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ただ、君だけをみつめて  作者: 新木 そら
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66話  亜季の告白宣言

 行列が出来るラーメン屋さんに到着した僕等は、来るのが早いと思いきや、既に何人かの人が並んでいた。

時間が経つにつれて、後から後から徐々に人が増えて列が長くなる。何でもつけ麺で有名らしい。

 

 開店と同時に席に座れた僕と遥は、普通サイズのつけ麺を2つ頼んだけど、亜季はつけ麺大盛りと唐揚げに、餃子、チャーハンを頼んだ。


「亜季ちゃん、そんなに食べれるの?」


「あ~、大丈夫、大丈夫、皆も食べてよ」


「う、うん。ありがと」


「てか、私達の仕事って食べたい時に急患が来て、時間通りに食べれない時がしょっちゅうあるから、食べれる時に食べとかないとね。ましてやここ、片瀬さんのおごりだし~」とそう言って亜季は、僕にピースサインをした。


 それから楽しい時間を過ごし、お腹いっぱいになった僕等は、亜季ちゃんを最寄りの駅まで送り届けた。

 

 僕は駅前のロータリーにあるコンビニで、口の中がスゥーとするガムを自分の分と亜季の分を買いに出掛けて行った。

 

 別れ際に助手席に座っている遥に対して、亜季は手を出して握手を求めた。そんな遥も窓から手を出して、お互い握手を交わす。


「遥ちゃん、片瀬さん事頼んだわよ。そうじゃなきゃ、私、あなたよりも、もっともっとアプローチ掛けて奪いに行くから」


 遥は亜季の突然の言葉に驚いて、「えっ!!」と思ったが、その後直ぐに、「バァ~イ」と彼女はひと言言って、遥に背を向け右手を振りながら遠ざかって行った。


 僕は亜季とすれ違いざまにコンビニ買ってきたガムとアイスコーヒーが入った袋を彼女に手渡した。


 すると彼女は、「ありがとう、お兄さ~ん」と甘えた声を出すと、僕の胸の辺りで人差指をピンッと弾く真似をした。僕はその事が気になって亜季に、「それって嘘だろ?」って聞くと、彼女は、「内緒~」と言って笑顔で立ち去って行った。

 

 もぅ~、亜季は~。と僕は肩をすくめて車まで歩いて行く。


 そんな遥は、遠ざかって行く亜季を見送りながら、「頑張ります」と心の中で自分に言い聞かせた。











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