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◆第1話:学校の屋上に行ったら空からパラシュートを背負ったメガネの少女が降ってきてネ〇フのわんこ君と言われるかも。

男子高校生と女子高生が出会うお話。



では、1話どうぞ!!

義務教育が終わり、高校へ入学して2週間が経とうとしていた。


俺は関東のとある県立の高校へ通っている。

本当は公立の高校へ通う予定であり、この学校は正直行きたいと思って受かったわけではない。


中学の時の成績は、真ん中ぐらいであったが、世の中では本番で100%の力を出すのは難しいとされているが、何故か俺はこういった場では120%と自分の力以上の力を出してしまうみたいで、受かってしまったっていうのが本音だ。

そして、周りからの声などもあり、この学校に通うことになったわけだ。


2週間近くが経って慣れてきたのは事実であり、最近は昼休みに屋上で昼寝をするのが日課みたいになっている。


5時間目受けたくねぇ」


春というのは何故こんなにも眠たくなるのだろう。

これで寝るなと言う方が酷である。

怒るのであれば、日本に四季という立派なものを作った神様に対して怒ってほしい。


そう思いながら、寝そべっていた体を起こし、柵の方へ歩いていく。

携帯を取り出し、正門から外に延びている桜並木を写メったあと、Twitterで呟く。


「屋上なう」


そろそろ昼休みが終わりそうだったので、嫌々重たい瞼を擦りながら、扉の方へ歩いて行った。


「桜ってなんか切ないと思わへん?」


ん?何か声がしなかったか?

周りを見回したが俺以外はいない。

まさか、俺が言ったのか?

春だからか?


春だからおかしな人の仲間入りでもしたのか?


「あー俺はもうダメだ」


その時、また声がした。


「何、情けない声出しとんねん」


しとんねん?

あれ?俺っていつから関西人になったんだ?

もしかして、実は両親が関西人だったのか!?

いやいや、そんなわけないだろ。

両親はどちらも関東人だ。


「うーん……あ、そうだ寝ぼけているんだ。さっきまで寝ていたしな。うんうん」


そう一人で言い聞かせて、また歩きだした。


「いい加減気づけやコラー!!」


空から声がしたと思い見上げた瞬間、女の子が降ってきた。

いや、ドロップキックをしてくる女の子であった。


「ゴフッ」



地面を3回転する俺。


「何をしやがる!!」


「アンタが話を聞かんからやろ!!」


「いやいや、聞くも何も周りに誰もいなかったし」


「おったわ!!」


「どこに?」


「あっこ」


そう言いながら、入口の屋根を指す。


「んなとこわかるわけないだろ」


「ちょっと見上げたらわかるやろ」


「悪いな。俺は前しか見てないんだよ」


「別にそんなにカッコよくないから」


バレた。

カッコよく言ったのがバレた。


「で、その前にお前誰だよ」


「アンタ知らん相手にタメ口?他の先輩やったら怒られてんで。ウチやから良いものの」

あれ?先輩だったの?

さすがにそれはヤバイな。


「すみませんでした。貴方はどなたでしょうか?」


「ウチはアンタと同じクラスの舞島舞(まいしま まい)


「とりあえず、俺の敬語を返しやがれ」


「アンタが勝手に先輩だと勘違いしたんやろ」


「あの言い方は誰だって先輩だと思うわ!!」


「で、自分の名前はなんなん?」


「俺の名前は、天空陸(あまぞら りく)


「まぁ、同じクラスやし知っとるけどな。てか、同じクラスやねんからウチの名前も知っとけや」


「じゃあ、言わすなよ!!」


「念のためや。てか、天やのに陸かいな。どっちやねん」


なんか、関西弁に慣れていないからなのか、だんだんイライラしてきた。


「で、最初なんて言ったっけ?…あぁ、桜は切ないとかなんとか」


「そう。桜って切ないやろ?」


「そうか?桜って始まりってイメージがあるけどなぁ。入学式とか」


「よう考えてみいや。桜って夏の暑い時から冬の寒さに耐えて、やっと咲いたと思ったら雨や風ですぐに散る。なんか別れのイメージがウチには強いねん」


まぁ、人それぞれの感じ方があるし、それを否定できる人間なんていないよ。


「ま、こんな話をしたところでやけどな。とりあえず、どれだけ高校生活を楽しめかや」


「いきなりなんだよ」


「人生は続くが、青春は続かんのやで」


人生は続くが、青春は続かない。

その言葉に、納得する俺がいた。

その後、ギリギリ5時間目に間に合った俺達は授業を受けた。

いやーこのポカポカ感は嫌がらせかと思ったぜ。

6時間目も過ぎ、放課後になり帰ろうとした時


「陸ー帰ろう」


女の子の声がした。

女の子に下の名前を呼ばれるなんて。

ようこそ俺の青春!!

そう思いながら振り返った瞬間、立っていたのは舞島だった。


「お前かよ!!」


「ウチで悪かったな」


「てか、やけに馴れ馴れしいな」


「人懐っこいって言ってほしいもんやな」


「で、なんで俺なんだよ。舞島だって他に友達がいるだろ」


「そら、少しぐらいは話したことあるけど、まだそこまでは」


「ふーん。まぁ、いいや。さっさと帰るぞ」


「お、おう」


学校を出た俺達は昼休みに見た桜並木を通っていた。


「そういや、舞島って関西弁だけど関西出身なわけ?」


「うん。中学まで大阪におって高校からこっちやねん」


「引っ越して来たのか?」


「ちゃうよ。両親は大阪でウチはこっちで一人暮らし」


「マジで!?うわぁ、羨ましい」


「一人暮らしも結構大変やねんで」


「全部一人でしないといけないからな。舞島も大変だな」


「呼び方やけど舞でええよ」


「へいへい」


適当に答えたが、実は心がバクバクしていた。

だって、女の子と下の名前で呼び合うんだぜ?

なんだよこのシチュエーション。


「そういや、陸の家ってこの辺なん?」


「若干離れてるけど、そんなに遠くはない」

「じゃあ、この街案内してや。まだ、あんましわからへんし」


「別に構わないけど」


「じゃあ、行こう!!そうやなんか腹減ったな。なんか奢れや」


「それが人にモノを頼む態度か!!てか、なんで俺が奢らないといけねぇんだよ!!」


「ほら、こんな可愛くてピチピチのJKとデートができるんやで」


「あぁ、JKな…女子高齢者の略な」


「お前ホンマシバくぞ」


昼休みにドロップキック食らわしたの誰だよ。

まぁ、でもこいつが可愛いと言うのは認める。

しかも、冗談抜きでレベルは結構高い。

レベル6ぐらいだ。

って誰もこのネタわかんねぇか。


その後、腹が減ったという舞をマック、ミスド、サーティワン、スタバに連れて行った。


「………食ってばっかじゃねぇか!!」


「ふぇ?」


「しかも全部俺の奢りで!!春が来たとこなのに俺の財布は今、冬を迎えたよ!!」


「別に上手くないから」


「それに、どんだけ食うんだよお前は!!女子ってあれじゃねぇのか?ダイエットしてるから控えなきゃとかじゃねぇの!?」


「あぁ、ウチ食べても太らん体質やからそういうの全然気にせえへんねん」


人に奢らす性格のやつに太らない体質はダメだろ神様ー!!


「まぁ、いいや。とりあえず、適当に案内したけど他に見たいとこあんのか?」


「うーん……大きい本屋さんとかあんの?」


「あぁ、あるよ」


「じゃあ、そこ教えて」


「もしかして、お前性格に似合わず本が好きなのか?」


「ほぉ、どうも東京湾に沈められたいみたいやな」


「すみませんでした!!」


「冗談や冗談。確かにこの性格なら言われてもしゃーないっちゃしゃーないからな。どう考えても本なんて合わなさそうやもんな」


「どんな本読むんだ?」


「いろいろ読むで。お堅い本から漫画、ラノベまで」


「へぇ。漫画とかラノベは俺も読んだりするなぁ」


「そうなん!?ウチ化物語めっちゃ好きやねん」


「俺もかなり好き」


「あの掛け合いがたまらんわ」


化物語ネタで盛り上がってしまったせいか本屋にはすぐに着いた感じがした。


「ここだ」


「まぁまぁの大きさやな」


「まぁまぁって俺はだいぶ大きいと思っているんだが」


大きさはスーパーが1件入りそうなぐらいの広さである。


「ウチいつも7階まである本屋行ってたからちっちゃく感じるわ」


「7階建てだと!?」


「まぁ、地下1階があるから8階建てになるんかなあれは」


「地下だと!?」


「リアクション大きいな。芸人なれるんちゃうか?」


「そりゃでかくなるだろ。地下1階から7階まである本屋なら聞いたことは……それってまさか梅田とかいうとこにあるあの本屋か!?」


「そうそう!!」


「都会っ子かよ!!」


「ふふふ、ミス都会っ子と呼びなさい」


「失敗の方のミス?」


「お前明日学校行ったら覚えてろよ。お前のスリッパをヌーサンみたいに下の部分だけにしといたるからな」


「やめてー!!学校の普通のスリッパだからくっつかないから!!」


「履く時にアロンアルファ塗ってから履いたらええやん」


「俺の足とスリッパの下の部分が秒単位で同化していくよ!!」


「ええやん!!靴履く手間省けて」


「そのまま外に出るんだから素足も同然だよ!!家に上がれねぇよ!!」


「仕方ないやん。そういう運命なんやから」


「知ってるか?運命は自分の手で変えることができるんだぜ」


「ほぉ。どうやって?」


「すみませんでした!!僕が悪かったです!!」


その瞬間、頭を下げ謝罪する男子高校生がいた。

ていうか俺だった。


「仕方ないな。アロンアルファを使わん手を考えたるわ」


「あーるえ!?スリッパの上半分の切断は変わらないのでせうか!?」


「んーそうやな……今日の夕食は、なんか美味しいもの食べたいなぁ」


「食べればいいじゃん。一人暮らしなんだから自分で決めれるだろ」


「あー美味しいもの食べさせてくれる男子高校生が近くにおらへんかなぁ」


「……あの~それってまさか」


「そのまさかです」


「本気で言ってるんですか舞島さん!!」


「うん!!!」


そんな…そんな屈託のない笑顔で酷いことを告げないで下さい。


「わかったよ!!もう、好きなもの食いやがれ!!」


自棄になる俺であった。

てか、今思ったんだけど知り合ったばかりなのに何故かそんな気がしないんだよなぁ。

接しやすいというか気が合うというか、まぁ、わかったことはこいつの胃はブラックホールだということだ。

その後、しばらくブラブラした俺達はファミレスに入ることにした。


「そういやさっきなんか失礼なことを言われた気がする」


「え!?」


「お前さっきなんか失礼なこと思ったやろ!?」


「べ、別にこいつの胃はブラックホールとか思ってないし」


「全部言ってしまってますよ兄さん」


「しまった!!クソっ俺が罠に引っ掛かるとは……さすが世界一の詐欺師」


「誰が詐欺師や!!」


「まぁまぁ、そんな怒るなって詐欺島」


「詐欺島やのうと舞島や!!だいたい、罠なんかかけてへんやんけ。陸が勝手に喋り始めてんやろ」


「悪い悪い。噛みました」


「いいや、わざとや!!」


「噛みまみた!!」


「キモッ!!男が言うたらなんか気持ち悪い」


「そんなストレートに言わないでくれる?俺の心は氷の心なんだよ」


「溶けて無くなるねんな。それを言うんやったらガラスやろ」


「いやーさすがにガラスの弱さまではいかないから」


「いや、氷の方が弱いやろ。溶けるし」


「あぁ、だから俺って夏が苦手なんだ」


「それは関係ないやろ」


「え?だって夏になったら体から水滴が出てくるんだぜ?」


「それを汗と言うんだよ天空君」


「なるほど~……ってなんだよこの馬鹿な会話は!!」


「お前が言い出したんやろ!!」


「いやいや、成績優秀クールでナイスガイな俺がそんなこと言うはずないだろ」


「………」


「いやぁー!!そんな冷めた目で見ないで!!なんかゾクゾクする!!」


「ドMか!!」


「え?ドミニカ?」


「ドエムかって言ったんや!!」


「なんだ、そうだったのか。ビックリしたぜ。なんでいきなり元巨人の愛称マルちゃんでお馴染みの大砲の国籍を言うのかと思ったよ」


「なんでそこでいちいちマルちゃん出て来るねん!!ストレートにドミニカって言えや!!」


「お!?野球だけにストレートに言えですか?」


「お前ホンマ一回黙れ!!」


一旦、落ち着いた俺達は店員を呼び、注文をした。


「そういや、お前なんか部活入るのか?」


「あーまだなんも考えてへんなぁ。陸はなんか入るん?」


「俺も何も考えてない。たぶん、入らないかなぁ」


「そうなんや。じゃあ、ウチも入らんとこかなぁ」


「じゃあってなんだよ」


「いや、ほら、陸と一緒に行動してた方が楽しいと思うし、それに」


え?まさか、この雰囲気は告白というやつですか?

ついに、俺にも青い春が来るのか!?


「それに、美味しいもん食べさせてくれるし!!」


「期待した俺が間違っていたよ」


「はぁ?期待ってなんやねん…ははぁん、さてはウチが告白でもするかと思ったんやな?」


「うるせぇ!!完全にそんな雰囲気だったじゃねぇか!!」


「まぁまぁ。そんな風に見てくれてるんは嬉しいで」


「はいはい。さようですか」


「今のでウチはさらに上機嫌になったわ!!よっしゃ、なんか好きなもの追加してええよ」


「マジで!?……って支払うのは俺だよ!!」


「あ、バレた?」


「危なくもう少しで自分の首を締めるところだったよ」


「いくらドMやからってそこまでせんでも。一歩間違ったら窒息死するで」


「そういう意味で言ったんじゃねぇよ!!」


「まぁまぁ、いくら陸がドMで変態気質やからってウチは見放したりせんから」


「勝手に話を進めんじゃねぇ!!」


「そういや、陸って彼女おんの?」


「いたらさっきみたいに期待しねぇよ」


「ふ~ん」


「お前は?」


「ウチもおらんよ」


「好きなタイプは?」


「成績優秀、運動神経抜群のイケメン」


「完璧人間じゃねぇか!!」


「冗談や。そんなやつおったら逆にウチから願い下げやわ。おもろないし」


「まぁ、お前の彼氏になるやつはお金を持ってるやつじゃないとな」


「なんで?」


「食費がかかる」


「別にウチそんなに食べんかっても大丈夫やで」


「美味しいものを食べさせろって言うじゃねぇか。さっきみたいに」


「別に外食やなくても作ってくれたらそれが美味しいもんやし」


「……騙されたぁ!!え?何?食いに行かせろって意味じゃなかったの!?」


「うん」


「もう泣いてもよろしいでしょうか?」


「恥ずかしいからやめて」


「それはそうと俺達の学校ってバイトOKだったっけ?」


「うん。良かったはずやで」


「なんかしようかなぁ」


「ウチもやろうかなぁ。仕送りしてもらう分減らすためにも」


「へぇ。なかなか良いとこあるじゃん」


「ウチはこれでも地元ではええ子で通ってんねんで」


「へぇ」


「陸みたいにエロ本やAVを買うためだけにバイトをするんじゃないってことや」


「勝手に理由を決めんなや!!」


「え?そうじゃなかったん?」


「違うよ!!断じて違うよ!!」


「てことは、これからも1つも買わんってことやな」


「それは……まぁ…あれだ」


「冗談や冗談。逆に思春期のこの時期に興味ないやつの方がどうにかしとるわ」


それからも話は続き、気が付けば2時間が経過していた。


「そろそろ行くか?」


「そうやな」


支払いを済ませ外に出た。

今日1日でどんだけお金を使うんだよ。


「じゃあ、ウチこっちやから」


「送って行くよ。暗いし」


「別にええって。大丈夫やから」


「夜道を女の子一人で帰らすなんて俺のプライドが許さねぇ!!」


「そんな決め顔で言われても…まぁ、じゃあお願いするわ」


「おう」


それから舞を家まで送って行った。


「ありがとう!!今日はごちそうさま」


「どういたましてー」


「そうや。陸の連絡先教えて」


「あぁ、そういや教えてなかったな」


そしてようやくアドレスを交換した。

女の子のアドレスゲットー!!


「んじゃ、またな」


「おう」


その後、俺は帰宅した。

どうでしたか?


安定のグダグダ感を感じて頂けたでしょうか?


てかコイツらもうすぐ付き合うの?←聞くな


まぁ、書いてる本人ですらわからない展開ですが良かったら次も読んで下さいm(_ _)m

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