7/14
堕ちて染めて
魔王城にて。
今日は定例会議のある日、魔王様も四王も私達三柱も全員揃う日。
「やけに嬉しそうじゃねぇかキュウ」
何時もニヤけているコンの高めの声。
「良いことでもあったのですか?」
何時も落ち着いた様子のコツ。
「もうすぐ分かるわ」
そして私、私達、三柱の名前。
私が魔王様に報告すること、それは私達、いえ、魔王様にとっても祈願というもの。
私達三柱は大部屋の中央に立っている。
そこを囲むように円卓が置かれ、四体の王が座し、部屋の最奥の玉座に魔王様がいらっしゃる。
「魔王様、王子様が見つかりました」
私は跪き、首を垂れ、魔王様に報告した。
『……そうか』
聞く者を畏縮、恐怖を与える声が紡がれる。
『ならば捕らえよ、人間よりも先に』
「は!」
魔王様の指令は私達三柱だけではない、四王にも同様に下された。
さて、これからとても忙しくなりそうね。




