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脱3  作者: 鈴木 一茶
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勇者の新聞物語

 私は、エックスです。全てを滅ぼし自らも消えよう。そう言う彼は、例によって

元勇者であり。そして今は、魔王。そして狂っていた。さて元勇者のエヌ氏は、勇者

引退後に何をしたかというと。新聞社の社長になった。といってもこの事も勇者活動の

一環であり。己に課せられた全人類が正しき心を持たない限り解脱する事が出来ず。

なんどでも蘇る呪い故にであり。新聞で啓蒙活動をすれば、きっと皆が正しい心を

持ってくれる筈だと作ったのに。何故か珊瑚を自ら傷つけて誰だと書くような新聞社に

なってしまったのである。そして元勇者は、その事に嘆いてというより気が付くと。

嗚呼ヤッパリなと落ち着いている自分に気付いたそして冷静に狂った。かくゆう新聞を

作るにしても金がかかる。そしてその金をどうやって回収するかと言うと。読者から

新聞代と言う形で徴収する。しかしそれだけでは、勝てない事に気付いた。というのも

自分達が鉄五枚で売っている新聞を敵対企業が鉄三枚で売っており。何故そんなに安く

売れるんだ。それでは、紙代とドッコイゝになってしまう出ないが。ただでさえ

ウチは、営利でなく正義の為に新聞代を安くしているのに何故その価格で売り出せると

調査した結果。向うの新聞には、広告が掲載されていたり。報道を装った広告主提供の

広告が報道の仮面を被り存在しており。その分だけ新聞代を安く出来る事に気付き。

エックス新聞も積極的に取り入れる事にしたが。それでもオカシイ事に気付いた。

それだと紙代とドッコイゝになる上に人件費が発生し実際は、赤字なのに何故出せると

調べた結果。なんと実際の発行部数より多い数値を広告主に報告しており俗に言う

押し紙こういで不当に広告費を得ていたのであり。これは、新聞社として告発しな

ければエックス社長が特集を組めと記者にいったが。なにやら乗り気じゃない。どう

やら既に内も広告に染まっている事に加えて。そんな事を公にしたら。それを見ぬけ

なかった広告主の顔に泥を塗る可能性がある事。特に探偵の広告を出したのに。

こんなのも見抜けんのかと言う具合に。さらに社員自身が他の新聞社と馴れ合い状態で

こんな記事書いたらお前わかっているよな。今後マトモに取材できると思うな状態で

被害者である広告主自身もそれを望んでおらず。新聞業界に身を置いている社員も

それを望んでおらずと。真実を啓蒙する新聞社が真実を隠すような事をしており。

実際自分一人じゃこの新聞社の全てを動かす事などできず。もはや社員一人ゝと

いうより新聞業界と言う業界で働く利益媒体も自分達自身も取り込まれた事に

気付いたと共に。結局人類が何故正しき心を持てないのか前々から理解していたが。

理解したくなくてそこから目を背けていた自分は、彼等と一緒である事に気付き。

彼は、静かに狂い。この世界を滅ぼす事にしたが。それで人類に対しても愛と

やさしさを最後まで捨てる事が出来ず。もし捨てられるのなら。初めから新聞社など

立てず魔王として世界を滅ぼす計画を実行しており。それ故に彼は、冷静に狂って

いったのである。

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