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水だと思ったら酒だった! おうなんてこったい

なんでこうなっているんでしょね?

 それよりも、あー気持ち悪い。あー吐きそう・・・うっ

ゲロゲロゲロ~んごっ♪

 あうあうあう・・うー・・・ぎもぢわるい・・・。


 しかし、ダメですね。いくら喉が渇いて死にそうな時でもお酒一気飲みは・・ね

逆の意味で死にそうです。あ~きもちわるい。

 しばらくお酒は控えましょう・・うん。


 でも・・

 でも・・・

 でも・・・いや、だってさぁ~。

 あれだけ喉が渇いた状態で目の前に、瓶に入った透明の液体だされちゃ普通は水だって思うじゃん・・・。


 そりゃま、栓を開ければ、アルコールの匂いはしましたよ!

 でもね・・・止まらないわけよ体がっ!

 すぐに一気飲みしてしまいましたよ!!

 あ~わかっちゃいるけどやめられない~♪


「ぬぉぉ ゲロゲロ」

 その結果がこの悲惨な現状でございます。


 あーきもちわるい、ぅぅ・・・

 あかん、意識もはっきりしない。 何がなんやら状況が把握できない

 まず自分は『ポチ』そして『奴隷』。そして商品として他国に運ばれている最中

 うんOK 問題は色々あるが、問題なし。


 うん・・・で今は 海の上・・・・あれ? 上?

 あれ? でも、船止まってません? あれ? 陸地? あれもう到着したの?

 もしかして だいぶ寝てたん?

 もしかして港? まぁ確かに賑やかな感じですけど?

 でも家とか建築物がないし、港湾施設も何もないようですが?

 全然港らしくないですね。


 ・・・でも あれ?

 港ってこうも 殺気立ってるもの? なんか『死ね~とか』『おらぁあ』とか怖そうな声が聞こえるし たまに爆発音もするんですが・・・あれ?

 えっと・・・なんで?

 ・

 ・・

 ・・・

 ・・・あれ?


 恐る恐る外を見てみると ん? 戦闘?

 いやここまでこれば戦争かな?

 少人数VS大人数の戦争。。。?


 目の前の砂浜には実にいっぱいいますね。怖そうな方々が・・・頭に角生やしたり、下半身が馬だったり・・って魔族やん あの方全員魔族やん!!


 30人くらいの魔族をいっぱいの魔族が襲ってる感じ?


 これじゃ勝負にならんのじゃ・・・とは思ったけど、なんかやたらと強いのが3人いや匹?ほどおりまして・・・

 その強者の活躍でなんとかお互いの均衡が保たれているって感じです。


 まず、目立つのはかなり大きめの狼さん。

 その狼も、一際大きな青い狼がおりまして、その影からなんか次々と狼がでてくるんです。


 いやぁびっくりですね。その青い狼自体も素早いわ、大きいわで目の前の魔族を翻弄し続けています。しかも何ですかね?アレ?

 突然地面から牙みたいなのが生え相手の魔族さんに次々と刺さっていくんですが・・・。やばいですねあの狼。でも対する魔族さんも負けていません。中々倒れません

 負けじと戦い続けております。すごいなぁ魔族って。


 で・・・次はあの綺麗な女性 なんか踊ってませんか? しかも少し宙に浮いてますし・・・。

 でもあの女性が踊るたびにその周り 何もない場所が次々と爆発しているんですよね。

 いや弾ける? と表現したほうがいいかもしれませんね

 多分・・あれ、火薬じゃないもん。

 煙とか粉塵が何もないんだもの

  しいていけば空気が爆発? んなわけないか でも そんな感じ なにも無い空間が弾けて

 次々と魔族が飛ばされていくんですもの。

  で飛ばされた魔族さん達は耳を押さえつけながら苦しんでおります。いったいどんな仕組みなんでしょう?


 で最後にあの爺さん。剣を両手でふりかざしているんだけど、いや剣・・なんだよね

 だってその武器が見えないんだもの・・・早すぎて!

 いや魔族の動きは速いのは知ってますよ、でも手首の先くらいから速すぎて剣が消えてるのね

 対する魔族はどんどん切られているわけです。


 でも切られる方の魔族さんも頑張ってます。

 多分堅いからなのか? どれも致命傷にはなってない。切られても反撃をがんばってるわけです。

  でも、爺さんそんな事気にせず防御するわけでもなく、執拗に単純に周りを切りまくってるわけですよ。

 魔族もがんばって反撃するわけですですが・・・でも・・・爺さんの体に武器があたってるはずなんだけど・・うん まったく傷ついてない。

 いったいどのような仕組みなのでしょうね?

 鋼鉄の風車が高速回転で周りを切りまくってる。

 って感じです。

 結果、その3名の壁の内側にある30名ほどの魔族を守ってる感じでしょうか? 


 あれ? でもなんでこうなってるの?


 なんでお外で魔族が戦争してんの?

 いや魔族だよ、戦争だよ? 逃げないの? 海に逃げないの?

 ねぇ船員さん?

 ・・・あれ? 船員さんどこ? 

 ・・・っていたよ! 船の片隅に!


 でも・・・・・あれ?

 船員さんたち・・・なぜ甲板のすみっこで何してんの?

 あ、見つめたら壁に隠れた? なんで?

 なんで震えてるの?


 他に・・・なんか状況がわかりそうな人いないんでしょうか?


 甲板のへりに自分以外は・・・1人・・・なんか楽しそうにこの状況を眺めている冒険者らしき人が1人いるだけです。

 ん? 船の護衛の方なんでしょうか? まぁいいあのお方に聞く事にしましょう。



「あのぉぉ」

「おっびっくりした」

  これはすいません。突然の事で相手のお方をびっくりさせてしまったようです。

 だけどめげません。質問を続ける事にしましょう。

「これどうなっているんでしょ?」

「これ・・・って あぁお前? ああそうか、こいつもか。しかし弱っちいな」

「ん? はぁ・・・すいません」

 まぁそうでしょうね。弱いというのは分かり切っております。そりゃ相手は冒険者ですもの。

 対し自分は魔法の才も、武術の心得もない

 あるのはカタリナお嬢様相手に鍛えた『相手の顔色をうかがいつつ空気を読む!』という処世術のみ!

 但し、カタリナお嬢様相手の限定能力!

 うん、今更なんの役にも立たない能力ですね。

 今更、死んだ豚相手の限定能力などなんの役にも立ちません!


「みてわかんないかな 戦だよ 戦」

 あきれたように目の前の冒険者さんが答えてくれます。

 あら案外優しい方ですね。助かります。


「まぁ・・・確かに戦ですね」

 うん・・・まぁそうなんですけど。

「だろ?」

「いや、知りたいのはどうしてこうなったという事なんですが」

「チッチッ、いやそんな細かい事は関係ないね。なにせこんな素晴らしい戦を楽しむ

 これに比べれば 後は些細な小事にすぎないんだよ」


「・・・はぁ」

 なんだこの人? 変な方だな、それとも冒険者ってのはこんな感じの方が多いのかな?


「で君は参加しないのん?」

「いや無理です。すぐ死んじゃいますって」

「えー面白くないなぁ。戦は参加してこそ面白いのに」

「そうですかね?」

「そうだよ」

「いや自分は戦はせいぜい本の中だけの物語で十分です」

「えー本より 実体験の戦の面白そーじゃん、なんか血沸き肉踊るってやつ?」

 まぁ冒険者らしい答えですね。その気持ちもなんとなく分からなくもありませんが・・・。

 

 あ・・いや、いかんいかん!

 ここでハイ! と答えたら『目の前の戦に参加してきなよ』とか言われそう、

 自分の運の悪さを自覚ないと!!

 この流れだと絶対変な方向に話しが進んでいく!!

 ここは何としても話をそらさねばっ!!


「いや本も面白いですよ。特に国と国がお互い生き残りをかけて知謀を駆使して戦うってのが、面白いと思うんです!」

「そぉ?」

「自分は軍記物とか読んで面白い思いがけない戦略や奇策を持って少数が大軍を破るってのが好きなんです」

「ん? 何それ?」

 あれ?案外ご存じない?

 まぁ本なんて普通の庶民にとっては手が届かない物だからなぁ。

 でも、案外とは思われるが自分はこの軍記物とかの小説をいっぱい読んでいた。なんせカタリナ様が大好きなジャンルだったからだ。

 但し主人公はイケメンに限る! というものだったが・・。

 戦場をイケメン武将やイケメン軍師が大活躍するというお話。

 まぁカタリナ様らしーといえばらしいんだが、付き合わされて自分も暗記するほど読まされたのですよ。

 ただ、中にはそのイケメン武将と武将のとの男同士の禁断の恋という!・・・実にどーでもいい話も付き合わされるわけで・・・。まぁうん・・この事は忘れよう。

 自分も男だが、どうも本の中のイケメン男性には自分の知らぬ穴があいているらしい。

 実に不思議な世界だ。

 ・・・あ、いや、話がずれた!


「えっと軍記物の小説とか読んだりしません?」

「本かぁ 基本読まないな 自分はこうして剣をもって戦うのが好きだからなぁ」

 目の前の冒険者はそういうと腰にさした剣を抜く。

 それは、いかにも戦闘特化した飾り気のない無骨な剣だった。その剣は目の前の冒険者の性格を表しているかのような無骨な剣だ。

 まぁ、なんとなくその外見から目の前の人物の趣向は理解できる。

 

「まぁ剣が強い人はそう思うでしょうね。でも小説だと強者相手に弱者で勝って、その逆転劇が面白い所なんでよ」

「ん? いや弱者が強者相手に勝てんだろ?」

「いやいや、それを逆転するのが戦の面白い所なんですよ。それを知らないと戦の9割の面白い所を逃がしてますね」

「なんだとそれは聞き捨てならない。詳しく!」

「えぇいいですよ。これは有名な国家同士の戦争の物語なんですけどね」

「『兵は詭道なり』ってのがあって・・・・」

「ほうほう」

「つまり天候や地形を利用、そして敵の裏をかくのが重要です」

「ほうほう」

「そして勝ったと思わせる相手に『実はお前はあの時にはすでに負けていたんだ』と思わせる快感

いやぁ そこがいいんです!」

「つまり大軍をもって小軍を倒すのは間違いだと」

「いやいや、そこは基本ではずせません。だが、戦の醍醐味はそれだけではありません」

「面白い!」

「こんどいくつか名作と呼ばれる本をお貸ししましょうか?」

「うむ! 是非に!」



<セッサイ>

 何を?

 それが今セッサイが思う素直な感想だった

 今甲板上の縁で、戦の魔人と未来の魔人が楽しそうに談笑してるでないか?


 あれ? なぜわしはこんな所で戦をしてる?

 いやそもそもなぜ こんな戦の魔人の縄張りまで来て戦闘を?

 なぜ牙や音 それに配下の魔族まで巻き込まれて?

 いや、この場には奴の配下の魔族も大勢いる?

 だがなぜ、あんな所で楽しげに談笑してる?

 なぜ?

 なぜ こうなった?


<ムオン>

 くっ!きついし、強い。魔力量や種族からしてこいつら下位も良いところの魔族なのに

 どうしてこうも強い。これが噂に名高い戦の魔人の能力ね。

  兎に角固い、タフそして異常な回復力、このままだといずれ摺りつぶされる!

 なんで私かこんな目に!

 いけない集中しないと!

 お父様が頑張ってはいますが、このままだといずれ・・・


 えっ?

 あれ?

 お父様の様子が、なんか船の上に意識を集中してるような?

 確かに船には戦の魔人がいますが、そこまでに分厚い肉の壁が・・ってあれ?

 この会話・・・えっ?

 なんで私たちを差し置いて戦と未来の魔人が楽しく談笑してるのよっ!

 なんかおかしくない?


<ガジ>

 ワウ、ワウワン、ワワン

 ワオーン

 ワン

 ワん

 ワォーン

 ワワワワン

 ワウ、グルルルッルル

 ワオ

 ワオ

 ワオーン?

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