【検証】レビューの効果はどれほどか?
「こんなレビューが効果的です」といったレビュー指南エッセイの類がある。
本当かよ。効果計ったんかよ。
実際に検証すると、レビューの「本当の」集客効果は低い。いいレビューとか、他の読者への影響力とかを気にして書く、または尻込みして書かない、というのは無意味ではなかろうか。
なんか書いてるのはたいていデマ。
むしろ作者への影響力、やる気補充の意味が多大。
「正しい判断は、正しい情報と正しい分析の上に初めて成立する。」- 銀河英雄伝説 ヤン・ウェンリー
※現状のレビューシステムでは、って意味です。いいレビューが再利用されるとかならまた違ってくるんでしょうが。
【読者への影響力】
そこそこのレビューで、100人くらいの人がレビュー枠でその作品を知り、興味を持ってタッチする。
そのうち、あらすじでブラウザバックせず、実際に1話を読むのは半分もいない。
1話ごとにさらに半分、半分と減っていく。が、4-5話くらいまで読んだ読者は、そのまま読み進めるので、後は変わらない。
これがレビューの集客効果による「本当の読者」数だ。
ブラウザバックと読み進めた合計が、たとえば400PVとかになる。
読み進めるのは、もはやレビューは関係なく、作品そのものの力、そして「運」が大きい。
1話読んだ読者が、4-5話まで読み進めて「本当の読者」になるかどうかは、作品そのものの力だ。
力のある作品は、半分ずつではなく80-90% ずつくらいでしか下がらず、間口が狭くても、少ないながら「本当の読者」になる。読者数の多いなろう系に限らず、マイナージャンルとか、一部に刺さる作品とかでもだ。
一方で、ジャンル違いの読者がブラバするのは仕方ない。
人気のなろう系の中でも、書籍化やアニメ化した他メディアでなろうを知った、新しい読者はテンプレ好きかもしれない。長い読者は、それ系はたくさん読んで飽きてしまい、ちょっとひねった系を好むかとか、ハーレムの好き嫌いとか、細かなジャンル違いがあるだろう。
レビュー掲載中にどんな読者がレビューを読むかは、「運」としか言いようがない。
レビューで気を引いても、「その読者にとって」ジャンル違いなら、ブラウザバックする、あるいは冒頭数話でやめる。非なろう系は確率的ハンデがある。
作品がレビュー経由で新読者の目に触れると、PV + 1700 や ユニーク + 250に 増えて「見える」。
しかし250人のうち、1話を読むのは約40人、6話まで読み、「本当の読者」となるのは約20人、わずか7%。
あらすじや数話でブラバする数が、増えて「見える」。「見える」だけ。(オレ調べ)
また、レビューと部分ユニークを見ていると、「正しいレビュー」より「感情をたたきつけた感想」の方が、割合としては、ここまで残る読者を惹く力があるように思う。いずれ検証ネタにしてみたい。
わーいレビューもらった! おかげさまでxxx PVも増えました!
とか無邪気に喜んでる作者見ると、
おかげさまでxxxブラバが増えました!
という実態を知れば、読者増えてない、増えてないよ、とツッコミ入れたくなる。まあやる気補充(後述)の意味はあるのでツッコまないけど。
ここで増えた、「本当の読者」が感想やブクマや評価をつけるかは、さらに「運」だ。
なろう会員読者か、感想やブクマや評価の存在を知っているか(気づきにくい)、知っていても入力欄で気後れしないか。日常的にブクマや評価するタイプの読者か(少ない)感想書くタイプの読者か(もっと少ない)。
20やそこら増えたところで、確率的には程遠い。「運」としか言いようがない。つけば、さらなる新読者を呼び込む可能性が残る。
だから、レビューで pt や感想がつこうがつくまいが、それはレビューの良し悪しに無関係とまではいわないが、ただの「運」だ。確率を上げることはできるが。
逆に言えば、レビュー書いてオススメしたのに、ptとか読者が増えた形跡がない。それはレビューが悪かったとは言えず、その間に対象読者が見なかっただけ、運が悪かっただけ、かもしれない。
同じことは平常時もおきている。
連載更新時に新着更新ワクに載れば、数人から数十人の人がその作品を知り、興味を持ってタッチする。
あるいは誰かのブクマから、あるいはジャンル別ランキングから、あるいは別作品から作者マイページ経由で。
例えば、更新ワク掲載時に20人の新読者の目に触れる。レビューでは100人の新読者の目に触れる。
5話分のPVが一気に増えるから、影響力があるように見えるだけ。
逆に言えば5話分にしか過ぎない。本体を書き進めた方が、新読者獲得の意味では生産的ではなかろうか。
レビューで頑張っても、集客できるのはせいぜい2-300人くらい? そのうち「本当の読者」となるのは?
なろうのシステム上、レビューが良かろうが悪かろうか、いずれ掲載枠から押し出される。それまでの命。
その間に、レビューの良し悪しで新読者が20増えるか5増えるか、1つも増えないかに、さしたる違いはない。
気にするだけ無意味だと思う。
連載ではなく、埋もれた短編や完結作なら多少の意味はある。あるが、そこでブクマや評価がつかなければ、レビューが流れるとともに、また埋もれてしまう。これまた「運」だ。そんなバクチに意味を見だすより、後述の【作者への影響力】の意味の方が確実だ。
そして、沈んだレビューは「作品を知らない読者を集客する」役割を終え、作品の横に並んで「作品を読みに来た読者へ、読み進める判断材料を与える」という第二の役割を果たす。(特に長そうな作品とか、私は読者としてそうしている。)
これについては本稿では述べない(検証中)。
【作者への影響力】
一方では、作者への影響力が多大だ。過大といってもいい。
これはレビュー書いてみるまでわからなかった。無茶苦茶喜ばれる。やる気補充の意味が大きい、らしい。
私は、作者という特定個人に向けて書く感想より、不特定多数の読者に向けて書くレビューの方が、掲示板やブログに書くのと似た感覚で書きやすい。なので感想ではなく、いきなりレビューに書いた。それだけの理由である。「いいレビュー」とか全く考えてなかった。
【まとめ】
実際に検証すると、レビューの「本当の」集客効果は低い。いいレビューとか、他の読者への影響力とかを気にして書く、または尻込みして書かない、というのは無意味。
なんか書いてるのはたいていデマ。
むしろ作者への影響力、やる気補充の意味が多大。
「正しい判断は、正しい情報と正しい分析の上に初めて成立する。」- 銀河英雄伝説 ヤン・ウェンリー
※現状のレビューシステムでは、って意味です。いいレビューが再利用されるとかならまた違ってくるんでしょうが。
コムズカシー人たちがデマ飛ばしてるのにムカついたので書いた。
その幻想をぶち殺す!!