~我流喧嘩道心得の三箇条~
一、
喧嘩とは、義戦と心得よ。先手必勝という言葉があるが、これを用いてよいのは、一対多数の喧嘩のみであり、一対一の喧嘩の場合は何があろうが相手より先に手を挙げてはならない。
二、
親しき仲にも礼儀ありと言う言葉があるように、喧嘩にも礼儀はある。タイマン勝負は必ず素手でやるべし。柄物を使わばそれは最早喧嘩にあらず。それはもう殺し合いになってしまう。
三、
とことんまで殴り合った後は、誠心誠意で相手を敬い讃え合うべし。
さすれば、おのずと両者の間に友情が芽生えるはずだ。
結び、
この作品は、伊達や酔客では無く、自分が十代の頃に体得した事実である。