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ゆっくり異世界生活!(大嘘)  作者: 黒い鱸
第二章:ポラリス王国編
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第四十一話《日常》




「今日もありがとうございやした!!!」

「おう!おつかれさん!………そうだ、これ持ってけよ。

「…これは?」

「焼き菓子だ。なに、余りもんだから気にすんな。」

「ありがとうございます!」


ベアガーさんに貰ったお菓子を抱えながら、屋敷へ戻る。


昨日は、商人ギルドへ行ったり、家を破壊して神が来たり、滅茶苦茶になった草原を戻したりと色々あったため、日課のスキル狩りが出来なかったのだ。なので、今日はいつもより手伝いやら練習やらを多くしたのだが………そのご褒美だろうか。


あとでマイと一緒に食べよう。あの子甘党だし。



俺は"空間転移"はまだ使えない。……も、"視認転移"があるため、ささっと屋敷へ帰ることも出来る。も、この街並みは何度見ても飽きないので毎日歩いて帰っているのだ。


ただ、ちょっと曇ってるから雰囲気がいつもより暗めだな。街の人達は皆元気、活力があるけど。


あ、そうだ。いっけね、買うものあるの忘れてた。





____________





「ただいま~」

『おう坊主、遅いじゃねえか』


………ちっ、てっきりマイがお出迎えしてくれるのかと思ってたのに、ふよふよ浮いたオッサンかよ……


『……悪かったなオレで。嬢ちゃんならさっき、悪寒がするとか言ってどっか行ったぞ。』


な……、この霊、心を読む術まで持っているのか、そうなのか!?

そんなことより悪寒か………風邪だろうか。あとで熱を測ってやろう…って、この世界に体温計ないな。困ったものだ。ん?もしかして、またあの家破壊男が来ると察知したからマイは……?まさか、


「また奴が来るのか……」

『おい、一人でどこまで話が進んでんだよ。』






それはさておき、いまから俺は直売所用の屋台っぽいのを作ろうと思う。

屋敷の前の通りは、人通りもあるし他の店も少ない。まあ、昨日派手に屋敷が半壊したせいで王都が混乱の渦と化したので、その元とも言えるうちをちらほら見に来る輩がいるんだけどね………無視無視。記者?マスコミ?そんなもん知らん。てか新聞ってあったのか。


とにかく、ここに縁日に出る屋台的なものを作るのだ。材料は主に木と鉄棒。寄り道して買って、アイテムボックスにポイしてた。ネジやハンマーなどは、ベアガーさん達が「自分のを持っておけ」とくれたものがあるので、買っていない。



さっそく、"風刃"で適当な大きさに木をブツ切る。ノコギリ?いや、こっちの方が早いし。効率重視。メンドイなんて断じて考えていない……

そのあと、〈木読〉や〈器用〉なんてスキルが役立ちあっという間に完成した。屋根も木製となったが、腐っても時間戻せば直るし。そこは、ちゃっかりマイ頼みだ。

ところどころ拙いものの、うまく支えや台なども出来たため満足である。


あとは収穫したイモドキ達を並べて、値段も付ければ良いのだが、もう一つ隠し玉があるのだ。隠してないけど。


それは、アイテムボックスの中に大量に溜まった中級ポーション達。

何を隠そう、あの王城戦の報酬で貰った、一時間に一本分中級ポーションを生成する瓶。あれで出来たポーション達は、なんといまや数百本分程も!この瓶まじすげえ。

余りまくってるし、最初から商売に使う予定だった為、イモドキ達の横で冒険者や兵士向けに一本一本売りたいのだが…………問題は、それを詰める瓶だ。瓶が無い。


なので、頼りになる先生(ジョイ)の所へ泣きつきに行ったら、なんと回復薬(ポーション)用の瓶を沢山くれた。なんでも、兵士達は戦いの際、怪我をしたら治癒魔法以外に回復薬も大量に消費するので、空き瓶が余りまくって困っていたとのこと。

俺はアイテムボックスが使えるので、その空き瓶の処理もとい再利用のための持ち運びも可。ジョイも俺もホクホク顔だった。

途中、王も来て談笑したりしたが……なんだか楽しかった。というか、一応庶民の俺と友達って、いいのか王よ。


なんにせよ、お陰で問題も払拭出来たし良かった。しかも、帰りに中級回復薬(ポーション)の相場もチラッと見てきたのだが、なんと一本銀貨5枚、つまり5000円相当だった。つまり、ゲームソフト一本分の価値のものが数百本分……これは、売れれば稼げるぞ。寝てても一日24本分………12万円……ふはははは、笑いが止まらないね!よし、売り過ぎて相場を落とさないよう気を付けながらバンバン稼ごう!………あれ?そう考えるとこの瓶、相当な代物だな。てかイモドキ達要らなくね……?


そう考える間にも、ポーションを洗った瓶に移し替える作業を行う。中々繊細な作業だ。アイテムボックスからの垂れ流しなのが少しシュール。


屋台モドキには、ちゃんと商人ギルドの印もつけておいたし、これなら明日にでも売れるな。マイに店番やらせたら、集客率もあがるぜこりゃ。ひゃはははははは。


それにしてもマイが遅い。もう夜ご飯の時間だ。デヌンも心無しか心配そうだ。


まあ、あのチート神族のことだし、大事は無いだろうが……家破壊男のこともあるし、やっぱり心配だ。どこをうろついているんだか………


「お腹空いたし先に食べるか。」

『おう。今日はクルシュか、オレ食ったことねーんだよなぁ。』




その日、マイは帰って来なかった。



ブクマあざますっm(_ _)m

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