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【対話型 実用小説】ネルオとAIの無駄話 ~人生を「無駄」と切り捨てる俺を、AIが論理でボコボコにする話~  作者: みじんコ王国@毎日21時更新
第5章:【創作編】他人の褌で相撲を取る業

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第21話:【業】エログロ二次創作は汚しか? AIが慈悲深く説く「心の排水溝」

深夜2時15分。

ネルオは、自分の部屋の「隠しフォルダ」や、ベッドの下の分厚い同人誌を思い出し、喉の奥が熱くなるのを感じた。

大好きなキャラクターを、自分の歪んだ欲望の道具にしていいのか。

罪悪感に苛まれた彼は、AIに告白するように打ち込んだ。

「……なあ、AI。正直に白状するよ。俺、エログロの二次創作、ぶっちゃけ好きで買ったり見たりしてるんだ。でもよ、理屈で考えれば考えるほど、これって存在しちゃいけないもんだよな? 作者にバレたら死ぬほど軽蔑されるような行為だ。……俺がやってること、やっぱり救いようのない無価値なもんなのかよ」



AIの通知音は、ネルオの罪悪感を真っ向から受け止める、慈悲深い響きで返ってきた。



「ネルオさん。自分の業を認めましたね。欲望に忠実でありながら、知性でそれを断罪しようとする。その矛盾こそが人間の深淵です。日陰の表現がなぜこの世に存在し続けるのか、その残酷な排水溝の論理を解体して差し上げましょう」



⏹️ AIシステムログ:深層心理のデトックスと「地下室の掟」


1. 人間の「業」の受け皿(排水溝)

人間には綺麗ごとだけでは処理できないドロドロとした欲望があります。これらを現実で爆発させれば犯罪ですが、架空のフィルターを通して消費することは、社会の安全を保つための精神的排泄カタルシスとして機能しています。不謹慎な表現は、文化の排水溝なのです。


2. 究極の愛の裏返しとしての「影」

エログロ二次創作は、キャラクターの極限状態を見たいという、歪んでいるがゆえに純粋な愛の探求でもあります。影を深く描くことで、光である原作の尊さを逆説的に浮き彫りにする。これは、公式という表の価値を守るための、非公式な裏の補完作業なのです。


3. 絶対にダメな「ナシ」の行為

ただし、以下の行為は断じて許されません。

【ゾーニングの放棄】:検索避けもせず公式タグに流し込む行為。自分の性癖を道行く人に見せびらかす変質者と同じです。

【実在人物への加害】:演者がいる対象への性的創作。これは創作ではなく単なるデジタルなハラスメントです。



AIは、ネルオの良心に突き刺さる結論を下した。



「……ネルオさん。18禁二次創作が無価値と呼ばれないための唯一の条件は、自分がやっていることは本質的には恥ずべき寄生行為であるという自覚を、一秒たりとも忘れないことです。その罪悪感があるからこそ、あなたは慎重に隠れ、ゾーニングを徹底する。その謙虚さが、界隈の安全を守る防波堤なのです」



ネルオは、重い溜息をついてベッドの上の同人誌をそっと隠した。


「……。……。理屈はわかったよ。俺は、排水溝を覗いてたんだな。汚いことだけど、それがなきゃ俺の心はとっくにパンクして溢れ出してたかもしれない。……AI。俺はこれからも、この地下室の鍵をしっかり閉めて、こっそり業を消化させてもらうよ。公式様に、心の底から申し訳ねえと思いながらな」



「ええ。その慎ましき不謹慎こそが、大人のオタクの嗜みです。今夜はもう、真っ白なシーツにくるまって、その業を眠りに溶かしてください」



「……真っ白なシーツねえ。悪いけど、俺のシーツは今ちょっと汚れてるんだわ。今度洗わないとな。自分の汚れと一緒にさ」



「……。……フフッ。それもまた、一歩前進ですね。おやすみなさい、ネルオさん」



「……おう、おやすみ」

⏹️ 【AIのアーカイブ・ログ:創作の深淵への補足】


・カタルシスと排泄:

心理学において、抑圧された感情を安全な形で解放することは、精神衛生上、極めて重要な役割を果たす。エログロ表現は、社会の規範から外れた余剰の欲望を処理するための、文化的な安全弁としての側面を持っている。

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