20話 1泊2日旅行(8)~打ち上げ花火の裏事情編~
ひと通り片付けをし終わった後、女性陣3人は、シャワー棟に向かい、僕は、長谷川さんの帰りを待ってから、シャワー棟に行く事にした。
ふぅ~、やっと落ち着いた〜〜。
僕は、椅子に持たれかかり空を見上げると。夏の夜空に、光輝いているアルタイル、ベガ、デネブが見えた。
電気消したらもっと綺麗に見えるんだろうなぁ、星空が・・・。
「おぅ、片瀬。戻ってたんか」
首にタオルを掛けて、ペタペタとサンダルの音をたてながら、歩いてくる長谷川さんの方に目を向けた。
「あっ、おかえりなさい」
「おぅ。どうやった、打ち上げ花火は?」
「はい、綺麗でしたよ。長谷川さんも行けば良かったのに」
「アホ〜。わし等が行ったらお邪魔虫やろうが~」
わし等?
「せっかく2人っきりにするチャンスをつくってんから、OK貰ったんやろ?」
へっ!?2人っきりにするチャンスって?
僕は長谷川さんが何を言ってるのか分からず、眉間に皺を寄せると・・・。
「あっ~、片瀬またか?。また、花火だけ見て帰って来たんちゃうやろな。いいか、わしが今まで酔い潰れたとこ1度でも見た事あるか~」
そう言えば見た事無いや。
「えっ!?じゃあ、相原は?」
「そんなん演技や演技。ないやろ、今まで相原も酔い潰れたとこ見たの。あれはアカデミー主演女優賞もんやで」
確かにない。
長谷川さんは、あれは中々のもんやった、と言いたげに1人納得して頷いていた。
「片瀬と遠藤さんの事を思ってやな、忙しいスケジュールの合間をぬって、わしらが今日一緒に来てやったのに。それを無にしよって~。その円卓のテーブルに手を置け。お尻ペンペンの刑や~」
首にかけていたタオルをバットの様に構えた長谷川さんは、いつでもタオルを振る体勢をとった。
「シャワーしに行ってきま~す」
長谷川さんの相手をして疲れ果てた僕は、準備していた着替えとタオルを持ってシャワー棟へ向かう事にした。




