がいた。
「あれ売っても大丈夫?」
『ああ。でもフカフカンリーフは売らない方がいいぞ。あれは私の力が少し宿ってるからな』
グルフナの中からドリアードが返事をする。
「ギギゥ」
ドリアードが喋るとグルフナはくすぐったそうに揺れた。
「じゃあフカフカンリーフは非売品で。椅子の値段は共通銀貨1枚でいいかな。どうしてもフカフカンリーフが欲しいって言われたら、お断りして椅子の値段を下げて。下げ幅はルトルの判断で決めていいよ」
「分かりました」
あの椅子を欲しがるなんて、なかなか良い目をしている。めちゃくちゃ座り心地が良かったし、揺れてるのが楽しかったからな。
そうだ。俺も新しい家にはあれを置こう。お気に入りの木でドリアードに作ってもらえばなお良い。
『椅子が銀貨1枚……普通、家具はどんなに安くてもその値段じゃ買えないぞ。アルフ、金銭感覚をどこに捨ててきたんだ?』
別に儲けたいわけじゃないからいいんだよ。
そんなこんなで日が沈みかけた頃、モネールが家族を連れて戻って来た。両親と妹2人。父親と末の妹が人間で、あとは皆グリモアニアだった。
「ほらね、言った通りでしょ」
商品を前にどこか誇らしげなモネール。
妹2人はキャッキャ言いながら、木のかごに欲しいものを入れていく。詠唱もせずかごを浮かせながら選んでいるのは、さすがグリモアニアだ。
そうそう。あのかごはドリアードに作ってもらった。お客さんは皆、大量に買ってくれる。だからこういうのがあった方がいいとルトルが助言してくれたんだ。
モネールと母親は右側に並べた帽子やアクセサリーを見ている。血走った目がちょっと怖い。
「おおお、これがレッサーガルーダの卵……」
大蛇を身体に巻き付けたモネールの父親がうっとりした声で卵を撫でている。げっ、目があってしまった。
「本当にクランバイア金貨40枚でいいのか?」
「え、ええ。今日限定の特別価格ですから」
「買おう。他にも魔物の卵はあるのか?」
父親が店内を見ながら聞いてくる。でも残念ながら魔物の卵はレッサーガルーダの卵しかない。
「レッサーガルーダの卵ならもう1つありますが……」
「何!? どこにあるんだ? それも買うぞ!」
俺の肩を力強く掴んでくる。痛い。
「持って来ますから、落ち着いて下さい」
「頼む! ああ、レッサーガルーダが2体も俺の従魔になるなんて夢みたいだ」
感極まっている父親を見て、大蛇が面白くなさそうに舌を出し入れしている。
「ルトル、レッサーガルーダの卵を出してくれないか?」
外でモネール達の紅茶を用意しているルトルに声をかけた。でも代わりに返ってきた言葉はコルキスのものだった。なんだ、戻ってきてたのか。
「兄様、どうしよう……」
珍しく元気のない声だな。きっと原因はコルキスの横にある真っ黒い箱だ。やたらと不穏な雰囲気を醸し出している。
「あのね、スライム遊びをしてたら進化しちゃったんだけど……これ見て」
コルキスが真っ黒い箱を叩くと中が露になった。そこには4匹のスライム……何だこれ。全部見たことない種類だ。
「左から、イージススライム、ハンサムスライム、ケラースライム、グラビトンスライムっていうんだけど……全部問題がある新種なんだ。どうしたらいい?」
コルキスが小さく指を動かしながら上目遣いでそう聞いてきた。
どうしたらいいって……俺に分かるわけない!
~入手情報~
【種族名】イージススライム
【形 状】スライム型/ツンデレ型
【食 用】不可
【危険度】A
【進化率】-
【変異率】-
【先天属性】
必発:水/植物
偶発:-
【適正魔法】
必発:-
偶発:-
【魔力結晶体】
何かにデレデレしている間のみ発生
【棲息地情報】
スライム平原
【コルキスヒストリア手帳】
新種のスライム。
ステータスを食べちゃうスライムだよ。食べられた分は何をしても元に戻らないから気を付けないとだね。
~~~~~~~~~
【種族名】ハンサムスライム
【形 状】スライム型/国宝級イケメン型
【食 用】可
【危険度】SS
【進化率】-
【変異率】-
【先天属性】
必発:植物
偶発:-
【適正魔法】
必発:植物魔法
偶発:-
【魔力結晶体】
異性からアプローチされている間のみ発生
【棲息地情報】
スライム平原
【コルキスのヒストリア手帳】
新種のスライム。
とってもハンサムなスライムだよ。スライムにとってはだけどね。ヒストリアを使わなきゃぼくには違いが分からないなぁ。不細工なものをハンサムにする固有スキルを持ってるよ。ぼく直伝のカッコいいポーズをとるのが得意みたい……げっ。
~~~~~~~~~
【種族名】ケラースライム
【形 状】スライム型/偽神型
【食 用】不可
【危険度】B
【進化率】-
【変異率】-
【先天属性】
必発:運/命/火/植物
偶発:-
【適正魔法】
必発:-
偶発:-
【魔力結晶体】
ギャンブルに勝ったあとの数分間のみ発生
【棲息地情報】
スライム平原
【コルキスのヒストリア手帳】
新種のスライム。
運を操作して気紛れに幸運をもたらす不死のスライムだよ。不死だなんて羨ましいな。執拗に嫌がらせ行為をし続ける習性があるよ。迷惑だね。
~~~~~~~~~
【種族名】グラビトンスライム
【形 状】スライム型/ブラックホール型
【食 用】不可
【危険度】SSS
【進化率】-
【変異率】-
【先天属性】
必発:無/風/植物
偶発:-
【適正魔法】
必発:無魔法
偶発:-
【魔力結晶体】
寝言を言っている間にのみ発生
【棲息地情報】
スライム平原
【コルキスのヒストリア手帳】
新種のスライム。
何でも引き寄せて潰せるスライムだよ。潰す方向やどこで潰すかも思いのまま。動かなくても餌を得ることができるから、とっても怠惰な性格をしてるみたい。けどその気になれば星をも壊せる恐ろしい力を発揮するよ。
~~~~~~~~~
【種族名】走り魔書もどき
【形 状】足つき書籍型
【食 用】可
【危険度】G
【進化率】☆
【変異率】★★★★★
【先天属性】
必発:-
偶発:全属性
【適正魔法】
必発:-
偶発:全属性
【魔力結晶体】
一部の変異種にのみ発生
【棲息地情報】
ヒュブデール周辺/本屋/図書館など
【魔物図鑑抜粋】
魔書に擬態した本の魔物。魔物ではあるがとても弱くただの足が生えた本と認識されている。本の内容は個体によって種々雑多。先天属性も適正魔法も無しだがスライムに匹敵するほどの変異率を誇るため、逆に無しは珍しい。進化するほど本物の魔書に近付いていく。基本的に日中はお気に入りの隠れ家でじっとしており、夜になると足を使って活発に動き回る。とりわけ満月の夜は狂ったように走り回るため名前の由来にもなっている。過食部は足だが生で食べると本に書かれた幻覚に年単位で苛まれるので必ず火を通してから食べること。幻の町とされるヒュブデールの屋台なら半生でも安全に食べられるらしいが、筆者は通常食用不可である本部分を食べてみたい。
~~~~~~~~~~~
【名 前】マリ
【種 族】イージススライム
【性 別】女
【職 業】ランサー
【年 齢】17歳
【レベル】10
【体 力】1
【攻撃力】1
【防御力】1
【素早さ】1
【精神力】1
【魔 力】1
【通常スキル】
貫通
【固有スキル】
スライムグングニル/イージスの理論/消化/粘液
【先天属性】
水/植物
【適正魔法】
無し
~~~~~~~~~
【名称】シャドーウォール
【分類】下級闇魔法
【効果】☆☆☆
【詠唱】モブデスト基礎魔法言語/乱文不可
【コルキスのヒストリア手帳】
真っ黒な障壁を作り出して攻撃を防ぐ魔法だよ。障壁に触れた者を盲目状態にすることもできるんだ。
~~~~~~~~~
【名称】ターコイズグミ
【分類】宝石グミ
【属性】運
【希少】☆☆☆
【価格】共通金貨25枚
【コルキスヒストリア手帳】
ミツギカラスが作り出す特殊なグミだよ。食べると一定時間だけ運が良くなるターコイズによく似たグミなんだ。でも効果はちょっぴりだけなんだよね。泥みたないな味らしいよ。
~~~~~~~~~
【名称】走り魔書もどきの炙り焼き
【分類】屋台飯
【属性】内容による
【希少】☆
【価格】共通木貨50枚
【コルキスのおやつノート】
売ってる町はヒュブデール。屋台の名前はヘッセルの魔書炙り。新鮮な走り魔書もどきを串に刺して、屋台のおじさんの魔書に書かれた特殊な火魔法で炙ってあるよ。基本の味は走り魔書もどきの内容ごとに違うけど、味付けはおじさんの火魔法のみ。なのにすっごく美味しいんだもん。凄いよね。食べたのは血液特集だよ。次は血の池画報にしようかな。
~~~~~~~~~
【スライム平原】
ヒュブクデールの町の領域にある平原。
Gランクの魔物ばかり生息している。特にスライムの生息数は群を抜いている。ヒュブクデールに住む者が比較的安全に猟や採集するために存在している。
~~~~~~~~~
【スライム遊び】
スライムを使ってする遊び全般のこと。
クランバイア魔法王国では誰もが1回はする遊びである。スライムに魔力を浴びせたり、ゴミを食べさせたりして進化を促す遊びや、魔法の的にするなど様々な遊び方が存在する。進化したスライムが役立つ場合は冒険者ギルドに売り払い、お小遣い稼ぎもできる。また、時間差で進化する場合もあるため、クランバイア魔法王国にはスライムの上位種がとても多い。
~~~~~~~~~
【カッコいいポーズ】
コルキス・ウィルベオ・クランバイアがカッコいいと思うポーズ。子供にありがちな、少し恥ずかしさも混じるポーズである。大人がするには大変な勇気が必要。