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金月と一華の場合。=1=




「しつこいなぁ…」

帽子を目深めに被った青年が、通りを走って行った黒服達を見て小さく舌打ちをする。


「こんなんじゃ、あんな苦労をしてまでお屋敷を抜け出して来たかわからないじゃない。」


青年は帽子を一度脱ぐと声を高く変えた。

肩につくくらいの長さに切られた髪がはらりと落ちてきた。髪を軽く指で整える様はまさに美女である。彼…いや、彼女はとある大財閥の者だ。つまらない屋敷を抜け出し、楽しい事を求めて街を回っている。

だが、家を抜け出した自分を探しに来た黒服達のせいで自由に動けないのだ。


「第一、お父様は心配性なのよ。兄様や弟の雅臣は良くて、何?私は女だからお供を付けないと外出させない?ふざけんじゃないっつぅの!」


帽子を被り直し、彼女は立ち上がった。


「僕だって護身術は一通り習ってたんだ!そんな簡単に誘拐だとかされないんだからね!」


美女から美青年へと変わった彼女は、黒服達が居ないことを確認すると、路地を抜け、駆け出した。


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